TOP > Victoriaリーグ1部(2017年) > バックナンバー > 「若き大砲が決勝打!歴代2部王者対決はブルーサンダースに軍配!!」
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   ブルーサンダース       3        0        0        1        0        -        -        4    
       GOLGO B.C       0        0        0        1        0        -        -        1    
戸島(康)の先制パンチにエース野村の粘投!若きブルサンが無傷の2連勝!!
梅雨入りを目前に貴重な晴天となった6月4日。この日も各リーグ戦で計10マッチが繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、歴代の2部王者同士が激突する事となった1部リーグAブロックのバトル、「ブルーサンダース 対 GOLGO BASEBALL CLUB」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、昨年の2部リーグ王者として今季から最高峰リーグに昇格し、一気に更なる高みを目指す埼玉の若武者ブルーサンダース。
そんな成長著しい若きチームをリーダーとして引っ張る小川キャプテンはゲーム前、「1点差ゲームというギリギリの戦いでしたが初戦を勝てた事でチームも波に乗れましたし、新しく若い選手達も入ってきて更に活気も増したので、今日も自分達の野球をしっかりやって勝ちたいと思います。その中でも新加入ながら4番を打つ新山が午前中の試合で3本のHRを放つなど絶好調なので、この試合も期待しています。また、守りの面では先発に野村が上がるので、神宮の時のようなピッチングを期待したいですね。とにかく2連勝出来るように頑張りたいと思います」と語り、攻守両面で抜かり無しといった様子。
また、再度大暴れを期待された主砲の新山は、「上位の選手達がチャンスで繋いでくれると思うので、4番を任されている以上、その役目は果たしたいですね。前の試合の結果はたまたまですが、この試合もチームの勝利に貢献出来るようなバッティングをしたいなと思っています」と話し、ブルーサンダースの新主砲が豪快な一打を約束した。 対する後攻は、さかのぼる事2年、ブルーサンダースと同様に3年越しの悲願であった2部リーグ制覇を成し遂げ、この最高峰リーグでの挑戦2年目を迎えたGOLGO BASEBALL CLUB。昇格yearとなった昨年は、名立たる強豪達相手に接戦を演じながらも今一つ勝ち星に繋がらなかっただけに、今季は結果を残したい所だ。
そんな今季こその躍進を誓うチームの指揮官である山田監督はゲーム前、「守備面ではエース長谷川が故障、攻撃面では4番大山が怪我で離脱と正直厳しい状態ではあるんですが、初戦を落としている分、今日は何としても勝利が欲しい所ですね。そんな中でキーマンは大山に代わって4番に据わる渡邉ですかね。今年から加わった選手なんですが、シュアなバッティングで繋いでくれますし、足も速く守備力も高いので攻守での活躍を期待しています。苦しいゲームになるとは思いますが、チーム全体としての力で勝ちを掴み取れるようベストを尽くしたいと思います」とコメントし、チーム一丸での勝利を目指す。
また、キーマンに名前の挙がった渡邉は、「まだ加入してから2ヶ月弱しか経っていませんが4番を打たせてもらっているので何とか結果を残したいですね。ただ、1ヶ月前に肉離れの怪我をしてからまだ復帰2戦目なので状態としては万全ではありませんが、バッティングの調子は落ちていないので、勝利に貢献出来ればなと思っています。とにかく自分の前には良いバッターが並んでいてチャンスで回してくれるんじゃないかなと思うので、期待に応えられるように頑張りたいと思います」と話し、良い緊張感を漂わせながら躍動を誓った。 そんな両陣営共に新主砲の活躍が鍵を握るであろうゲームは、午後2時のプレーボールでスタートし、初回からいきなり大きな動きを見せた。
1回表、この日エース長谷川に代わって先発マウンドに上がったGOLGO B.C先発の川崎が立ち上がりの制球に苦しむのを尻目に、ブルーサンダース打線が1番山下、3番小川の四球出塁に加え、5番松野が決めた絶妙なセフティーバントでいきなり満塁のチャンスを演出。すると、迎えた6番戸島(康)が2球目のストレートを迷わず振り抜いた一打は、レフトの頭上を越す走者一掃のタイムリー2ベースヒットとなり一挙3点を先制。若き大砲の放った豪快な一撃でスタート直後から大きなアドバンテージを握る。
一方、いきなり出鼻を挫かれたGOLGO B.C陣営。逸早く反撃に転じたい所だったが、ブルーサンダース先発のエース野村の前に苦戦。直後の1回裏に続き、2回裏にも四球出塁をきっかけにランナーを3塁にまで進めチャンスを作り出すが、何れも後続にあと一本が出ず野村を捉え切れない。
すると、ゲームは3対0のまま迎えた中盤4回表、この回からマウンドに上がった2番手横井に対し再びブルーサンダース打線が襲いかかる。1アウトから2番吉川、3番小川の長短打で1、3塁のチャンスを作り出すと、この場面で1塁ランナー小川の仕掛けたディレードスチールが相手守備陣の乱れを誘う形となり1点を追加。相手のミスによる得点ではあったが、ゲーム中盤にして価値ある中押し点を奪った。
一方、差を縮めるどころか突き放される形となってしまったGOLGO B.C。だがそれでも直後の4回裏、この回の先頭打者として打席に入った4番渡邉が右中間を真っ二つに破るランニングHRを放ち4対1。期待の主砲がここまでの一方的な展開を一蹴するかの如く豪快な一発を見せつけ、反撃の狼煙を上げると同時にチームを鼓舞する。
すると、制限時間の関係で最終回となった5回裏、この回先頭の9番中野が甘く入ってきたストレートをレフト線へと弾き返すと、渾身の全力疾走で一気に2塁を落し入れ俄然追い上げムードを高める。更に、1アウトとなって迎えた2番中嶌がフルカウントから四球を選び、1、2塁と一発出れば同点という場面を演出する。だがしかし、序盤から幾つものピンチを脱してきた野村の前に、続く3番長谷川、4番渡邊がキャッチャーへのファールフライと空振り三振に封じられ万事休す。一瞬、奇跡の逆転劇も予感させたが、最後の最後まであと一本に泣く形となり、手痛い2敗目を喫してしまった。 ゲーム後、話しを伺った山田監督は「やはり今日はフォアボールからの失点と残塁の多さが敗因ですね。特に、4回に許した追加点は痛かったですね。ウチは貧打の分、守備でミスをしてしまうと取り返しがつかなくなってしまうので、大きな反省点です。ただそれでも、初戦に比べてチャンスは作れるようになったので、あと一本を出せるかが今後の課題だと思います。今日の敗戦で厳しい状況にはなってしまいましたが、意地は見せていかないといけないと思うので、残り試合は全て勝てるように頑張っていきたいと思います」と話し、今一度チームを立て直しを図ると共に後半戦での巻き返しを誓った。
一方、初回の先制パンチに始まり、この日も若武者達が大いに躍動する形で2連勝を飾ったブルーサンダース。勝利インタビューに答えた小川キャプテンは「初回に点を取れたのは良かったですし、野村が良く踏ん張って抑えてくれたと思います。ただ、攻撃面ではまだちょっと先の塁を狙う意識を低いので、今後はもう少し相手にプレッシャーをかけて掻き回すような攻撃をやっていきたいなと思います。とにかく1部は聞いた事のある強いチームがいっぱいいるので、そこでどう戦っていくか、どうブルーサンダースらしい野球をやっていけるかが課題だと思っているので、そこからブレずにやっていければなと思っています」と語り、2連勝にも決して甘んじる事なく、チーム力の向上と更なる勝利を見据えた。
【MVPインタビュー】 #5 戸島 康大
【主将インタビュー】 #10 小川 喜三
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