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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
cheap | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | - | - | 5 |
Tropicana   | 3 | 4 | 0 | 4 | × | - | - | 11 |
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エースの力投に攻撃陣が大奮起!Tropicanaが鮮やかにスタートダッシュ!! |
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3月5日の開幕から1週間が経った12日。この日、早くも新シーズンの開幕戦が各地で繰り広げられた中、神奈川県川崎市の等々力運動広場ではVictoria最高峰リーグの一戦にして今季の初取材ゲーム、「cheap 対 Tropicana」のFブロックのバトルが行われた。
戦いの先攻は、横浜市都筑区を本拠地とし、結成僅か5ヶ月にして最高峰リーグに挑戦を果たした今季注目株の若き新星cheap。そんなチームのキャプテンである関根はゲーム前、「チームが出来てからまだ日が浅いですが、気の合う仲間達と平日も練習を重ねてきたので、若干緊張はしていますが気持ちで頑張りたいと思っています。キーマンを挙げるとしたら、萩野、植田の東北高校コンビは勿論ですが、今日は先発の土屋ですかね。決して速球を投げるピッチャーではありませんが、持ち前の打たせて取るピッチングを発揮してくれれば良い戦いが出来るんじゃないかなと思います。とにかく相手のTropicanaさんに胸を借りるつもりで思い切りぶつかって、最後に勝利を掴めればなと思っています」と語り、初陣にしてチーム初の公式戦を前に気合いを覗かせた。
また、勝利への鍵を握る選手として名指しされた土屋は、「今日は急遽先発に指名されたので少し緊張はしていますが、自分の持ち味である打たせて取るピッチングを心掛けたいと思います。とにかく相手の強さも分からないので、自分としては精一杯投げるだけです」と話し、シーズン初戦という大事なマウンドでの奮投を誓った。
対する後攻は、2年連続でシーズン最初の取材ゲームに選ばれた事で並々ならぬ気合いが漲るTropicana。それもそのはず、昨年の初取材ゲームとなったスプリングカップ1回戦では本来の力を発揮出来ないまま黒星を喫し、悔しいシーズンの船出となった。また、この1部リーグでの戦いも決勝トーナメントにこそ進んだものの初戦敗退と不甲斐ない結果に終わっているだけに、今日の初陣は2つの意味で落とす事の出来ない一戦なのだ。
そんなチームを新キャプテンとして束ねる三ツ俣はゲーム前、「昨年はシーズン一発目の取材で負けて悔しい思いをしているので、今日は何としても勝利を手にしたいです。ウチは打って勝つチームではないので、先発ピッチャーの松下さん中心に守って守ってリズムを作り、その中で少ないチャンスをモノにしながら競った試合を勝ち切れればなと思っています。とにかく落としてもいいなんて言う試合は1つもないですし、昨年悔しい思いを味わった決勝トーナメントを勝ち上がって優勝するには、リーグ戦から全て勝つつもりじゃないといけないと思っているので、先ずは今日の初戦を確実に勝ちたいなと思います」とコメントし、初戦という事だけでなく今季に懸ける強い思いを滾らせる。
また、代表兼監督としてだけでなくエースとしてもチームを引っ張る存在である松下は、「チームとしては去年、悔しいというよりも情けない思いしかしていないので、今年はとにかく勝つという事を強く意識しています。自分個人としては、昨年春先に怪我をしてスプリングカップで初戦敗退してしまうなどチームに迷惑を掛けたので、今年はそれを挽回すべくトレーニングを積んできたので、あとは結果を出すだけかなと思っています。初戦という事で内容も大事だとは思いますが、先ずは勝ち点3を手に出来るように頑張ります」と、キャプテン同様今季に懸ける熱い思いを口にし、闘志を奮い立たせる。
そんな両雄が相見える事となった戦いの火蓋は、午後12時15分、稲垣(誠)主審のプレーボールで切って落とされ、ゲームはスタート直後から点を取り合う激しい展開となった。
1回表、幸先良く先制点奪取を目論むcheap打線が、1アウトからエラーで出塁した2番植田の俊足を活かしたチャンスメイクで1アウト3塁の場面を作り出すと、迎えた3番渕上がきっちりとセンターへ犠飛を放ち1点を先取。立ち上がりの制球力に苦しむTropicana先発松下から難なく先制点奪取に成功する。
一方のTropicana打線はと言うと直後の1回裏、「取られたら取り返すのみ」と言わんばかりに反撃開始。松下同様、立ち上がりのコントロールに苦しむcheap先発の土屋から1番池田がセンター前ヒットを放てば、2番三ツ俣、3番小室が連続四球で繋ぎ、あっという間に満塁のチャンスを演出する。すると、4番塩谷、5番神谷が凡退し2アウトとなるも、迎えた6番西の場面でcheapバッテリーにミスが生じ1点。更に、続く7番曽田のタイムリー内野安打にこの回2つ目となるワイルドピッチでも1点を加え、3対1とすかさすゲームをひっくり返す。
だが、ゲームは続く2回表、今度はcheap打線が負けじと攻勢。依然として自慢の制球力に狂いが生じている松下からエラー、ヒット、四球でノーアウト満塁の場面を作り出すと、このチャンスに迎えた8番キャプテンの関根が鮮やかにセンター前へとタイムリーを放ち3対2。また1アウト後、チームの核を担う1番萩野にもエンタイトル2ベースとなるタイムリーが飛び出し、3対3と一気にゲームを振り出しに戻す。
しかし、そんなcheap陣営の歓喜も束の間、直後の2回裏にTropicana打線が初回を凌ぐ猛攻を披露。四球で出塁した9番船田が牽制悪送球の間に3塁まで進むと、続く1番池田の放った内野ゴロの間にホームを踏み、すぐさま勝ち越し。更に圧巻だったのは、2番三ツ俣、3番小室が連続ヒットで繋ぐと、迎えた4番の塩谷が初回の凡退を挽回するかの如く、ライトスタンドへと消える豪快な3ランHRを放ち7対3。守り主体と語るチームとは裏腹に、攻撃陣が躍動が止まらない。するとその打線は2点を返され7対5と追い上げられ迎えた終盤4回裏にもタイムリー3本で一挙4点を奪いダメ押し。決して諦めず追いすがるcheap打線以上に力を見せつけたTropicanaが、終わってみれば2桁得点を奪う打ち勝つ野球で勝利を収め、開幕戦のリベンジを果たすと共に価値ある勝ち点3を獲得した。
勝利インタビューに答えた松下監督は、「今日はとにかく勝つ事を前提に臨んだんですが、攻守共にウチらしい野球が出来ない展開で苦しみましたね。それでも徐々に形になって最終的に勝てたので、チームとしては収穫のあったゲームでした。ただ、自分のピッチングは勿論、ディフェンスでのミスが目立ったので、守備でのテンポ、リズムという部分を重点的に鍛え直して、今後戦っていきたいと思います」と語り、勝利を飾った安堵感こそあるものの、内容には決して満足する事無く先の戦いへと気持ちを引き締め直した。
一方、敗れはしたものの大いなる可能性を感じさせる戦いぶりを披露した新星cheap。ゲーム後、話しを伺った植田代表は「初の公式戦という事でミスが多く出てしまいましたが、そこをしっかり減らしていければ、この先勝つチャンスというのは十分にあるのかなと思います。とにかく日々の練習をしっかりやって、また取材に来てもらえるように頑張りたいと思います」と話し、黒星発進からの逆襲を誓った。
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