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昨年の春夏王者が直接対決!NEWチャンピオンとして最高峰の頂に立つのは!?
2011年春に記念すべき第1回大会がスタートしたVictoria1部リーグも今年で第6回大会を迎え、毎年の様に混迷を極める最高峰のバトルは今季、過去最多となる35の猛者達が集結した事により、最強王者への道のりは一層険しいものとなった。
まさに、戦前から激闘が予想された今シーズンの戦いを振り返ると、ニューヒーローの誕生よりも例年以上に実力者達が存在感を示した1年だったと言えるであろう。
先ず、歴代王者3チームが混在し、死のブロックとなったAブロックではその3強が上位を独占。ディフェンディングチャンピオンであるRED SOXが貫禄の6戦全勝で首位通過を果たせば、2位にスタイガー、3位には東京ドナルドダックが続き、文字通り強者達が力を誇示する結果となった。
また、Aブロック同様に歴代王者の3者が入り交じり、凌ぎを削り合ったBブロックで1位通過を決めたのが三晃クラブ。決勝トーナメントでは1回戦敗退という悔しい結果に終わったが、予選リーグではRED SOXに並び無傷の6連勝を飾るなど間違いなく過去最高の戦いぶりを披露したシーズンだったと言えるのではないだろうか。更に、このブロックでは2位通過の吉岡クラブが昨年のスプリングカップに続き2年連続となるファイナル進出を決め、新たなるタイトル獲得に王手をかけた。加えて、得失点差で4位に沈んだ大宮フェニックスもワイルドカード枠で復活を果たすなど、予選随一となる熾烈な争いが演じられた。
また、その他のブロックでも上位を占めたのは、やはり百戦錬磨の強者達。Cブロックを無敗で駆け抜けたジョルターヘッズに、Dブロック首位通過のダディーズベースボール。更にEブロックでは、1位の座こそ若手の筆頭株であるBOOOOONに譲ったものの、初代スプリングカップ王者のVICTORYSが2位で3年連続となる決勝トーナメント進出を決めるなど力を発揮。何れも負けたら終わりのトーナメント戦では序盤に姿を消したとは言え、それでも各ブロックを勝ち上がる辺りはさすがの一言である。
そんな中、優勝候補にも名を連ねた実力者として最後まで持てる力を存分に見せつけたのが、吉岡クラブ同様、2年連続での決勝進出を果たしたWILL BASEBALL CLUB。予選リーグこそCブロック2位通過に甘んじるも、決勝トーナメントではMKY88、東京ドナルドダック、RED SOXといった面々との死闘を制してのファイナル進出だけあって、これぞ見事の一言に尽きる。
その一方、強者達の包囲網をかいくぐり、新星として輝きを放ったのがC、Dブロックを共に3位で突破したジェイスBCTropicanaの2チームである。ジェイスBCが取材ゲーム時に披露した脅威の破壊力を武器に決勝トーナメント1回戦でDブロック1位のダディーズベースボールを撃破すれば、Tropicanaもファイナル経験組の青木製作所SnugsNaughtyを破っての3位通過とあって、来季の更なる可能性を感じさせた。更に言えば、久々にVictoriaの舞台へと還ってきた新生BUZZに至っては、6年越しの悲願達成にあと一歩という所まで迫る快進撃を披露するなど、新たな勢力の存在を確認した1年でもあった。
とは言え、やはり今季の戦いをリードしたのは実力者達だったと言えるのではなかろうか。何よりそれは、来たる12月25日のクリスマスに今季を締めくくる一戦として雌雄を決するファイナルカードが昨年の春、夏の王者対決という結果が物語っている。何れにしても、1年を通し繰り広げられた最高峰の戦いが新たな最強王者の誕生と共に終結の時を迎えようとしている。
チーム一丸で手にした2年連続の檜舞台!!新生WILL BASEBALL CLUBが新タイトル獲得に挑む!!


昨年のサマーカップに続いて2年連続でファイナルの座を掴み獲ったWILL BASEBALL CLUB。夏の王者として迎えた2016シーズンだったが、決してここまで順調に勝ち上がってきたわけではなかった。
スプリングカップではベスト8進出とまずまずの成績を残すも、サマーカップでは16強止まりとVictoria史上2チーム目となる連覇を逃すと、その悪い流れはリーグ大会にも伝染。予選リーグでは序盤から投手陣が打ち込まれ失点を重ねる展開が多く、昨年は予選5試合で僅か2点だった失点数が、今年は6戦でまさかの31点と、リーグ屈指であった鉄壁のディフェンス陣が崩壊した。
だがしかし、そんな状況からファイナルまで勝ち上がって来られたのは、チームスローガンである『心の繋がり』を胸に、どんな状況でも一丸となって戦ってきた賜物ではないだろうか。
チームの絶対的エースである樋口は、予選終盤から本来の調子を取り戻し、決勝トーナメントに入ってからは2完封と好調を維持。また、今季は鈴木や青木といったリリーフ陣の成長も著しく、それら投手陣を井出、佐藤が豊富な経験で巧みにリードする。
更にバックを支える野手陣は、圧倒的なリーダーシップで統率するキャプテン高田や、プレーと声で引っ張る阿住、堅実なプレーを見せる中島ら内野陣、守備範囲が広い海老井、木田、政(直)らの外野陣が堅守で盛り立てる。
一方の攻撃陣は、昨シーズンオフから取り組んだ打力強化が効果を発揮し、それまで真骨頂であった小技中心の攻撃に加えて、効果的に連打が出るようになり得点力が大幅にアップ。これこそが、投手陣が不調ながらも、勝ち点を落とさなかった大きな要因と言えるであろう。準決勝でサヨナラヒットを放った木田を初め、主軸の高橋、三井、政(幸)、政(直)らはシーズンを通して、ここぞという場面で勝負強いバッティングを見せており、決勝の舞台でも彼らの活躍に注目だ。
シーズン終盤に入り攻守共に仕上げてきたWILL BASEBALL CLUB。果たして2年連続で新たなタイトル獲得となるか!?メンバー、ベンチ、スタンドが一体となり作り上げる勝利へのサイクルで一気に頂点へと駆け上がる。
#3  三井 翔太 (内野手)  1987年11月21日生まれ  開智高等学校出身

誰からも愛されるキャラと熱いハートを持ち合わせた、WILLのマスコット的存在。
体重増量計画に成功し、今ではチームに欠かせない主力へと成長した。
シーズン中盤以降見せつけた神ったバッティングが、新タイトル獲得の命運を握る。

『 素晴らしい舞台でWILLのメンバーと一緒に野球が出来ることに感謝します。運も味方に泥臭くプレーして最後は勝ちます! 』 #14  海老井 浩 (外野手)  1973年3月30日生まれ  大宮光陵高等学校~明星大学出身

No.1の俊足と野性味溢れるプレーでチームを引っ張るトップバッター。
準決勝でのビッグプレーを初め、大舞台であればあるほど存在感を示す。
神宮の舞台でも最年長男が攻守に安定感を齎し、チームを勝利へと導く。

『 勝利の為に全てを懸ける。Xmas決戦を制して、思いっきりシャンパンを浴びたい! 』 #17  青木 一晃 (内野手)  1987年12月7日生まれ  開智高等学校~東京国際大学出身

リリーフ投手から捕手、内野手を高いレベルでこなす貴重なオールラウンダー。
安定した守備力はもちろん、下位打線ながら小技と意外性満載のバッティングで優勝へのキーマンとなる。

『 支えてくれたWILLメンバーに恩返しをするため、神宮の地で大暴れします!そして優勝あるのみ! 』
狙うは2年連続となるタイトル奪取!!最強王者の称号を手にし春の雪辱を果たす!!


昨年のスプリングカップ制覇に続き、2年連続でのタイトル獲得に王手をかけた吉岡クラブ。だが、そんな彼らも今季の前半戦はWILL BASEBALL CLUB同様、史上2チーム目となる連覇に挑んだスプリングカップで準々決勝敗退という結果終わり苦汁を舐めると、直後に開幕したサマーカップではまさかの1回戦負けを喫し、決して順調な戦いぶりを披露していた訳ではない。
それでも、残る最後の可能性としてこの1部リーグに全ての照準を合わせた彼らは、予選リーグを2位で勝ち抜けると、決勝トーナメントに入ってからはエンジンをフル回転。1、2回戦はTropicana、ジェイスBCといった新星達の挑戦を撥ね除ける形で勝利し歩みを進めると、迎えた運命の準決勝では予選で黒星をつけられたBUZZを相手に見事リベンジを果たし、決勝への切符を掴み取った。
まさにこの結果は、シーズン序盤に直面した苦悩から逃げる事なく、「最後まで戦い抜くんだ」という彼らの執念が生み出したものであり、それは百戦錬磨の猛者をもう一回り大きく進化させたに違いない。
そんな彼らが今季終盤に怒濤の巻き返しを図れた最大の要因は、何と言っても最年長エース菊池の奮闘であろう。特に決勝トーナメントの戦いでは全3試合に登板すると、失点僅か1という圧巻のピッチングを披露し、見事期待に応えた。
更にその菊池は、攻撃面でも4番を担うなど投打でチームを牽引する存在であり、ずばり新タイトル獲得も昨年同様この男の躍動に掛かっていると言っても過言ではない。また、そんな大黒柱を支える存在として、女房役である鈴木(崇)を要に青木、七島、中村といった面々が内外野の中心となり鉄壁ディフェンスを築く。
一方、オフェンス面に関しても、その青木、七島、中村に加え、豊田、穂積、渡辺(大)、野田ら勝負強いバッターが名を連ね、一度勢いづいたら手が付けられない布陣である。更に言えば、満を持しての代打出場が期待されるキャプテン左右田の存在も侮れず、ここ一番での決定力はチームNo.1かもしれない。
果たして、昨年のスプリングカップ王者が今年も新タイトル奪取となるか!?今季最大の目標に据えたVictoria最高峰リーグの頂を何が何でも掴みにいく。
#16  穂積 隼人 (内野手)  1993年10月21日生まれ  大宮西高等学校出身

左右広角と自由自在に打ち分けるバットコントロールが魅力の好打者。
それ故、圧倒的な出塁率を誇るのは勿論の事、ここ一番の場面では一発長打も打てる攻撃のキーマンだ。
吉岡クラブが誇る打撃の天才として、バットでチームを優勝へと導く。

『 タフマンまで飛ばします!! 』 #24  野田 健一 (外野手)  1983年1月19日生まれ  松山高等学校出身

内・外野のあらゆるポジションをこなせるユーティリティープレーヤー。
デェフェンスでの活躍を期待するのは勿論、攻撃面でも粘り強いバッティングでチャンスメイクを図る存在として期待大である。
まさに相手チームにとっては厄介な選手となるに違いない。

『 どんな場面で試合に出られるのか、自分自身で注目してます! 』 #27  鈴木 崇元 (捕手)  1979年5月27日生まれ  越谷南高等学校~東京経済大学出身

巧みなリードで投手陣から絶大な信頼を集める守りの要。
絶対的エース菊池躍動の影にこの男の存在ありと言っても過言ではなく、文字通り扇の要として鉄壁ディフェンスの核を担う。 また、打つ方でもここ一番で見せるしぶとい打撃には定評があり、攻守での活躍が期待される。

『 年も紆余曲折ありましたが何とか決勝まで辿り着くことができました。2016年集大成、チーム全員で野球を楽しみます! 』