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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
ジョルターヘッズ | 0 | 0 | 4 | 3 | 2 | - | - | 9 |
ジェイスBC   | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | - | - | 8 |
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一挙8得点のビッグイニングを作るも首位攻防戦はジョルターヘッズに軍配!! |
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お盆シーズン真っ只中の日曜日となった8月14日。この日、東京都八王子市の滝が原運動場では1部リーグCブロックの首位攻防戦、「ジョルターヘッズ 対 ジェイスBC」の一戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、長らく遠ざかっているファイナルの舞台にカムバックを果たし、今季こそ悲願の初優勝へと突き進むジョルターヘッズ。その大いなる目標に向かい、ここまで3勝2分と無敗で首位を直走るチームの指揮官である小関代表はゲーム前、「強豪チームばかりのリーグ戦をここまで負けずに来れたのは大きいので、今日の最終戦もしっかり勝ち点を取って首位通過を決めたいです。勝負のポイントとしては、新加入の1番藤松を筆頭に攻撃面で奮起して打ち勝てれば最高ですがそう簡単にはいかないと思うので、先ずは点を取られない野球が出来るかですね。そのためには45歳になるベテランの先発大橋には頑張って貰わないといけないですね。まぁ決勝トーナメント進出は決まっているので緊張する必要はないですが、負けてもいいやなんていう試合は一つもないので、とにかく貪欲に勝利を目指したいと思います。その中で、今日のヒーローは俺が頂こうかなと思っています(笑)」と語り、無敗での首位通過に向け一切の抜かりはない。
また、期待のホープとして攻撃の鍵を握り、若干18歳にしてリードオフマンを任される藤松は「1番バッターを任されるという事で先ずは塁に出られるかが大事になってくると思うので、しっかりと役割を果たしたいですね。とにかく攻撃にしろ守備にしろチームのためにという事だけを考えてプレーしたいと思っています」と意気込みを口にし、若き新戦力が攻守での活躍を誓う。
対する後攻は、今シーズンからの初参戦にも関わらずジョルターヘッズと同様既に決勝トーナメント進出を決めるなど、早くも強豪の仲間入りを果たしているジェイスBC。そんな注目の新星を率いる木川田代表はゲーム前、「新たに参加させて貰った大会でこうやって取り上げて頂けるのは非常に嬉しい事なので選手全員気合い入ってますし、首位通過の懸かった大事な一戦なので頑張りたいと思います。ポイントとしては、ジョルターヘッズさんとは過去に何度も対戦していて勢いに乗せると危険な事は分かっているので、守備でつまらないミスをせずに最少失点で抑えられるかだと思います。先発の清水は勿論ですが、今日は継投を考えているのでリリーフを任せようと思っている加藤(修)がキーマンですかね。彼が良いピッチングをしてくれれば締まった良い試合になるのかなと思っています。とにかく野球は負けては面白くないので、何が何でも勝ちに拘りたいなと思います」とコメントし、こちらも負けなしの首位通過へと準備万端といった様子。
また、その木川田代表がキープレーヤーとして名前を挙げた加藤(修)は、「正直、調子としては良い方ではないですが、先ずはどういう状況であれ自分のピッチングが出来るかですね。どうしても投げ急いでしまう部分があるので、どんな場面でも慌てず冷静にしっかりと自分の投球を心掛けたいなと思います。まだ軟式野球に移ってから日も浅いので慣れない部分も多々あるんですが、自分の中で自信を持っている真っ直ぐで押していけたら最高ですね」と話し、ここぞの出番に向け集中力を研ぎ澄ます。
それぞれが独自のアップスタイルを取り入れるなど、試合に臨む姿勢からも好調さの要因を窺い知れる両雄のマッチアップは午前10時45分にプレーボールとなり、これぞ『首位攻防戦』と言う名に相応しい白熱の展開となった。
そのゲームは序盤、先ずは両投手が上々の立ち上がりを披露。先にマウンドに上がったジェイスBCの先発清水がバックの好守備にも助けられながら1回を3人で片付けると、2回に1アウトランナー2塁のピンチを背負うも、6番太田をセンターフライ。続く7番小関を見逃し三振に仕留め、決定打を許さない。
一方、ジョルターヘッズの先発大橋はというと、1、2回共にジェイスBC上位打線を簡単に三者凡退で切って取り、まさに文句無しといった滑り出しを見せつける。
すると、ベテラン右腕の頑張りを逸早く援護したいジョルターヘッズ攻撃陣は3回表、1アウトからエラー出塁した9番大野に続き、1番藤松の内野安打に2番赤坂の四球出塁で満塁のビッグチャンスを作り出すと、迎えた3番平敷が右中間を破る走者一掃のタイムリー3ベースヒットを放ち、一挙3点を奪取。更にこの回、4番岩澤の放ったサードゴロの間にも1点を加え4対0とした打線は、続く4回表にも奮起。ジェイスBCベンチが堪らずマウンドへと送った2番手加藤(修)から先頭の6番太田が3ベースヒットで口火を切ると、続く7番小関がきっちりとセンター前へタイムリーを放ち1点を追加。更には、1番藤松のタイムリー2ベースヒットに2番赤坂のタイムリーエラーとなる一打で2点を加え、7対0と大きく突き放しアドバンテージを握る。
だが、そんなジョルターヘッズの押せ押せムードから一転、直後の4回裏にゲームは一変する。ここまで大橋を打ち倦ねていたジェイスBC打線が3番木川田、5番木村の四球出塁で1アウト1、2塁のチャンスを作ると、迎えた6番青木が反撃の狼煙を上げるレフトオーバーの2点タイムリー2ベースヒットを放ち7対2。更に、この一打で覚醒した打線は、続く7番加藤(大)のランニングHRに1番羽田のライト前タイムリーなどで一気に1点差にまで詰め寄ると、極めつけは主砲の4番松井にも2点タイムリー2ベースヒットが飛び出し7対8と大逆転。3回までとは打って変わり、圧巻の攻撃力を見せつけたジェイスBCが一挙8点を奪うビッグイニングを作り上げ、一瞬にしてゲームをひっくり返す。
しかし、そんな大逆転劇も束の間、直後の5回表に更なる展開が待っていた。予想だにしないまさかの大量失点で追う立場を強いられる事となったジョルターヘッズだったが、2アウトから6番太田の放った執念の2ベースヒットで三度チャンス演出すると、この好機に迎えた7番小関が左中間を真っ二つに破る値千金のランニングHRを放ち再逆転に成功、すかさずゲームの主導権を握り返す。すると、両者のバトルは球場使用時間の関係で5回スコアが採用となり、この一発が決勝打。チームを率いる指揮官の有言実行となる劇的な一撃で終止符を打ったジョルターヘッズが壮絶な打ち合いを制し、見事無敗での首位通過を決めた。
ゲーム後、激闘を振り返った小関代表は「攻撃面では十数本のヒットが出るなど9得点を奪えたので合格点ですが、4回の大量失点は大反省しなくてはいけませんね。とは言え、これで負けずに首位通過を決められたのでチーム全体としては良かったのかなと思います。ただ、決勝トーナメントに入ってからの戦いがウチは鬼門なので、1、2回戦で終わる事なく何とかここらでいっちょやってやりたいですね」と語り、悲願の初優勝へと改めて気持ちを奮い立たせた。
一方、奇跡に近い大逆転を演じ見せ場を作ったものの、あと一歩の所で競り負けてしまったジェイスBC。ゲーム後、話しを伺った木川田代表は「4回の8得点というのは私の野球人生でも経験した事のない奇跡だったのですが、守備の面で崩壊してしまったので、これじゃ勝てませんね。ディフェンスを立て直さないと決勝トーナメントでも絶対に勝ち上がれないので、ロースコアの戦いに持ち込む野球が出来るように、ここからもう一度見直していきたいと思います」と話し、決勝トーナメントへ向け再建を誓った。
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