TOP > Victoriaリーグ1部(2016年) > バックナンバー > 「北住が2戦連続決勝打!VICTORYSが逆転で開幕2連勝!!」
TEAM1234567R
   GOLGO BASEBALL CLUB       0        0        2        0        0        0        0        2    
                 VICTORYS         0        0        0        2        1        1        ×        4    
好ゲームの決着は北住の一発!!VICTORYSが圧巻の逆転劇で2連勝を飾る!!
爽やかな五月晴れとなった5月15日。この日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは1部リーグEブロック「GOLGO BASEBALL CLUB 対 VICTORYS」の戦いが繰り広げられた。
バトルの先攻は、昨年悲願の末に手にした2部王者という看板を引っさげ、今季からVictoria最高峰リーグの舞台に新たな一歩を踏み入れたGOLGO B.C。そんな彼らのここまでの戦いを振り返ると、ディフェンス面でこそ実力を証明しているもののオフェンス面に関しては2戦共に無得点と、好投手が犇めく1部リーグの洗礼を浴びている。それだけにゲーム前話しを伺った久田GMは、「どこのチームも強くて点が取れませんね。やはり1部の壁は高いです。ただ、今日勝たないと先の望みが無くなってしまうので、全力で頑張ります。ポイントとしては先ずは点数を取る事ですね。あとは、ここ最近調子を上げてきている長谷川が如何に抑えてくれるかだと思います。まあ、負けはしましたが先週の一戦でもヒット2本くらいしか打たれてないので心配はしていません。とにかく何としても勝ちたいなと思います」と語り、1部リーグでの初勝利に闘志を燃やす。
また、キーマンとして名前の挙がったエース長谷川は、「ここまでの2戦共に良い試合はしているのですが結局勝ち切れていないので、今日は何としても勝ちに繋げられるようなピッチングが出来ればなと思います。とにかく自分の役割は最小失点に抑える事だと思うので、いつも通り丁寧に投げたいなと思います」と語り、チームを初の勝ち点3獲得へと導くべく集中力を研ぎ澄ます。
対する後攻は、スプリングカップの初代王者として毎年のように優勝候補に名を連ねながらも、思うような結果を残せていないVICTORYS。特に過去2年の成績を見てみると、決勝Tに進みながら何れも初戦敗退と苦汁をなめているだけに今季に懸ける思いは一入だ。そんなチームの司令塔である駒野キャプテンはゲーム前、「強豪ばかりで一戦一戦が本当に大事な試合になってくるので、今日も負けられないですね。ましてGOLGOさんは3月にやったオープン戦でボコボコにやられているので、同じ相手に2度は負けたくありませんし、取材も来てみんなテンションが上がっているので良い試合をしたいと思います。やはりウチは守備のチームなので、バッテリーを中心に守りからリズムを作っていく中で、少ないチャンスをモノにしてロースコアの勝負に持ち込めればなと思います。先発の高山には頑張って貰いたいですし、控えピッチャーには小山もいるので何とかこの2人で7回を戦い抜ければなと思います」とコメントし、リベンジも兼ねた一戦に気合い十分。
また、負けられない一戦の先発を任された高山は、「とにかくチームの勝利が一番なので、気持ちを全面に出して試合のリズムを作れるようなピッチングをしたいなと思います。あとは、楽しく、一生懸命、チーム一丸となって戦いたいなと思います」と意気込みを口にし、連勝の懸かる大事なマウンドに上がる。

そんな両雄が相見える事となった戦いの火蓋は正午のプレーボールで切って落とされ、ゲーム序盤は互いのディフェンス力が輝きを放った。
初回、レフト前ヒットで出塁したGOLGO B.Cのリードオフマン瀧口が、チャンス拡大を狙い仕掛けた盗塁をVICTORYSのキャッチャー藤田がストライク送球で阻止すれば、対するGOLGO B.Cのスタメンマスクを被った中野もその裏、四球で出塁したVICTORYSの3番村松の盗塁を同じくストライク送球で刺し3アウト。両チームが誇る扇の要がチャンスの芽をしっかりと摘み取る。また、続く2回は両投手が力を誇示。2回表、この回先頭の4番大山に変化球を強打され、いきなりノーアウト3塁のピンチを背負った高山だったが、続く5番久田、6番内田を連続三振に切って取ると、7番長谷川をショートゴロに打ち取り無失点。この試合最初のピンチを多彩な変化球を駆使したピッチングで切り抜け、先制点を許さない。
一方、その裏のマウンドに上がった長谷川も負けじと好投を披露。先頭の4番駒野をスライダーでタイミングを外しセカンドフライに仕留めれば、続く5番鹿倉を見逃し三振。6番藤田をストレートで詰まらせレフトフライに打ち取り、僅か8球で三者凡退。表のビッグチャンスを活かせなかった事で失いかけた流れをエースが圧巻のピッチングで引き戻す。
すると直後の3回表、そんなエースの力投に打線が応える。女房役の8番中野が放ったライト前ヒットを口火に送りバント、ヒット、盗塁などで2アウトながら2、3塁のチャンスを作り出すと、迎えた3番浜崎がサード強襲となる2点タイムリーを放ち先制点奪取。ここまで、リーグ戦16イニング連続無失点と眠っていたGOLGO B.C攻撃陣が遂に目を醒まし、ゲームの均衡を破ると共に主導権を握った。

だが、GOLGO優勢と思っていたのも束の間、中盤に入った4回裏にVICTORYS打線がすぐさま反撃開始。ここまでノーヒットと抑え込まれている長谷川にこの回も簡単に2アウトを取られるも、3番村松が見せた執念の内野安打をきっかけに連続四死球で満塁にまでチャンスを広げると、ようやく演出した初の好機に迎えた6番藤田が真ん中に入ってきたカーブを左中間へと弾き返し同点。昨年、仕事の影響で出場機会に恵まれなかった藤田が溜まっていた鬱憤を晴らすかのような起死回生の一打を放ち、ゲームを振り出しに戻した。
更に、一気の同点劇で俄然勢いづいたVICTORYS攻撃陣は続く5回裏に再び2アウトランナー無しの場面から1番北住がライト線を深々と破る豪快なランニングHRを放ち1点を勝ち越すと、6回裏にも振り逃げによるワイルドピッチで1点を加え、4対2とあっという間にゲームをひっくり返した。すると、守っても5回からマウンドに上がった2番手小山が3回を1人のランナーも許さない文句無しのパーフェクトリリーフでGOLGO B.C打線の反撃を封じゲームセット。中盤以降、攻守両面において集中力、勝負強さを見せつけたVICTORYSが見事な逆転勝利を収め、開幕2連勝を決めた。

ゲーム後、勝利インタビューに答えた駒野キャプテンは、「なかなかヒットが打てない中で先制されるという苦しい展開でしたが、練習試合でも今日のような展開から逆転したり出来ていたので焦らずいけましたし、3点目を許さず早い段階で追いつけたのが逆転に繋がりました。まあ何と言っても今日は北住様様ですね。あの場面は一発しかなかったのでよく打ってくれたなと思います。あとは全体的にも最後まで全員が集中力を切らさなかったですし、中でも2番手の小山がよく投げてくれたのが大きかったですね。この先も厳しい戦いが続くので、もう一度気を引き締めて何とか決勝Tに進めるように頑張ります」とコメントし、2連勝にも決して浮かれる事なく先の戦いをしっかりと見据えた。
一方、3戦目にして初めて先手を取ったのにも関わらず中盤以降に隙を見せてしまい逆転負けを喫したGOLGO B.C。話しを伺った久田GMは、「やはり強かったですね。公式戦になるとしっかり勝ってくる辺りがウチとの差かなと痛感させられましたし、レベルが一つ上ですね。ただ、これで諦める訳にはいかないので、残り3戦全力で頑張りたいと思います」と話し、僅かな望みへと気持ちを新たに邁進する。
【MVPインタビュー】 #7 北住 陽平
【主将インタビュー】 #25 駒野 健太
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