TOP > Victoriaリーグ1部(2016年) > バックナンバー > 「BOOOOONナイン獅子奮迅!気持ちで掴み獲った今季初勝利!!」
TEAM1234567R
     BOOOOON         0        1        1        1        0        0        1        4    
         PIECE         0        0        0        0        0        0        0        0    
攻守で見せつけた高パフォーマンス!BOOOOONが宿敵を完全シャットアウト!!
GW真っ只中の5月1日。2週に渡って続いた荒れ模様の天候から一転、最高の野球日和となったこの日、埼玉県入間郡の三芳グランドでは1部リーグEブロックの戦い、「BOOOOON 対 PIECE」の一戦が繰り広げられた。
バトルの先攻は、先のスプリングカップでは苦汁を飲まされた相手とあって、一層気合いの漲るBOOOOON。そのチームの指揮官である城野代表はゲーム前、「先月末の対戦ではチャンスを作りながらも活かせず最後に競り負けてしまったので、今日は序盤からしっかりと点を取って優位に試合を運びたいですね。ただ今シーズンはPIECEさんとの一戦も含め、大事なゲームを落としてしまう事が続いているので、この辺でその悪い流れを断ち切る意味でも必ずリベンジしたいと思います。戦いのポイントとしては、久々にウチの必勝パターンである継投策でいこうと思っているので、先ずは先発の加藤に期待したいなと思います」と語り、今日のゲームをリベンジマッチ以上に大事な一戦と位置づけた。
また、重要な戦いの先発を任された加藤は、「久々の先発ピッチャーですが、先週休みを貰って肩も軽いので調子は問題ありません。ただ相手は強敵PIECEさんなので、低めを意識したピッチングを心掛けたいなと思っています。とにかく初回から集中して、出来れば独りで投げ切るくらいの気持ちでいきたいと思います」と語り、モチベーション、コンディション共に万全の状態で勝負のマウンドへと上がる。
対する後攻は、今季のスプリングカップでも既にベスト16入りを決め、今や注目度No.1と言っても過言ではないPIECE。だが、リーグ戦での戦いに限っては昨年の結果が如実に表すように鬼門としている彼ら。それだけに今季こそは苦手意識を払拭すべく、今日の初戦は何としてもモノにしたい所。そのチームを率いる闘将・太田監督はゲーム前、「昨年レギュラーを張っていた選手が仕事の関係で4人程抜けてしまい、今シーズンは正直苦しい台所事情ではあるのですが、それでもサブだった選手達が腐らずに力を付けてきてくれたので何とか形になっています。それはそれとして今いるメンバーで戦っていかなくてはいけないですし、特に今日は大事な初戦なので先発の柴を中心に気を引き締めて臨みたいと思います」とコメントし、リーグ初陣での白星を誓う。
また、スプリングでの一戦同様、BOOOOON打線と対峙する柴は「先週雨で試合が流れて1週間空いてしまったので不安な部分もありますが、自宅で出来る準備はしてきたつもりなので調子はまずまずだと思います。ただ相手はどんどん振ってくるBOOOOONさんですし、前回0に抑えたとは言え怖い打線なので、とにかく丁寧にコースを投げ分けなくてはいけないかなと思っています」とコメントし、いつも以上に集中力を研ぎ澄ます。

そんな両雄が相対する今季2度目のマッチアップは午後1時ジャストのプレーボールでスタートを切り、ゲームの先手を取ったのはBOOOOONだった。
初回の攻撃こそチャンスを活かせなかったものの2回表、1アウトから6番清水がレフト前ヒットに盗塁成功でチャンスを作り出すと、続く7番青野の放った一打がセカンドへのタイムリー内野安打となり1点を先制。前回捉え切れなかった柴から幸先良く先取点を奪い、一気に活気づくと続く3回表、2アウトランナー無しから3番藤原が気迫溢れる右中間への2ベースヒットでチャンスメイクを図る。ここで迎えた4番高橋が追い込まれながらもファールで4球粘った後に右中間を真っ二つに破るタイムリー3ベースヒットを放ち2点目を奪取。ゲーム後、「1打席目のチャンスで打てなかったので絶対に打ってやろうという気持ちでした」と語った主砲の一振りで難なく追加点を奪い、序盤から好機を逃さない。
更に勢いの止まらない打線は、4回表にも隙の無い攻撃を披露。この回先頭の5番中村が放った豪快なレフトオーバーの2ベースヒットに、6番清水の送りバントが内野安打となりノーアウト1、3塁の場面を演出すると、このチャンスに7番青野がセンターへとこの日2本目となるタイムリーを放ち3対0。3イニング連続で1点ずつを積み重ね、着実にリードを広げていく。

一方、ビッグイニングこそ作らせないもののボディブローのようにじわじわと点差をつけられていくPIECE。これと言って大きなミスがあった訳ではないが、リベンジに燃えるBOOOOONの勢いに押し込まれる展開。1点でも返して流れを変えたい所だったが2回のスクイズ失敗などでリズムを失うと、毎回のようにランナーこそ出すも繋がりに欠け1点すら遠い状態。
それでもエース柴が疲れの出始めた5、6回を気持ちで0に抑え打線の奮起を促す。しかし、肝心の攻撃陣が4回からマウンドに上がった2番手青野の前にチャンスらしいチャンスを作れないまま沈黙し、反撃の糸口すら掴めない。
すると迎えた7回表、不発のPIECE打線とは対照的な好調BOOOOON打線が、1アウトから再び3番藤原の2ベースヒットでチャンスを作ると、続く4番高橋がこれまた期待に応えるライトへのダメ押しタイムリーを放ち勝負あり。確実にチャンスを得点へと繋げた攻撃陣に加え、そのリードを加藤、青野の両投手を柱に鉄壁の守備陣で守り抜いたBOOOOONが宿敵相手に完封勝利を飾り、見事スプリングの雪辱を果たすと共に勝率を1勝1敗のタイに戻した。

勝利インタビューに答えた箕輪キャプテンは、「今日の勝利は、格上のPIECEさん相手に何をしたら良いかを1人1人が考え、実践した結果だと思います。加藤、青野の両投手共に要所をきっちりと抑えてくれましたし、バックも大きなエラーなど無く集中出来ていました。一方攻撃面に関しては正直びっくりしています。普段はこんなに打てるチームではないのですが、いつも以上に気持ちが入っていたからこその内容なのかなと思います。ただ大事なのはこれからなので、強豪ばかりですが常にチャレンジャー精神で頑張ります」と語り、快勝にも決して甘んじる事無く次なる戦いに向けすぐさま練習に打ち込んだ。
一方、最後まで相手の気迫に圧倒される形で敗れ、リーグ戦の苦手意識を払拭出来なかったPIECE。ゲーム後話しを伺った太田監督は、「リーグ戦だからと特に意識はしていないのですが、なぜか結果が出ませんね。まあ今日の戦いに関しては完全に気持ちの差が出てしまいましたね。本来ウチが気持ちで勝らなくてはいけないのに相手に上回られたので、それでは勝ちは転がってきませんね。ただ、戦いは始まったばかりなので、苦しいゲームが続くと思いますが1つでも多く勝てるように精一杯頑張ります」とコメント。
また、自らのピッチングを振り返った柴は、「レギュラー陣が何人かいなかった部分を自分1人の力で埋めようとしてしまった事が、良く無い結果を生んでしまいましたね。今日はそこを含めて良い教訓になったので、これからは仲間を信じ、残り試合全て勝てるように練習に励みます」と話し、次戦以降の巻き返しを約束した。
【MVPインタビュー】 #24 高橋 有 【主将インタビュー】 #5 箕輪 佳晃 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑