TOP > Victoriaリーグ1部(2015年) > バックナンバー > 「東京ドナルドダックが4連勝!1部王座奪還へ死角無し!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      東京ドナルドダック          0        0        3        1        0        2        0        6    
      BOOOOON          0        0        0        0        3        0        0        3    
噛み合った投打のパフォーマンス!東京ドナルドダックが4連勝で首位独走!!
最高気温が31℃にまで達し、夏本番を感じさせる暑さとなった6月28日。この日埼玉県さいたま市の大宮健保グラウンドでは、1部リーグBブロックの戦い「東京ドナルドダック VS BOOOOON」の一戦が繰り広げられた。
先攻東京ドナルドダックは、言わずと知れた一昨年の覇者。今季は2年振りの王座奪還へと好調をキープしており、ここまで無傷の3連勝と波に乗る。
そのチームを率いる田村監督はゲーム前、「ここまでの3連勝は何とかって感じですよ。まあでも、これまで負んぶに抱っこだったエース根岸が来れない状況の中で勝てているので、良い教訓にはなっていると思います。ただ、相手のBOOOOONさんは勢いのあるチームなので、今日はその勢いに負けない気持ちで臨みます」と若武者相手に気合い十分。
また、エース不在の穴を埋めるべく新戦力として加入した先発の大竹は、「調子も悪くないので、三振を取るというよりも打たせて取るピッチングを意識して投げたいと思います。あとは、バックのみなさんに頼りながら力まずいきたいと思います」と緊張した様子の中にも闘志を漲らせ、4連勝の懸かったマウンドに上がる。
対する後攻は、昨年悲願の2部リーグ制覇を成し遂げ、今シーズンから最高峰リーグに昇格を果たしたBOOOOON。そんな成長著しい若きチームを指揮する城野代表はゲーム直前、「ここ2試合を振り返ると、やるべき事が出来ているので調子は良いと思います。また今日は、楽しみにしていた強豪の東京ドナルドダックさんとの対戦なので、これまでやってきた事をしっかし出していきたいなと思います」と、こちらも気合いの入ったコメント。
また、先発マウンドを任された大見は、「完全に格上の相手なので、一生懸命投げるだけですね。今季は調子が良く結果も出ているので、今日もテンポ良く投げて試合を作り、とにかく全力で頑張ります」と絶好調の右腕が力強く語り、勝利への躍動を誓った。

そんな初顔合わせとなる両雄が相見える事となった対決は、正午ジャストにプレーボールとなり、先ずは両先発が上々の立ち上がりを披露する序盤となった。
1回表、先にマウンドへと上がった大見は、東京ドナルドダックの俊足コンビである1番児島、2番桝本の2人を続けてサードゴロに打ち取ると、3番磯田(潤)は変化球を打たせてショートゴロとし、上位打線を三者凡退に仕留める。続く2回は、この回先頭の4番坂内にストレートを左中間へと運ばれる2ベースヒットを許すと、5番井上の進塁打で1アウト3塁のピンチを招く。だがここで先制点を焦った東京ドナルドダック打線がスクイズエンドランを仕掛けるも失敗に終わり、相手打線のミスに助けられる形でピンチを脱する。
対する大竹はと言うと1回裏、今季から左バッターにスイッチしたリードオフマン青野を空振り三振に打ち取るも2番鈴木にセンター前ヒット、3番藤原には死球を与えてしまい1、2塁のピンチを背負う。それでも4番高橋をファーストライナーのダブルプレーに打ち取り失点を免れると、2回も2アウトながら2塁の場面を作られるが、8番大見をレフトフライに切って取り無失点。立ち上がりから続けざまにピンチを背負うが、決定打を与えず先制点を許さない。

すると迎えた3回表、粘りの投球を見せる大竹の頑張りに応えるかのように、東京ドナルドダック打線が奮起。2アウトランナーなしの場面から9番菊谷、1番児島の連打でチャンスを作り出すと、2番桝本の2点タイムリーに2ベースに3番磯田(潤)のセンター前タイムリーで一挙3点を先制。次に繋ぐ意識から生まれた怒濤の4連打で主導権を握る。
更には、続く4回表にもこの回からマウンドに上がった2番手青野を攻め立てると牽制悪送球で1点を貰い、4回までに4点のリードを奪う。
しかし5回裏、ここまで巧く機能しきれなかったBOOOON打線が、疲れの見え始めた大竹を遂に捉える。1アウトから登場した代打白神に1番青野のセフティーバントがサード茂木の連続悪送球エラーを誘い1点を返すと、2番鈴木がライト線へのタイムリー2ベースを放ち2点目。更には3番藤原も追い込まれながらもカットで5球粘った後にライトへと犠飛を放ち3点目。相手のミスから貰ったチャンスを確実に得点へと繋げ、4対3と一気に詰め寄る。
だが直後の6回表、1点差とされ再び闘志に火がついた東京ドナルドダック打線がBOOOOONの追い上げムードを一蹴。先頭の大竹が自らヒットと盗塁でチャンスメイクを図ると、女房役である9番菊谷が初球を左中間へと弾き返し5対3。更には1番児島の一打がBOOOOONディフェンスの乱れを誘いダメ押しとなる追加点を奪取。また、投げても大竹が攻撃陣の援護射撃でリズムを取り戻し、6、7回を三者凡退でピシャリ。ミスから反撃を許し隙を与えてしまった部分はあったものの、再度突き放し試合を決める辺りはさすがの一言。勢いのある若武者の挑戦を正面から撥ね除け、見事連勝を4へと伸ばした。

ゲーム後、田村監督は「結果としては打ち勝てたので良かったですが、やはりミスをすると恐い展開になってしまいますね。でもまあ、みんなバットも振れてるし、選手達が考えながらやっているので、その結果が出ているのかなと思います。この先も常にチャンレンジャーという意識を持って一戦一戦大事に戦っていきたいと思います」とコメントし、結果に満足しつつも最後は2年振りの頂点奪取へと改めて気を引き締めた。
一方、一時逆転への気運を高めるも、終盤6回に止めの追加点を奪われ力尽きたBOOOOON。城野代表は、「追いつけそうで追いつけない、この壁こそが1部リーグですね。昨年までならあのままトントントンと一気にいけたと思うんですけど、やはり甘くない。それでも、少しずつですが粘り強く、我慢強くなってきたとは思うので、残り試合を勝ち抜けるように頑張ります」と語り、ゲーム終了直後にも関わらず、すかさず練習に励んだ。
【MVPインタビュー】 #3 大竹 隼人 【監督インタビュー】 #30 田村 太一 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑