TOP > オータムカップ2019 > バックナンバー > 「La.Menが下剋上!またしても1部強豪を撃破!!」
TEAM12345SR
           La.Men      1        0        0        0        0        2        3    
  ジョルターヘッズ      0        1        0        0        0        1        2    
投手戦はLa.Men遠藤に軍配!中盤以降両投手が力投もサドンデスで明暗!!
まさにスポーツの秋、といった過ごしやすい陽気となった10月27日。この日、各大会で大詰めを迎える中、 東京都江東区の潮見野球場では、 オータムカップの3回戦「La.Men × ジョルターヘッズ」のベスト8進出を懸けた一戦が行われた。 戦いの先攻は、今季Victoria初参戦を果たし、2回戦では常勝軍団REDSOXを撃破し波に乗るLa.Men。3部リーグではポテンシャルを見せつけながらも決勝トーナメント1回戦で敗れており、オータムカップでの神宮進出を目指す。そんなチームの指揮官・大島監督はゲーム前、「今日はジョルターヘッズさんとの試合ということで強豪チームですが、まずは自分たちの野球ができるように一つ一つやっていって、必ず勝ちたいと思います」と、力強く意気込みを語った。
また、注目選手に選ばれた4番サード實石(航)は、「チャンスで回ってくることが多いと思うので、そこで1本しっかり出せるようにしたい。1本出れば、よりチームの勝利の近づくと思うので、そこを意識してやっていきたいです。スイングに注目して下さい」と語り、主砲としての活躍を約束した。 対する後攻のジョルターヘッズは、Victoria初年度から今年で参戦9年目を迎えたリーグを代表するチーム。過去3度準優勝に輝くも、2012年以降ファイナルの舞台から遠ざかっているため、この試合に勝ってファイナル進出に向けて弾みをつけたいところ。そんなチームを牽引する藤松主将はゲーム前、「去年は若手と壮年の癒合したチームでやってきていて、結果は出なかったものの良いチームが作れました。今年はそれに加えて新戦力も揃ってきていますので、それがうまく融合できるように、自分が先頭となってチームを引っ張っていき、今年こそは神宮に行きたいと思います」と話し、全員野球で勝利を目指す。
また、先発投手の相澤は「あと3回勝てば神宮に行けるので、練習の成果を活かして、この試合も頑張っていきたいと思います。チームにはバッティングが良い選手が揃っているので、バッティングの方も注目してほしいと思います」と、チームの投打の躍動を誓った。 そんな注目の新星とVictoriaを代表する強豪がベスト8進出を懸け争う形となったバトルの火蓋は、早朝午前8時のプレーボールで切って落とされ、ゲームは序盤から動きを見せる展開となった。
1回表、La.Menは1番生井沢が四球を選び、2番遠藤が進塁打で1アウト2塁のチャンスを作ると、続く3番大島がセンター前ヒットを放ち、1,3塁とチャンスを広げる。ここで迎えるは、注目選手に選ばれた4番實石(航)。宣言通りの力強いスイングから放たれた打球は、センターを超えるタイムリー2ベースヒットとなり、3塁ランナーがホームイン。La.Menが先制点を挙げる。さらに制球に苦しむジョルターヘッズ相澤を攻め、1アウト満塁とチャンスを広げるも、後続は凡退し1点止まり。その裏、大ピンチを最少失点で切り抜け、追い付きたいジョルターヘッズだったが、La.Men遠藤が素晴らし立ち上がりを見せ、三者凡退に終わる。
2回表、さらに勢いに乗りたいLa.Menの攻撃。ここで先頭の7番井村のファールフライを、ジョルターヘッズ一塁手の柴代がベンチに飛び込みながらもスーパーキャッチ!La.Menベンチからも称賛の拍手が送られたビッグプレーがジョルターヘッズに流れをもたらす。直後の2回裏、1アウトから先程ファインプレーの5番柴代がセンターオーバーの2ベースを放つ。ベテランのチームを牽引する一打で同点のチャンスを作ると、続く打者は凡退も、迎える打者は勝負所にめっぽう強い7番岩澤。ここでも抜群の勝負強さを発揮すると、レフト前にタイムリーヒットを放ち、ジョルターヘッズが同点に追い付く。 序盤から動きを見せたゲームの中盤は、初回以降立ち直ったジョルターヘッズ相澤、安定したピッチングを披露するLa.Men遠藤の両投手が素晴らしいピッチングを見せ、両チーム無得点。時間の関係で最終回となった5回。La.Menは、9番菅谷のレフト前ヒット、2番遠藤の四球で2アウト1,2塁と勝ち越しのチャンスを作るも、後続が倒れ無得点。一方のジョルターヘッズはその裏、1アウトから8番大野がサード強襲ヒットで出塁すると、ワイルドピッチと9番入澤の進塁打で2アウト3塁のチャンスを作る。さらに、1番鈴木、途中出場の2番太田の連続四球で満塁へとチャンスを広げ、3番相澤が打席に立つ。しかし、La.Men遠藤が渾身のストレートでピッチャーフライに打ち取り、ジョルターヘッズも得点ならず。
どちらも譲らない好ゲームは、両チーム4番から始まるサドンデスで決着をつける事となった。表のLa.Menは、先頭の4番實石(航)が三振に倒れ、2アウト。続く5番高濱が放った打球は、レフトにポトリと落ちるラッキーなヒットとなり、2人のランナーがホームイン。La.Menが気迫で2点を勝ち越す。なんとしても追い付きたいジョルターヘッズはその裏、先頭の4番藤松のショートゴロが間一髪ホームアウトとなり、2アウトと追い込まれる。しかしここで、本日大活躍の5番柴代が押し出し四球を選び、1点差に迫る。なおも一打逆転の場面だったが、続く打者をLa.Men遠藤が打ち取り、ゲームセット。両者一歩も引かない死闘はサドンデスの末、1点差でLa.Menに軍配が上がった。 ゲーム後、勝利インタビューに答えたLa.Men大島監督は「どんな相手でも全員で勝ちに行く気持ちでやってますので、1部のチームでも負ける気はありませんでした。ジョルターヘッズさんは全員野球でまとまった野球をしてくる素晴らしいチームでしたが、サドンデスで運が味方に付いて勝ち切れたので良かったです」と、ゲームを振り返った。次戦は同じ3部所属のHustlerとの対戦となるが、「3部では決勝トーナメントで1回戦で敗れていますが、オータムカップは相手が3部のチームであろうが関係なしに、叩きのめしていきたいと思います」と語り、早くも次戦に向けて気持ちを高めていた。
一方、チャンスは作るも最後の1本が出ず敗れたジョルターヘッズ。ゲーム後、小関監督は「もともと接戦になるとは思っていました。初回のピンチを1失点で切り抜けたのは大きかったですし、すぐ追い付けたのは良かったのですが、2点目が遠かったです。先発投手の相澤はかなり緊張しており、初回は制球を乱してしまいましたが、2回以降は立ち直ってゲームを作ってくれました。打線が援護できなかったのが申し訳なかったです」と、悔しさを滲ませながらも敗戦を振り返ってくれた。また、La.Menについては「打力がとてもいいチームでした。この先も頑張って神宮に行ってほしいです」と語り、死闘を演じた対戦相手にエールを送った。
【MVPインタビュー】#3 遠藤 秀太郎
【監督インタビュー】#30 大島 卓也
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