TOP > オータムカップ2018 > バックナンバー > 「初代王者の座はPIECEに!新体制ですぐさま初タイトル獲得!!」
TEAM1234567R
        PIECE      4        0        0        0        0        0        0        4    
  CHUYANS+      0        0        0        0        0        0        0        0    
エース柴が圧巻のピッチング!PIECEが初回の先制点を守り抜き下剋上許さず!
相変わらずの晴天ながら、正午を過ぎても気温が上がらない12月24日、午後12時20分。決戦の地・明治神宮野球場では、この日の第3試合にして今季最後のファイナルマッチ、「PIECE × CHUYANS+」のオータムカップ決勝戦が繰り広げられた。 戦いの先攻は、『神宮で味わった悔しさは神宮の舞台で晴らす』を合い言葉に再びファイナルの舞台へと勝ち上がってきた若武者PIECE。そんな昨年のリベンジに燃えるチームを新指揮官として率いてきた代表兼監督の柴は、「決勝進出が決まった瞬間から緊張して毎日を過ごしてきたんですが、やはり昨年の悔しさを晴らしてやるという思いはずっと持って戦い抜いてきたので、今はここまで来たらやるしかないなという気持ちになっています。それは選手達もみんな同じ気持ちですし、お祭り騒ぎが出来る大舞台は好きなので、非常に楽しみですね。その中でキーマンを挙げるとしたら、若い選手達が慕っている兄貴分的な存在の1番坂東が如何に活躍してくれるかだと思いますね。彼がチャンスメイクしてくれればチームの雰囲気が一気に盛り上がるので期待しています。とにかく、今年こそはタイトルを掴み取れるように頑張ります」と語り、悲願のタイトル奪取に向け気合い十分。
また、キープレーヤーとして名前の挙がった坂東は、「もうここまで来たら勝つしかないので、オータムカップの初代王者を目指して頑張るだけです。調子としてもいつもと変わらない状態なので、まずは初回から積極的にいければなと思っています。とにかく、チームの勝利に貢献出来るように最後まで戦い抜きます」と話し、PIECE不動のリードオフマンが活躍を誓った。 対する後攻は、Victoria初参戦から5年の月日を数えた今季、念願であったファイナルの舞台へと遂に足を踏み入れたCHUYANS+。そんなチームの指揮を執る中溝代表はゲーム前、「もうワクワクしかないですね。選手達も既に楽しんでいますし、メンバーもフルに揃っているので、今日は勝っても負けても目一杯楽しもうと思っています。その中で勝つ為のポイントを挙げるならば、やはり先制点を奪えるかですね。今日はピッチャー5人の継投を考えているので、その5人で先取点を守り抜くという形を取れればなと思っています。相手のPIECEさんは本当に良いチームで追いかける展開になると厳しいと思うので、全ては先制点を奪えるかですね。とにかく、グランドも相手も申し分ないので、全員で最後まで楽しみながら頑張りたいと思います」とコメントし、夢舞台を全力で楽しむ覚悟だ。
また、勝負のカギを握るであろうピッチャー陣の中で先発を任された大木は、「準決勝では悔しさの残るピッチングをしてしまったので決勝こそはという気持ちは強いですし、後に控える4投手の為というのは勿論、チームが勝利する為にも良い流れを持ってこれるようなピッチングが出来ればなと思っています。とにかく、初回から全力投球で頑張ります」と話し、今季大車輪の活躍を見せてきた若き右腕がファイナルの舞台でも奮投を約束した。 共に強い気持ちで初の栄冠を目指す両雄のバトルは、この日の第1試合に続き稲垣(慶)主審のプレーボールでスタートとなり、ゲームはいきなり大きな動きを見せた。
1回表、柴監督がキーマンと語った1番坂東が期待通りのセンター前ヒットで出塁し流れ、勢いを作れば、2番本木の送りバントに3番茂木がセンター前ヒットで繋ぎ1アウト1、3塁にチャンスを広げると、「みんなが繋いでくれたので何としても先制点という気持ちで入りました」と試合後語った4番高野が振り抜いた一打は、右中間を真っ二つに破る快心の2点タイムリー3ベースヒットとなり先制。さらに、続く5番斎藤の犠飛で1点を追加したPIECE打線は、6番桑原(南)のライト前ヒットに7番井上の鮮やかなセーフティーバントで再びチャンスを演出すると、迎えた8番石川の場面でCHUYANS+バッテリーにワイルドピッチのミスが生じ4点目。準決勝のリベンジをと意気込んでマウンドに上がったCHUYANS+先発の大木に対し、ヒット5本の固め打ちを披露するなど息つく間も与えない怒濤の攻撃を仕掛けたPIECE打線が一挙4得点を奪い、完全に試合の主導権を握る。
一方、試合前に「先制点を奪えるかが勝負のカギですね」と語っていた中溝代表の思惑とは裏腹に、大量失点を喫するスタートとなってしまったCHUYANS+。それでも、大木に代わって2回表のマウンドに上がった2番手の岡田が2アウトからピンチを招いたものの、無失点で切り抜け悪い流れを断ち切ると、3番手として3回表からマウンドに上がった植田が、その3回を三者凡退に切って取れば、続く4回表は8番石川、9番白石を連続三振に切って取るなど2回をパーフェクトに抑える文句無しのピッチングを披露。初回に失ったゲームの流れを徐々に徐々に引き寄せる。
だがしかし、その流れを完全に引き寄せるべく反撃へと転じたい攻撃陣の前に立ちはだかったのはPIECEの絶対的エース柴だ。初回に3番の佐伯がセンター前ヒットを放ってからというもの、2、3、4回は何れもあっけなく三者凡退に終わると、終盤へと差し掛かった5回裏に1アウトから7番原田が四球を選び久々のランナーとして出塁するも、続く8番飯渕の放ったショートライナーがダブルプレーとなり3アウト。何とかしたいという思いとは裏腹に一向に攻撃が噛み合わず、依然として反撃の狼煙を上げられない。
すると、終盤へ向かうにつれてピッチングのギアを上げる柴の前に6回も三者凡退に打ち取られ、いよいよ追い詰められると、迎えた最終7回裏は途中出場の5番岡村が2アウトから最後の意地をと初回以来となるヒットで出塁するも、同じく途中出場の6番牧が柴のストレートを捉えたものの、打球はセカンド正面へのゴロとなりゲームセット。初回の大量得点をエース柴を中心に守り抜いたPIECEが完封勝利で初となるタイトルを獲得し、昨年のリベンジを果たすと同時にオータムカップの初代王者に輝いた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた柴代表兼監督は、「まさかタイトルを獲れるとは思っていなかったので嬉しいですね。昨年は足がつってみんなに迷惑をかけて負け試合にしてしまった事を胸に1年戦ってきたので、その思いが叶って本当に嬉しいです。来年もここで野球が出来る事を思いながら1年間頑張っていきたいと思います」と語り、最後には応援団へと感謝の言葉を送りながら悲願であったタイトル獲得の味を存分に噛み締めた。
一方、成す術なくといった試合内容で敗れてしまったCHUYANS+。それでも次々と歴代王者達を薙ぎ倒すなど、今大会の彼らが見せつけた快進撃は我々を驚かせるものであり、タイトル獲得こそならなかったものの、来季のさらなる活躍を大いに期待させる戦いぶりであったと言える。
【MVPインタビュー】 #10 高野 圭介
【監督インタビュー】 #11 柴 大輔
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