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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | S | R |
PIECE | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
GOLGO B.C | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
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エース柴が魅せた魂の完封劇!サドンデスを制したPIECEが初代王者に王手!! |
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11月最後の日曜日にして、まだまだ秋の温もりを感じられる穏やかな陽気に包まれた25日。この日、唯一繰り広げられたバトルはというと、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に行われた一戦、「GOLGO BASEBALL CLUB × PIECE」のオータムカップ準決勝である。
戦いの先攻は、昨年のスプリングカップでファイナルの舞台に進みながら、あと一歩栄冠に届かず悔し涙を流しただけに、ファイナルでの借りはファイナルの舞台で返すを合い言葉にして、このオータムカップを勝ち上がってきた新生PIECE。
昨年まで指揮を執っていた太田監督からチームを引き継いだ柴新代表兼監督はゲーム前、「シーズン序盤は、なかなかチーム状態が上がらず苦しみましたが、徐々に茂木、坂東、本木、高野、斉藤といった主力メンバーが中心となってチームを盛り上げてここまで来れたので、何とか最後に結果を残せればなと思っています。勝負のポイントとしては、ピッチャーとしてマウンドに上がる自分がいつも通りのピッチングが出来るかという事と、あとは打線が打って走って点を取ってくれるかだと思います。その中でキーマンを挙げるとしたら、やはり1番バッターを任せる坂東ですかね。彼が塁に出ると勢いがつくので、切り込み隊長として1本出してもらいたいなと思います。とにかく何としても勝って、もう一度神宮の舞台に立てるように頑張ります」と語り、2年連続となる決勝進出に向け抜かりはない。
また、キーマンとして活躍を期待された坂東は、「自分の後ろには良いバッターが多いので、四死球でもエラーでも何でもいいので、まずは塁に出てチャンスメイクが出来ればなと思っています。ただ実は、3週間前に膝をケガして万全の状態とは言えないんですが、ここまで来たらやるしかないので、絶対に勝って神宮に行きたいと思います」と話し、PIECEの若きリードオフマンが活躍を誓った。
対する後攻は、今季の春決戦で味わった悔しさを晴らすべく、この秋のトーナメントでも粘り強い戦いを見せつけ、準決勝まで勝ち進んで来たGOLGO B.C。
そんな雪辱に燃えるチームの指揮官である山田監督はゲーム前、「スプリングカップで決勝進出を決められず、夏場に入って調子を落としてしまって負けが込んでいたんですけど、ここへ来てようやく打線も繋がるようになってきたので、その勢いを今日の戦いでも発揮出来ればなと思っています。勝負のポイントとしては、やはり先発佐久間の出来次第かなと思います。後半でスタミナが切れてしまう所があるので、そこだけは注意しながら見守りたいですね。とにかく、スプリングで負けてしまった分、このオータムでは何とか決勝に行きたいなと思っているので、全員野球で頑張ります」とコメントし、今季2度目となる天王山へ気合い十分。
また、春に次ぐ大一番のマウンドを託された佐久間は、「今日は思っていたより暖かいので、調子としては良い感じですね。ただ、相手のPIECEさんは色々と細かいプレーをしてくるチームなので、そこで自分のリズムを乱されないように出来るかがポイントになってくると思います。春は自分が先発して負けてしまったので、何とかこの秋では先輩方を神宮に連れて行けるように最後まで全力投球で頑張りたいと思います」と、若き右腕が強い覚悟を口にした。
シーズンこそ違えど、共にスプリングのリベンジに燃える両雄が相対する事となった大一番の火蓋は、午後1時のプレーボールで切って落とされ、ゲームは両投手の奮闘が際立つ壮絶な投手戦と化した。
まずはGOLGO B.Cの先発佐久間。緊張からか初回こそ2つの死球で1、2塁のピンチを招いたものの、続く2回を危なげなく三者凡退に抑えると、3回は2アウトから2番本木に単打こそ許せど、続く巧打者3番茂木をファーストゴロに仕留め無失点。ランナーを背負った場面でも強気のピッチングを貫き、決して先制点を与えない。
一方、PIECE先発の柴はというと、こちらも上々の滑り出し。初回は2番瀧口に内野安打、2回は7番本多に四球、3回には9番江見にセンター前ヒットを許すなど毎回のようにランナーを背負うが、百戦錬磨の絶対的エースは決して冷静さを失わず、何れの場面も無失点で切り抜ける。
すると、そんな両投手の奮投は回を重ねていく毎に高まっていき、特に終盤の6回、7回に至っては共に1人のランナーも許さない三者凡退ピッチングを見せつけるなど、一歩も引かない。
また、GOLGO B.Cのサード中嶌が背面キャッチでピンチを救えば、PIECEのセカンド茂木がスーパープレイでチャンスの芽を摘むなど、バックも鉄壁のディフェンス披露し、ゲームは7回を終わっても0行進。勝負の行方は延長サドンデスでの決着に委ねられた。
すると8回表、先攻のPIECEが2番本木の見事なスクイズエンドラン成功で1点を奪い取ったのに対し、その裏のGOLGO B.Cは7番本多、8番中嶌がピッチャーゴロ、サードゴロに打ち取られゲームセット。佐久間、柴の両先発右腕を中心に緊迫のディフェンス力対決となった大一番は、土壇場の土壇場で明暗が分かれ、僅か1点という差でPIECEに軍配が上がった。
ゲーム後、勝利インタビューに答えた茂木キャプテンは、「勝った事は嬉しいですが、疲れの方が大きいですね。ゲーム展開としてはノーアウト、1アウト3塁という形を作って1点を取るというウチのスタイルがなかなか出来ず押され気味だったんですが、柴さんが良く踏ん張ってくれたなと思いますし、サドンデスでスクイズエンドランを決めた(本木)達也も見事でしたね。今年は何としても頂点を取りたいと思っていますし、前監督の太田さんにも良い報告が出来るように頑張ります」と語り、悲願のタイトル奪取を誓った。
一方、春に続き又しても準決勝という壁に阻まれてしまったGOLGO B.C。ゲーム後、山田監督は「ホント勝ち切れないですね。まぁ1安打ではなかなか難しいですし、最後まで1点が遠かったゲームでした。先発の佐久間が期待以上に頑張ってくれただけに悔しいですね。今年は春トーナメント、リーグを含め悔しさの残る1年でした。ただ、この壁を乗り越えないと一皮剥けないので、この敗戦を糧に来年は必ず神宮の舞台に行きたいと思います」と話し、心底悔しい思いを噛み殺しながら、来季こその飛躍を約束した。
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