TOP > オータムカップ2018 > バックナンバー > 「漁火が攻守で新星を圧倒!貫録の完封劇で堂々の16強入り!!」
TEAM1234567R
  (株)小野寺商事      0        0        0        0        0        0        0        0    
           漁  火      2        2        0        0        0        3        ×        7    
漁火が鉄壁投手リレーで完封シャットアウト!投打が噛み合いベスト16進出!!
10月がすぐそこにまで近づく中、まだまだ残暑厳しい夏の陽気に包まれた9月23日。この日も各地で負けの許されない数多くの戦いが繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、茨城の新星と常連の若武者とが初対峙となった秋トーナメントの一戦、「(株)小野寺商事 × 漁火」のオータムカップ2回戦が行われた。 戦いの先攻は、今季のスプリングカップでVictoriaデビューを果たし、夏に次いで秋の舞台にも参戦を決めたニューカマーの(株)小野寺商事。そんなチームの指揮官である加藤田監督はゲーム前、「今年結成のチームとあって、色んな面でまだまだ出来上がっていない状態ではあるんですけど、来年、再来年を見据えて一つ一つ頑張っている状況です。その中で勝負のポイントとなるのは、いまいち繋がりに欠ける打線が如何にして点を取れるかという部分だと思いますね。キャプテンであり打線のキーマンでもある1番の安倍がしっかり塁に出塁すれば自とチャンスは広がると思うので、彼のチャンスメイクには期待したいですね。とにかく、一つでも上に勝ち上がっていけるように頑張ります」と語り、夏に次いでの2回戦突破を目指す。
また、キーマンとして名前の挙がった安倍は、「やはり1番打者というポジションを任されているので、しっかり出塁する所は出塁し、武器である足を絡めてチャンスを作り出していければなと思っています。調子としては万全の状態ではありませんが、上げる努力は日々していますので、今自分に出来る事をしっかりやって、チームの勝利に貢献したいなと思います」と話し、若きリードオフマンが躍動を誓った。 対する後攻は、Victoria参戦6年目にして未だ栄冠獲得にあと一歩手が届いていないだけに、今季こそは2部リーグと共にこのオータムカップのタイトルも虎視眈々と狙う若武者漁火。そんなチームを束ねる佐藤(航)キャプテンは、「自分自身、4年振りに関西から戻ってきまして久しぶりの参加なんですけど、チームとしては非常に良い状態ではあるので、先週勝利した2部リーグ決勝トーナメント1回戦の勢いそのまま、今日のゲームも勝ちを掴み取りたいなと思っています。その中で勝負のポイントとなるのは、やはりエース松永を中心としたディフェンスの部分だと思います。守備からリズムを作っていくというのがウチのスタイルなので、そこから流れを引き寄せて1点ずつ積み重ねていければ自と勝利が見えてくるのかなと思います。とにかく目の前の勝利だけを目指して頑張ります」とコメントし、気合い十分といった様子。
また、この日も大事な先発のマウンドを任されたエース松永は、「ピッチングテーマとしては、先頭バッターをしっかり抑えるという事が一番ですね。あとはバックを信じて序盤からビシビシと投げ込んでいきたいと思っています。調子としてもまずまずなので、いける所まで全力投球で頑張ります」と話し、絶対的エースがチームを勝利へと導くべく熱投を約束した。 そんな両雄が相対する事となったバトルの火蓋は、午前9時10分のプレーボールで切って落とされ、先にゲームの主導権を握ったのは漁火陣営だった。
1回裏、1アウトから四球で出塁した2番高倉が盗塁も成功させチャンスメイクを図ると、迎えた4番中野が、「無心で打ちました」と小野寺商事の先発人見から右中間へエンタイトル2ベースとなるタイムリーを放ち1点を先制。さらに、その中野を2塁に置いた場面で続く5番菅野が今度は左中間へとタイムリーを放ち2点目を獲得。
さらにさらに勢いづいた打線は続く2回裏、この回先頭の7番福田、8番牧野が四球、ヒットで出塁すれば、9番熱海がしっかりと送りバントを成功させ1アウト2、3塁のチャンスを作り出すと、迎えた1番四方山がレフトフェンス直撃となる2点タイムリー2ベースを放ち0対4。序盤から隙のない波状攻撃を披露した漁火が立て続けに2点ずつを奪い、完全にゲームを支配する。 一方、いきなり出鼻を挫かれる形となってしまった小野寺商事陣営。それでも4点を追いかける3回表、2アウトながら1、3塁の場面を演出し、この試合初めて漁火先発のエース松永にプレッシャーを与える。だがしかし、このチャンスに迎えた4番加藤田がセンターへと大飛球を放つも、あと一歩打球の伸びが足りず3アウト。毎回のようにランナーこそ出塁させるものの、得点とまでは繋げられず、苦しい展開を強いられる。
その後ゲームは、お互い決定打に欠く攻撃が続く展開となり、5回まで0行進となる。そんな中、再びゲームを動かしたのは6回裏の漁火だった。3回からマウンドに上がった小野寺商事の2番手前田の前に無得点が続いた打線だったが、この回1アウトから1番四方山がこの日2本目となるレフトフェンス直撃の2ベースヒットを放ち出塁すると、続く2番高倉のライト前ヒットで果敢にホームを落し入れ0対5。さらに、続く3番丹治には、弾丸ライナーであっという間にレフトフェンスを越す2ランHRが飛び出し追加点。「久しぶりに完璧な当たりでした」とゲーム後に語った丹治の一振りでダメ押し点を奪い、試合を決定づける。
すると最終7回表は、6回からリリーフの2番手町田が小野寺商事打線を3人でピシャリと抑えゲームセット。スタートから投打ががっちりと噛み合い、終始主導権を握り続けた漁火が0対7の完封で勝利を飾り、見事3回戦へとコマを進めた。 勝利インタビューに答えた四方山ゲームキャプテンは、「今日は上手く打線が繋がってくれて、守備からもリズムが作れたので良い結果になったと思います。松永、町田共に良いピッチングをしましたし、特に攻撃に関しては、こういうピッチャーから打てたというのは経験になるので、次に活かしていきたいと思います。とにかく、このままの調子で初代王者を目指して頑張っていきます」と語り、完璧な勝利に笑みを浮かべた。
一方、最後の最後までゲームの流れを呼び込む事なく完敗という結果に終わってしまった(株)小野寺商事。ゲーム後、加藤田監督は「手も足も出ませんでした。試合前に言った通り、やはり打線が繋がりませんでしたね。しかも序盤に4点も奪われてしまうと、果たして追いつけるのかという雰囲気になってしまって、全てが後手後手に回ってしまいましたね。ただ、あくまでもここからのチームだと思っているので、今日の経験などを踏まえて成長していけたらなと思っていますし、まだ夏のトーナメントも残っているので、そこに向けて頑張っていきたいと思います」と話し、悔しさを滲ませながらも、最後は今後の飛躍を誓った。
【MVPインタビュー】 #3 中野 忠広
【主将インタビュー】 #22 四方山 明寛
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