TOP > オータムカップ2018 > バックナンバー > 「土壇場で分かれた勝負の明暗!Rossowaveが秋16強一番乗り!!」
TEAM1234567R
     Rossowave        0        1        0        0        0        1        -        2    
    VICTORYS        1        1        0        0        0        0        -        2    
両エース右腕の投げ合い!互角の好勝負の幕切れはまさかのジャンケン決着!!
先週の雨空から一転、これ以上ない秋晴れに恵まれ最高の野球日和となった9月9日。この日、各地で21ものトーナメントマッチが繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、オータムカップの2回戦「Rossowave × VICTORYS」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、千葉の若武者軍団として2016シーズン以来となる決勝進出を目論むRossowave。そんなチームを率いる土井(佑)代表はゲーム前、「チームの状態としては夏場に入ってから上り調子なので、この試合の後に控えているサマーカップの戦いと共に勝利を掴めれば、さらに波に乗れるのかなと思いますので、まずはオータムカップで勝利したいと思います。戦いのポイントとしては、攻撃面でしっかりチャンスを作って得点に繋げるのは勿論ですが、やはり先発を任せるエース沖のピッチングが最も重要になってくるかなと思います。正直、夏、秋の2試合を組んでる今日が最大の山場かなと思っているので、全力で頑張りたいと思います」と語り、気合い十分といった様子。
また、この日もエースとして先発マウンドを託された沖は、「調子としては上々の仕上がりですね。今季はフォームを改善して、ここへ来てストレートの伸びが良くなってきたので、真っ直ぐで押していきたいと思います。相手は強豪だと聞いていますが、そこは気にせずいつも通り自分のピッチングを心掛けて最後まで投げ抜きます」と話し、チームを勝利へと導くべく強い覚悟を覗かせた。 対する後攻は、2011シーズンに成し遂げたスプリングカップの制覇以来、長きに渡りファイナルの舞台から遠ざかっているだけに、今大会での復活優勝を虎視眈々と狙うVICTORYS。そんなチームの指揮官である北住代表はゲーム前、「春、夏のトーナメントは早々に負けてしまったんですけど、リーグ戦の方では3勝して決勝トーナメント進出を決められたので、その良い流れで今日のオータムカップに臨めるかなと思います。勝負のポイントとしては、如何にして接戦に持ち込んで勝利を掴み取れるかだと思います。その中でキーマンを挙げるとしたら、やはり先発マウンドを任せる高山ですかね。歳の差は17歳もありますがキャッチャー堀内とのコンビは抜群なので、何とか最小失点に抑えてくれればなと期待しています。とにかく、勝負の秋を迎えたので、リーグの戦いにも繋がる良いゲームが出来るよう頑張ります」とコメントし、こちらも負けじと気合い十分。
また、活躍を期待された高山は、「調子は良いので、出来る限り全力で楽しく思い切っていきます。女房役である堀内とはここまでずっと組んでいますし、性格も全て知り合っているので、自分としてはとにかく信頼してミットめがけて投げるのみですね。何とか勝利に貢献出来るよう頑張ります」と話し、沖同様、強い覚悟を持ってマウンドに上がる。 そんな両雄が初顔合わせとなったバトルの火蓋は、午前9時10分のプレーボールで切って落とされ、ゲームは序盤から動きを見せた。
1回表、安定した立ち上がりを見せる高山の前に、呆気なく三者凡退に終わったRossowaveに対しその裏のVICTORYSはというと、若きリードオフマンとして打線を牽引する1番島田が左中間を破る2ベースヒットでチャンスメイクを果たすと、続く2番北住の叩きつけた打球が二遊間の頭を越え、セカンドランナー島田が一気にホームイン。エンジンがかかる前の剛腕沖から幸先良く1点を先制する。
一方、いきなりの失点で先手を取られたRossowave。だが直後の2回表、この回も簡単に2アウトとなるも、迎えた6番松本が四球での出塁に加え大胆なリードで高山のピッチングを揺さぶると、続く7番土井(梢)の放った左中間への鮮やかな流し打ちで一気にホームへと生還し同点。この得点は、タイムリーを放った土井(梢)のバッティングも然る事ながら、相手バッテリーにプレッシャーを与えた松本のリードが生んだ1点と言っても過言ではない。 しかし、そんな価値ある同点劇も束の間、直後の2回裏に再び沖が捉まる。1アウトから8番福室、9番大川、1番島田に連打を浴び満塁とされると、迎えた2番北住にレフト前へとしぶとく落とされるタイムリーを許し1対2。未だエンジンのかからないエースが怒濤の4連打で1点を奪われ、再び先行を許す苦しい展開となる。
そんな波に乗れないRossowaveを尻目にVICTORYSはというと、毎回のようにピンチを背負うものの、高山の粘り強いピッチングは勿論の事、バックも奮投するベテラン右腕を好守備で支えるなど、3回以降得点を許さず主導権を握り続ける。
だがしかし、そんな中迎えた6回表だった。この回先頭の3番稲見がヒットでの出塁に加え、盗塁悪送球で一気に3塁まで進みチャンスを演出すると、5番島田を迎えた場面でVICTORYSバッテリーにワイルドピッチのミスが生じ、ラッキーな形で再び同点。Rossowaveの諦めない姿勢が同点劇を生み、ゲームは土壇場で振り出しに戻った。
すると、両者の攻防は制限時間内に決着が付かず、勝負の行方はジャンケンに委ねられる事となった。そのジャンケン対決はというと、土壇場で追いついた事で流れを引き寄せたRossowaveが勢いそのまま5人が先勝しゲームセット。終盤に勝負強さを見せると同時に運をも味方につけた若武者軍団が接戦をモノにし、ベスト16進出一番乗りを決めた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた土井(佑)代表は、「ミスの多いゲームになってしまいましたが、その中でも勝てたという事は大きいですね。勝因としては、沖の力投は勿論ですが、走塁面で次の塁を狙うという意識があった所ですかね。最終的にはそこが一番大きかったかなと思います。ただ、今日のような試合では勝ち進んで行く事は難しいと思うので、つまらないミスをしないという所をしっかり集中してやっていきたいと思います」と語り、勝利に甘んじる事なく、早くも次なる戦いを見据えた。
一方、序盤からゲームをコントロールしていただけに悔しい惜敗となってしまったVICTORYS。北住代表は、「やはり相手投手が素晴らしかったですね。ここ最近対戦した中では一番早かったと思います。多くのピンチはありましたが、終盤までリードしてウチのペースで運べていたんですけど、最後にミスが出ちゃいましたね。悔しいですが、今日のゲームをしっかり反省して、この鬱憤はリーグの方にぶつけたいと思います」と話し、最高峰リーグでの躍進を誓った。
【MVPインタビュー】 #15 沖 和哉
【代表インタビュー】 #30 土井 佑太
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