TOP > オータムカップ2018 > バックナンバー > 「小さな巨人・相澤が柵越え2HR!萩中サンダースがオータム快勝発進!!」
TEAM1234567R
     杉本電機産業        2        0        0        0        0        0        0        2    
    萩中サンダース        2        5        0        2        0        1        ×       10    
二桁得点で新星を圧倒!好調萩中サンダースが夏に続き秋も好スタート!!
秋の気配を感じながらも、まだまだ厳しい残暑が続き、この日も暑い1日となった8月19日。予選リーグの最終期日という事もあり各地で30もの熱戦が繰り広げられる中、東京都品川区の天王洲公園野球場では、今季から開幕となったオータムカップの1回戦、「杉本電機産業 × 萩中サンダース」の一戦が行われた。 戦いの先攻は、今大会がVictoriaデビューとなるニューカマー杉本電機産業。そんなチームを率いる岡本監督はゲーム前、「正直場違いな感じは否めませんね(笑)。今季は新入社員の7人を加え計30人近くが集まったという事でこの大会に参戦させてもらったんですけど、ここ2ヶ月で早くも新入社員の参加が減ってきて、今日も年齢層の高いメンバーでの戦いになるので厳しい勝負になると思います。その中で勝利を掴み取るポイントとなるのは、エラーをしない事ですかね。打たれるのは仕方ないので、ミスから自滅しないように集中力を切らさないのが最低限必要な事かなと思っていますし、そこからチャンスがあれば野球は最後まで分からないので、運をも味方につけられればなと思っています。キーマンを挙げるとしたら、攻守で要となる4番キャッチャーの島崎ですね。彼が良い場面で打ってくれれば、守備のリズム、試合全体の流れとしても良い方向に向くかなと思うので期待しています。相手は強豪ですが、とにかく恥ずかしくない試合が出来るよう頑張ります」と語り、虎視眈々と金星を狙う。
また、キーマンとして 名前の挙がった島崎は「調子としては良い感じではあるので、攻撃面に関しては得点に繋がるバッティングが出来ればなと思っています。あとリード面は、長打を警戒しつつも打たせて取る配球を心掛けたいと思います。とにかく強い相手だと聞いているので、最後まで食らいつく気持ちで頑張ります」と話し、攻守での活躍を約束した。 対する後攻は、サマーカップでの好調さをこの秋トーナメントでも発揮し、狙うは初代王者と意気込む萩中サンダース。そんなチームを若き司令塔として率いる永松ゲームキャプテンはゲーム前、「今季はチーム状態が非常に良く、背番号0の成田を中心とした攻撃陣の好調さに加え、ディフェンス面も豊富な投手陣を軸にそこそこ抑えられているので、今日のゲームも良い戦いが出来るかなと思っています。ただ、ミスが出てしまうと流れを失いかねないので、細かいミスをなくすという事だけはきっちりしたいなと思っています。とにかく、このオータムカップはチャンスがあるかなと思っているので、何とか決勝に進めるよう先ずは今日の初戦を獲って弾みをつけたいなと思います」とコメントし、モチベーション、コンディション共に万全の様子。
また、キープレーヤーとして活躍が期待される成田は「ここ最近は3試合連続でHRが出ているなど調子は良いんですが、自分の中では結果どうこうより力強く振る事だけを考えて打席に立っているので、今日もそこをしっかり意識して打てればなと思っています。とは言え、僕が打たないと勝てないというくらいサンダース打線の軸を担っていると自負しているので、良い場面で必ず打ってチームを勝利に導きたいと思います」と話し、若きヒットメーカーが躍動を誓った。 そんな両雄が初代王者への第一歩として相対する事となったバトルの火蓋は、午後1時ジャストのプレーボールで切って落とされ、ゲームはスタート直後から激しく動く展開となった。
まずは1回表、立ち上がりに不安を抱える萩中サンダーズの先発相澤に対し、杉本電機産業打線が1番清水のあわやHRかという強烈な一打を口火に得点圏にランナーを置くと、このチャンスに迎えた4番島崎がライト線へのタイムリー3ベースヒットを放ち1点を先制。さらに打線は、続く5番東島が四球で歩き1、3塁とすると、迎えた6番関にも三遊間を破るタイムリーが飛び出すなど2点目を奪取。試合前、「恥ずかしくない試合が出来るよう頑張ります」と言った岡本監督の言葉とは裏腹に初回から打線が躍動し、幸先の良いスタートを切る。
だがしかし、そんな杉本電機産業の優勢ムードも束の間、直後の1回裏にすかさず萩中サンダーズ打線が反撃開始。1アウトからキーマンの2番成田が悪い流れを変えるべく四球での出塁に加え、2盗、3盗を立て続けに成功させチャンスメイクを図ると、この場面で迎えた3番相澤が「失った点は自ら取り返す」と言わんばかりにレフトフェンスを越す豪快な2ランHRを放ち同点。小さな巨人と称される男の一振りでたちまちゲームを振り出しに戻す。
すると、この一撃で一気に火のついた萩中サンダース打線は続く2回裏、2番成田の走者一掃となるタイムリーに、3番相澤がレフトフェンス直撃のタイムリー。さらには続く4番小礒もタイムリー3ベースヒットで続くなど、この回一挙5点を奪い2対7。また、攻撃の手を緩めない打線は、4回裏にも3番相澤のこの日2本目となるHRなどで2点を追加し、2対9とリードを広げる。
一方、初回こそ打線の繋がりを見せつけたものの、その後は沈黙してしまった杉本電機産業打線。それでも4回表に再び相澤を攻め立て、2アウトながら満塁のチャンスを作り出す。しかし、2回以降粘りのピッチングを続ける相澤の前に1打席目でヒットを放っている期待の1番清水がライトフライに倒れチャンスを逃すと、迎えた終盤6回裏、逆にタイムリーエラーによる失点で10得点目を奪われ万事休す。 最高のスタートダッシュを決めたものの、1回裏に許した2ランHRを発端に力の差を見せつけられる形で敗北を喫した杉本電機産業。ゲーム後、岡本監督は「ゲーム開始直後は嘘言っちゃったかなと思ったんですけど、やっぱり実力の差が出ちゃいましたね。それでも、攻撃面で言えばみんな振れていましたし、投げてもチーム最年長の42歳が最後まで投げ切ってくれるなど思ってた以上に戦えるなという感触もあったゲームだったので、今日の経験を来年の戦いに活かせればなと思っています」と話し、悔しさを噛み締めながらも、最後は来季での躍進を誓う言葉で締めくくった。
その一方、スタートこそ悪い癖が出てしまい焦りが見え隠れしたものの、その後は攻守共に本来の実力を発揮し、見事初戦突破を決めた萩中サンダーズ。勝利インタビューに答えた永松ゲームキャプテンは「やはりゲームの入りが甘く、いきなり2点を取られてしまったんですけど、直後に2点を取り返せたのが勝利に繋がったのかなと思います。その後は攻守共に締まったゲームが出来たかなと思いますね。ただ、上に行くにはゲームの入り方、試合前のアップ、走塁面をきっちりしなくてはいけないなと思うので、そこはさらに引き締めてやっていきたいと思います。とにかく秋は春夏に比べるとチーム数もちょっと少ないので、何とか勝ち進んでプロスタに行けるよう頑張りたいなと思います」と語り、勝利に安堵の表情を浮かべながらも、最後は改めて気持ちを引き締めた。
【MVPインタビュー】 #10 相澤 秀夫
【主将インタビュー】 #6 永松 義裕
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