TOP > マガジン > ZOOM!Vol.8:ブランド特集
2月2日、この日都内の神宮外苑室内球技場では、アメリカの野球ブランド「EASTON(イーストン)」の日本上陸記者会見が開催された。記者会見にはトークセッションが設けられ、スペシャルゲストとして楽天前監督のデーブ大久保氏とタレントの小島瑠璃子さんが出席。
1922年にアメリカ西海岸で生まれたイーストンは、80年以上にわたって最先端テクノロジーによりバッティングが確実に進化することをアメリカンベースボールの現場で実証してきた。「野球は科学である」という考えに基づき商品開発を行う『スポーツ・エンジニアリング』の企業姿勢とプレーヤーズ・ファーストの精神により生み出される商品は、アメリカで子供から大人まで多くのファンから強い支持を得ており、アメリカのバット市場シェアNo.1を誇っている。

昨年アメリカで行われた『リトルリーグワールドシリーズ2015』。
日本代表の東京北砂リトルが優勝を飾ったこの試合をテレビで観戦していたが、印象に残ったのはリトルリーガーとは思えない打撃力だ。18対11というスコアから分かるように、序盤からHRが飛び交う乱打戦となった試合で両チームが使用していたバットが、まさにイーストン製である。それもそのはず、イーストンはアメリカ国内のバットシェア率が約45%を占め、2014、2015年のリトルリーグ世界大会においてはバットやグラブ、バッティンググローブ、ヘルメット、キャッチャー用品などの使用率が95%以上を達成した。 打撃用具に力を入れているイーストンが、草野球界でもスタンダードになる時代が近い将来やって来るだろう。
イーストンの親会社であるパフォーマンス・スポーツ・グループのケビン・デービス社長は、「このような機会をつくっていただいたことに感謝しています。イーストンブランドを日本に持ってこれたことに興奮しています。しかし、これは始まりに過ぎません。今後日本の皆さんにイノベーションと高いパフォーマンスをご覧いただき、弊社の商品を使っていただければと思います。日本はスポーツに対して情熱を持っているので、日本にしっかりを腰を据えて製品を理解してもらえるようにしていきたい」と日本での展開に自信を覗かせた。

続いて壇上に登場した、株式会社イーストンのダニエル・ビーマー副社長は、「イーストンが得意とするカテゴリはバット。我々の誇るテクノロジーで、日本のアスリートに素晴らしいサービスと斬新なデザインで優れた商品を提供していきたいと思っています」とコメントし、高校時代に日本で過ごした経験から、流暢な日本語を交えながら決意を語った。

イーストン製品は、この日より全国約300店舗で販売開始となり、日本における事業戦略を担う株式会社フラッグ取締役の山同建ゼネラルマネージャーは「大事なことは長期的に日本でのビジネスを続けるということです。長いスパンで日本市場にてビジネスを構築する事をお約束します。まずはバットをブランドとして強調し、海外ブランドで国内1位を目指していきます」と日本での市場拡大に意気込んだ。

最後に挨拶した前ボストン・レッドソックス社長のラリー・ルキーノ氏は、「野球はアジアで最も成功しているスポーツであり、これが世界に波及しつつある。そのアジア市場をけん引してきたのが、日本野球であると考えている。今回、イーストンを展開していく上で、野球市場、選手に対して、長期にわたるサポートを行っていく。さらに、高品質な製品を提供していく。また、製品の進化についても妥協することなく、ベストなものを届けたい。そして、高品質なサービスを提供していく。この考えが日本の野球市場に受け入れられると確信している」と、日本野球のさらなる発展に貢献したいという考えを示した。

ケビン・デービス社長
ダニエル・ビーマー副社長
山同建ゼネラルマネージャー
ラリー・ルキーノ氏
リトルリーグ時代にイーストンのバットに憧れていたと語った大久保氏は、「野球は道具選びも重要。道具で育つということは多々あるし、プロでも一流の選手は道具選びが上手い。文句のつけようがない完ぺきなバットですね」と絶賛した。
さらに大久保氏は、イーストンが誇るバーチャル・バッティング・シュミレーター「ヒットラボ」を体験。メジャーリーグで使用されている21球場を舞台に、飛距離や打球スピード、予測される打席結果などのデータが一瞬で蓄積されていくシステムを体験し、「雨で室内練習場での練習が続くときとか、こういうのがあったらイメージがしやすくていいですよね。監督やる前にこれやっておけばもっと説得力あったかも。笑」とこちらも大絶賛。大久保氏の好成績に小島瑠璃子さんは、「道具でこんなに変わるんですね」と驚きの表情を浮かべた。
また、バットグリップにはセンサーも取り付けられているので、自身のバッティングフォームも撮影することが可能だ。
             イーストンが誇るヒットラボ