TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「サマーで2チームが準決勝進出!!4部では逸早く決勝カードが決定!!」
4強入りを決めた Revival
4強入りを決めた MKY88
2打点の活躍を見せたRevival 松山選手
決勝HRを放ったMKY88 石塚選手
サマーカップ2016トーナメント表
前日から降り続く雨の影響で厳しいコンディションとなった10月9日。そんな中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドではこの日、サマーカップ準々決勝の2試合が繰り広げられた。

先ず、午前9時のプレーボールで凌ぎを削る事となった一戦は、奇しくも1部リーグCブロック同士の対決となった「相模原ウインズ vs Revival」のマッチアップ。
バトルの先攻は、昨年に続き2年連続でサマーカップ8強入りを果たした相模原ウインズ。萩中サンダースとの2回戦では、打っては松浦、投げては松木の活躍が光り、逆転で1点差ゲームを制した。そんな好調をキープする相模原の雄が、最高成績となるベスト4進出を狙う。
対する後攻は、取材ゲームとなった3回戦、猛打でダディーズベースボールを下したRevival。エース山田の状態はもちろん、強打を誇る1番から9番までの抜け目のない打線は脅威だ。昨年のサマーカップ準決勝では、最終回にまさかの逆転負けを喫しただけに、この試合の勝利でリベンジへの挑戦権を得たいところだ。
予選リーグの戦いでは、Revivalに軍配が上がったものの、僅か1点差という実力が拮抗している両者だけに一発勝負となる今回のバトルも僅差の決着が予想された。
だが、そんな両者のバトルはスタート直後の1回裏、絶好調のRevival打線が1番埴原の四球出塁をきっかけに1アウト2、3塁のチャンスを作り出すと、4番松山の放ったセカンドゴロの間に1点を先制。更に打線は、ワイルドピッチによる追加点に、6番小林、7番渡辺の連続タイムリーでも2点を加え、この回一挙に4点を先取する。
まさに先々週の取材ゲームと同様に圧巻の先制攻撃を披露したRevivalは、ディフェンス面でも圧倒。逸早く反撃へと転じたい相模原ウインズ打線の前に先発のエース山田が立ちはだかり、決して得点を与えない。
するとゲームは5回裏、ライト前ヒットで出塁した3番高橋を1塁に置いた場面で迎えた4番松山が右中間を破るタイムリー3ベースヒットを放ちRevivalが1点を追加。更に、続く5番櫻井の放ったショートゴロの間にも1点をプラスし、6対0と大きく突き放す。
一方、立ち上がりから終始ゲームを支配し続けられていた相模原ウインズだったが迎えた最終7回表、7番海老原のタイムリー2ベースヒットにRevival守備陣の乱れから計2点を奪い、ようやく一矢報いる。だがしかし、最後に見せた意地の反撃もここまでとなりゲームセット。
最終回に一瞬隙を与えてしまったものの、スタートからゲームをコントロールし続けたRevivalが6対2のスコアで相模原ウインズを下し、見事リベンジの戦いとなる準決勝へコマを進めた。
一方、又してもベスト8の壁に阻まれた相模原ウインズ。それでも、彼ら実力は間違いなくトップクラスであり、来季こそ必ずや壁を打破し輝きを放ってもらいたい。

続いては、埼玉と千葉を代表する若武者対決となった「MKY88 vs Rossowave」の一戦。
戦いの先攻はデビューイヤーとなった昨年、春夏共に準優勝と大ブレイクを果たしたMKY88。今季もすでにスプリングカップで決勝進出を決めている彼らだが、昨年手の届かなかった春夏制覇を成し遂げるため、このサマーでも狙うは決勝進出のみ。それだけに2回戦ではGOLGO B.C、3回戦では青木製作所Snugsとの死闘も1点差ゲームを制し勝ち上がるなど、一切気の緩みはない。
対する後攻は、同じく昨年デビューを果たすも1年目は思うような成績を残せなかったRossowave。しかしそんな彼らも2年目の今季はスプリングカップベスト8進出を果たすなど、強豪の仲間入りを果たした。代表の土井、エース沖を中心にフレッシュなプレーヤーが揃う彼らがもう一段上に行くためには、今日の相手MKY88という高き壁を越えなければならない。
そんな両者が相見える事となったバトルは戦前の予想通り、Rossowave沖、MKY88高橋の両エースによる白熱の投手戦となり、ゲームは終盤まで0行進となった。
だがそんな中迎えた6回表、MKY88が5番石塚の放ったレフトへのソロHRでゲームの均衡を破り、待望の先制点を奪取する。
すると、女房役の一振りによって援護を貰った事で俄然気持ちを引き締めたエース高橋が6、7回もRossowave打線を封じ完封シャットアウト。
終始手に汗握る展開となった好ゲームは、終盤に持ち前の勝負強さを発揮したMKY88に軍配が上がり、2年連続となる春夏決勝進出に王手をかけた。
一方、実力者相手に好勝負を演じるも、あと一歩力及ばず敗れたRossowave。それでも今季の彼らが披露した戦いぶりは大きな成長を感じさせるものであり、間違いなく来季の更なる躍進を期待させるものであったと言える。
この日、リーグ大会では唯一の開催となった4部リーグ。
その戦いは、残り一枠となった決勝進出の座を懸けた準決勝戦であり、予選リーグ首位同士の対決となった「アスリーツ vs LAGERS」の大一番だ。

3勝1分の負けなしで勝ち上がり、決勝トーナメント初戦でも共に快勝と共通点の多い両チーム。また得点数も失点数も2点差以内と、どこを取ってみても互角の勝負が予想される。
ゲームは、アスリーツ中野、LAGERS石田の両右腕が先発マウンドに上がりスタートし、序盤は両投手の好投で0行進となる。
だがゲームは迎えた3回、アスリーツ打線にノーアウト満塁の場面を作られたLAGERSだったが、この最大のピンチを石田が気迫の投球で無失点に抑え流れを一気に引き寄せると、その裏石田自らタイムリーを放ち、貴重な先制点を奪う。
一方、チャンスを逃した後に先制点を奪われるという最悪の展開を招いてしまったアスリーツ。それでも直後の4回表に1アウト1、3塁と再びチャンスを演出する。しかし、ここも石田が見せる粘投の前に決定打を放てず、反撃の狼煙を上げられない。
するとゲームは結局、3回の1点を石田から久保への継投策で死守したLAGERSが逃げ切る形でゲームセット。Victoriaでの初タイトル獲得にいよいよあと1勝と迫った。
一方、先発の中野が被安打1の1失点と力投するも、1回戦で16得点を叩き出した自慢の攻撃陣が最後まで奮わず惜敗したアスリーツ。勝つチャンスがあっただけに悔しさの残る一戦となってしまったが、この経験を糧に来シーズンこそはタイトル奪取を目指してもらいたい。
             投打の活躍を見せたLAGERS 石田選手
             4部リーグ決勝トーナメント表
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