TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「各大会でベスト8が次々と決定!4部では一足先に4強が出揃う!!」
この日も生憎の空模様となった9月18日。そんな中、夏の一戦必勝バトルサマーカップでは、ベスト8を懸けた3試合が繰り広げられた。

先ずは、取材カードに選ばれるも不安定な天気の影響で動画撮影が叶わなかった「鷲球クラブ vs 大宮フェニックス」の一戦。
先攻の鷲球クラブは、このサマーカップからVictoriaに参戦を果たした平均年齢20代前半という注目のルーキー。BUZZ、品川OBクラブとのバトルを接戦で勝ち上がり今日の3回戦へと駒を進め、強敵大宮フェニックスとの大勝負に挑む。
対する後攻は、スプリングカップ2014以来、2つ目のタイトル奪取を狙う大宮フェニックス。所属する1部リーグでは、予選敗退の危機からワイルドカードでの復活を果たすと、先週行われた決勝トーナメントの1回戦で土壇場の同点劇に加えジャンケン勝負を制するなど、今季は実力と相成って運をも味方につけている。
そんな埼玉強豪対決となった注目のゲームが動いたのは2回表、鷲球クラブ打線が2アウトながら1、3塁のチャンスを作り出すと、迎えた8番芝崎にセンター前タイムリーが飛び出し幸先良く1点を先制する。しかし3回裏、2、3回と続けざまに招いたピンチを最少失点で切り抜け流れを引き寄せた大宮フェニックスが、この回先頭の1番橋本(優)の放った2ベースヒットをきっかけにノーアウト1、2塁のチャンスを演出すると、3、4番がミスショットで2アウトとなるも迎えた5番橋本(一)がセンターへと執念の2点タイムリーを放ち逆転に成功する。
だが直後の4回表、鷲球クラブが簡単に主導権を渡してなるものかと2番本間のタイムリーですぐさま同点とし、まさに一進一退の攻防が展開される。だがしかし、ゲームはサドンデス決着も見え始めた6回裏、Mr.Victoriaこと大宮フェニックスの7番山本が1塁にランナーを置いた場面で左中間を深々と破る値千金のランニングHRを放ち点を勝ち越すと、これが決勝点。最終回、粘る鷲球クラブがキャプテン安藤のタイムリーで1点を返すも、あと一歩及ばずゲームセット。
終始、手に汗握る好勝負となった一戦は、チーム最年長山本の一撃で試合を決めた大宮フェニックスに軍配が上がり、2年連続となる8強入りを決めた。一方、僅かの差で勝利を掴み獲る事が出来なかった鷲球クラブ。それでも、今季初参戦の彼らが見せた戦いぶりは来季の躍進を大いに期待させるものだったと言える。

続いては、神奈川の雄青木製作所Snugsと埼玉の若き雄MKY88が相対したバトル。
リーグ大会では、2012年の初参戦以来初となる予選敗退を喫した青木製作所Snugs。更には先のスプリングカップでも今日と同様の3回戦で散っているだけに、何としても負けられない戦いとなる。対するは、既にスプリングカップで2年連続となる決勝進出を決めているMKY88。昨年は春夏共に準優勝と一躍その名を轟かせた彼らだが、今季はそれ以上のチーム状態と言え、昨年の成績を上回る意味でもこのサマーカップでのファイナル進出も至上命題である。
そんな両雄のマッチアップは、初回に4番守谷の放った内野ゴロの間に1点を先制した青木製作所Snugsが、終盤へと入った5回表にも8番有川(竜)、9番別役の連続長打で2点を追加し、3対0と完全に試合を掌握する。
だがしかし直後の5回裏、ここまで青木製作所Snugsの先発有川(竜)の前に沈黙していたMKY88打線が遂に覚醒。1番増田のタイムリー3ベースヒットに3番越間の犠飛で2点を返し1点差に詰め寄ると、続く6回裏にも石塚、大木の連打から作り出した1アウト1、3塁の場面で迎えた8番泉に快心の2点タイムリー2ベースヒットが飛び出し、4対3とゲームをひっくり返した。すると、終盤一気に動きを見せた白熱のバトルは、ここでタイムアップとなりゲームセット。劣勢を物ともせず、持ち前の勝負強さで大逆転劇を演じたMKY88が、2年連続となる春夏決勝進出にまた一つ近づいた。一方、終始ゲームを支配していたのにも関わらず、終盤相手打線の勢いに飲み込まれる形で逆転負けを喫してしまった青木製作所Snugs。今季は最後の最後まで本来の実力を発揮出来ず終いのシーズンとなってしまった。

春に続き8強入りを果たした Rossowave
2週連続でNO-NO達成のRossowave 沖投手
残る一戦は、2部リーグに所属する若武者同士の対決となった「NTスコーピオンズ vs Rossowave」。初戦で三晃クラブを下す大金星を挙げたNTスコーピオンズは、2回戦でもCRNとの一戦をサヨナラで制するなど、その勢いは止まらない。2部リーグで味わった予選敗退という屈辱を晴らすべく、この夏での更なる快進撃を誓う。
対するは、そのNTスコーピオンズとは対照的に、2部リーグで決勝トーナメント進出を果たしているRossowave。また、このサマーカップに関しても初戦で強豪吉岡クラブとの乱打戦を競り勝つなど、ブレイクを果たした春の勢いは継続中だ。
そんな両雄が激突したゲームは、スタートから先発投手の延島、沖の両右腕が圧巻のピッチングを披露し、互いに5回までパーフェクトに相手打線を抑え込む。
だが、そんな白熱の投手戦も迎えた最終7回だった。2ベースヒットを放ち出塁したRossowaveの1番土井が自慢の俊足を活かしたディレードスチールで3塁を落し入れると、更に相手守備陣の送球エラーも誘う形となり一気にホームイン。チームを率いる司令塔が待望の先制点を齎し、遂にゲームの均衡を破った。
すると、完全に流れを掴んだRossowaveは7回裏も沖を中心に貴重な1点を守り切り1対0で勝利。終わってみればエースがノーヒットノーランを達成するなど最後まで集中力を切らさず、春に続きこの真夏決戦でも見事ベスト8進出を果たした。
一方、先発延島が7回被安打2という内容で好投するも、攻撃陣が最後まで奮起する事なく完璧に封じ込められてしまったNTスコーピオンズ。勝利を掴み獲るチャンスがあっただけに悔しい惜敗となってしまった。
この日繰り広げられた1部リーグの争いは、「ジェイスBC vs ダディーズベースボール」の決勝トーナメント1回戦の1試合のみとなった。

そんな最高峰リーグ唯一の一戦となったバトルの先攻は、Cブロック3位通過で決勝トーナメントへと駒を進めてきたジェイスBC。予選リーグでは不戦勝となった1試合を除く6試合全てが1点差以内の決着とあって、攻守共に安定した実力を誇る。対するは、死のブロックと言われたDブロックを見事首位で駆け抜けたダディーズベースボール。サマーカップでも16強に名を連ねるなど上々のチーム状態だけに、今季こその頂点奪取を目指す。
そんな両雄が相見える事となったバトルは、序盤から激しい攻防が繰り広げられた。2回表、ジェイスBCがスクイズエンドランでの先制点奪取に成功すると、続く3回表にもタイムリーで2点を追加し3対0とリードを奪う。一方、ダディーズベースボールはというと直後の3回裏、荒木、村上の連打に日景の送りバントで1アウト2、3塁のチャンスを作り出すと、長谷川の放ったショートゴロの間に1点。更に続く小林のセンター前タイムリーで2点目を返し、あっという間に1点差に詰め寄る。ゲームはその後膠着状態となり3対2のまま回を重ねていったが迎えた最終7回、連打と相手ミスなどで一挙3点を加えたジェイスBCに対し、その裏のダディーズベースボールは2アウトながら満塁とし一打同点の場面を演出するも、あと一本が生まれず勝負あり。土壇場の攻防で明暗を分ける形となった好ゲームは6対2でジェイスBCが制し、準々決勝進出を決めた。一方、又しても道半ばで最高峰リーグ制覇の夢が潰えてしまったダディーズベースボール。だが、今季の戦いが全て終わった訳ではない。この悔しさを是非サマーカップの戦いにぶつけ、悲願達成を果たしてももらいたいものだ。
             ベスト8進出を果たした ジェイスBCナイン
             1部リーグ決勝トーナメント表
1回戦を突破した JAあつぎ
2部リーグ決勝トーナメント表
この日、1試合が雨天中止となったため、1部リーグと同様に決勝トーナメント1回戦の1試合のみ行われた2部リーグ。

そんな唯一繰り広げられた一戦は、実に3年振りの決勝トーナメント進出で虎視眈々と初タイトル獲得を目指す練馬アドベンチャーズと、初出場ながら決勝トーナメントへと歩みを進めてきた注目のニューカマーであるJAあつぎの対決。互いに予選リーグを3勝2敗の2位通過で勝ち上がってきた者同士と あって実力は互角と言え、それだけに勝負の行方を予測する事は容易ではない。
そんな中始まったゲームの先手を取ったのはJAあつぎ。初回、2番佐野、3番大塚の連続ヒットでチャンスを作ると、5番松野の放ったタイムリー2ベースヒットで2点を先制。更にその後も繋がりを見せた打線は、この回打者一巡の猛攻で計4点を先取し、ゲームの主導権を握る。
一方の練馬アドベンチャーズはというと、終盤の5回表にようやく1アウト満塁とチャンスを作り出すと、内野ゴロの間に奪った1点に加え、5番岡田のタイムリーでも1点を返し追い上げを図る。すると、その練馬アドベンチャーズ打線は最終回にも2アウトながら満塁のチャンスを演出し、一打逆転の場面を迎える。しかしながら、最後はJAあつぎのセンター大塚のファインプレーに阻まれ万事休す。終盤怒濤の反撃を見せるも、あと一歩及ばず力尽きた。
一方、序盤のリードを守り切る形で勝利を手にしたJAあつぎ。ゲーム終盤に危ない場面を招いたものの見事2回戦進出を決め、初出場での決勝進出まであと2勝と迫った。
この日、リーグ大会では唯一、複数試合の開催となった3部リーグ。そんな決勝トーナメント1回戦の両バトルは、何れも僅差の好ゲームとなった。

その1試合目は、埼玉県さいたま市の荒川第二運動公園野球場を舞台に、午後1時のプレーボールで行われた「CHUYANS vs マイルドスターズ」の一戦。
戦いの先攻となったCHUYANSは昨年、ワイルドカード枠で復活を果たすも2回戦で散り悔し涙を流しただけに、今季は更なる上位進出を目論む。今年は41得点を叩き出した強力打線を武器に予選を無傷の5連勝で飾るなど絶好調であり、進化を遂げた若武者が首位通過の実力を証明する。対する後攻は、予選リーグ最終戦で決勝トーナメントへの切符を掴んだマイルドスターズ。今季からの参戦となった彼らはリーグ初戦の乱打戦こそ落としたものの、そこから怒濤の5連勝で勝ち上がり、実力、勢い共に一歩も引けをとらない。
そんな両者の対決は2回、マイルドスターズが6番岡のタイムリーを皮切りに幸先良く3点を先取すると、その後も着実に得点を重ね5対1と試合を優位に進める。だがゲームは最終回、このまま呆気なく負ける訳にはいかないCHUYANSが連打で2点を奪い返し意地を見せつける。しかし、そんな反撃の狼煙も時既に遅し。華麗な先制点奪取に始まり、終始試合をコントロールし続けたマイルドスターズがCHUYANSの反撃を躱し、5対3のスコアで初戦突破。初参戦でのタイトル奪取に向かってまた一歩前進した。

東京都江東区の猿江恩賜公園野球場を舞台に行われたもう1試合は、先週雨天中止のため流れた「韋駄天 vs CRN」のマッチアップ。
バトルの先攻は、4勝2分の負け無しで2年振りに決勝トーナメントへと進出してきた韋駄天。2年前の決勝トーナメントでは1点に泣き初戦敗退となっただけに、成長を遂げた今季は更に上を狙いたい所だ。対する後攻は、予選リーグ6連勝と破竹の勢いで突破してきた優勝候補の一角CRN。下剋上を狙ったサマーカップでも1部リーグ所属のTropicanaを下すなど、その実力は計り知れない。
そんな今季のリーグ戦で土付かずの両者が激突した一戦は、まさに死闘と化した。1回裏にCRN打線が2アウトから3本のヒットをまとめ先取点を奪えば、韋駄天も2、3回と1点ずつを奪い返し、3対2と1点差に迫る。だが3回裏、CRN打線が7番石井のヒット口火に四球、エラー等で一挙3点を奪い、リードを4点に広げる。それでも迎えた5回表、韋駄天打線も負けじとヒット、死球、エラー等で同じく3点を取り返し、再び1点差にまで詰め寄る。しかし、5回の勢いそのまま臨んだ最終6回表の攻撃は、最後の力を振り絞るCRN先発上田にきっちりの抑え込まれゲームセット。2度の追い上げもあと一歩届かず、2年前と同様に1点差での初戦敗退となってしまった。その一方、僅差の激闘を制し見事1回戦突破を決めたCRN。苦しい戦いではあったが、今日の勝利は初タイトル獲得への大きな弾みとなったに違いない。
             激闘の初戦を制した CRN
             粘投を見せたCRN 上田投手
             3部リーグ決勝トーナメント表
4強入りに導いたLAGERS 飯島監督
ベスト4が出揃った 4部トーナメント表
1、2部リーグと同じく、決勝トーナメント1回戦の1試合のみが行われた4部リーグ。そんなこの日繰り広げられた唯一の一戦は、4強入り最後の座を懸けたバトルである。

戦いの先攻は、ワイルドカード2位での決勝トーナメント出場と、本当にギリギリの所で復活を果たした東京アイボリー。2013年の初出場以来となる念願の初優勝を手にするため、下剋上を狙う。対する後攻は、Cブロックを3勝1分の負け無しで勝ち上がってきたLAGERS。こちらも同じく初参戦となった2013シーズンからの悲願である初タイトル奪取へ好スタートを切れるかと言う大事な初戦。勝利の鍵は予選リーグ1位を誇る失点数僅か6のディフェンス陣が握る。

そのゲームは、1回裏に犠飛で1点を先制したLAGERSが、4回裏にも同じく犠飛で1点を追加。更に続く5、6回にも小刻みに加点し、4対0と着実にリードを広げる。
一方、何とか反撃に転じたい東京アイボリーだったが、初回に作った1、2塁のチャンス以外チャンスらしいチャンスを作れないままゲームセット。1点ずつではあったが確実にチャンスを得点へと繋げたLAGERSが、守っても3塁すら踏ませない鉄壁のディフェンス力を見せつけ完封勝利。4年越しの悲願達成に向け最高のスタートを切った。
一方、成す術無く敗れてしまった東京アイボリー。決勝トーナメント進出までに見せた執念は見事だったと言えるが、やはり初優勝への道のりを歩には更なる進化が必要となる。
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