TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「リーグ、サマー共に火花散る!輝かしい未来を見据えた戦いは何れも熾烈!!」
この日、雨天中止カードなどあったものの1回戦8試合と2回戦1試合の計9マッチが行われたサマーカップ2016。昨年の王者であるWILL BASEBALL CLUBの登場に加え、新星2チームがデビュー戦に挑むなど各地で熱戦が繰り広げられた。

先ずは、言わずと知れた昨年の覇者WILL BASEBALL CLUBと、今季こその躍進を期待させる深谷クラブとの注目カード。1回戦から埼玉を代表する強豪同士の顔合わせとなった一戦は、文字通り手に汗握る好ゲームとなった。
序盤は共にランナーこそ出すものの得点へと繋げられず0行進となったゲーム。だがそんな中迎えた4回裏、3番木田、4番政(幸)の連打と死球で1アウト満塁のチャンスを作り出したWILL打線が、7番高田の放った内野ゴロの間に1点を先制。ディフェンディングチャンピオンが先手を取ると同時にゲームを動かす。すると直後の5回表、深谷打線も負けじと反撃。8番松坂のヒットを足掛かりに2アウトながら1、2塁のチャンスを作り出すと、ここで迎えたキャプテンの2番川田がレフトへ同点タイムリー2ベースを放ち、簡単には主導権を渡さない。まさに一進一退の展開となったゲームだったが迎えた終盤、再度先行したのはWILL BASEBALL CLUBだった。6回裏、四球とヒットで1アウト1、3塁のチャンスを演出すると、再び7番高田の内野ゴロで1点を勝ち越し。更には9番井出にもタイムリーが飛び出すなど土壇場で勝負強さを発揮し勝負あり。投げてもエース樋口が最終回に一打逆転のピンチを招くも何とか0で抑え、1失点の完投勝利。ここぞのチャンスを逃さなかったWILL BASEBALL CLUBが接戦を制し、連覇へ好スタートを切った。

続いてのバトルは、ギャンブラーズクラブ鷲球クラブの新星2チームがそれぞれ輝きを放った2試合。 スプリングカップ2014でベスト4入りを果たした実力者相模KOT'Sをホームに迎えたギャンブラーズクラブは、初回からタイムリーを浴び強者の洗礼を浴びる。それでも中盤に入った3回、2アウトから矢部のヒットを皮切りに怒濤の3連打で同点に追いつくと、続く4回には相手のミスによる1点に加え、キャプテン林田のセンター前タイムリーで2点を奪い3対1と逆転。その結果、ギャンブラーズクラブがそのままリードを守り切る形で見事1回戦突破。先制されながらも中盤のチャンスをきっちりとモノにし、最高のデビュー戦となった。
もう一試合は、前評判では優勝候補にも名前が挙がるなど注目のニューカマー鷲球クラブと、サマーカップには初参戦となるBUZZの一戦。そんな両者の戦いが動いたのは3回裏、鷲球クラブ打線が1アウトから9番芝崎、1番市川の四球、内野安打でチャンスを作り出すと、続く2番榎本の放った一打がショートの前でイレギュラーする形でタイムリーとなり1点を先制。更に、1塁ランナー市川の好走塁がBUZZディフェンスのミスを誘い2点目を奪えば、2アウトとなって迎えた5番鈴木にタイムリーが生まれ、一挙3得点を奪い主導権を握る。一方、追いかけるBUZZは1点ずつを奪い合い4対1となって迎えた最終回、連続四球などで1点を返し再び2点差に詰め寄ると、尚も2アウトながら満塁と一打逆転のチャンスを演出する。だがしかし、この試合最大の好機で迎えた高山がライトフライに打ち取られ万事休す。最後はヒヤリとしたものの、先制点に追加点と終始ゲームを優位に進めた鷲球クラブが、BUZZの猛追を3投手による継投策で躱し、2回戦へとコマを進めた。

BUZZ同様、サマーカップには初参戦となるインソムニアスターズが参戦2年目での大躍進を狙うはちみつハニーのホームに乗り込み行われた一戦は、2回表にそのインソムニアスターズがノーアウト満塁のチャンスから内野ゴロで1点を先制する。しかし、ゲームの流れは先制したインソムニアスターズではなく、いきなりのピンチを最少失点で切り抜けたはちみつハニーサイドに傾く。その裏、相手のミスによるチャンスメイクから連打、エンドランですぐさま4点を奪いゲームをひっくり返すと、続く3回裏にも3番高橋から7番今藤(渓)による圧巻の5連打で3点を追加。更には終盤6回裏にも止めを刺すかのように1点を奪い取りその差を7点にまで広げれば、今藤(渓)、小池(俊)の継投で初回以外インソムニアスターズ打線を機能させず8対1で快勝。強豪犇めく1部リーグで揉まれるはちみつハニーが攻守で実力を発揮し、インソムニアスターズの挑戦を撥ね除けた。

そんな新勢力組が活躍を見せる中、残り5試合は常連組が力を誇示。
先ずは、Victoria初見参となったスプリングカップ2014で残したベスト8以上の結果を出したいUNITED Aと、今季はこのサマーカップ一本に懸けるマリアッチとの対決。
ゲームは初回にマリアッチ打線が3点を先制し大きなアドバンテージを奪うも、3対1となって迎えた3回裏にUNITED A打線がエラーと連打で一挙8点を奪い一気にゲームをひっくり返すと、その後5、6回にも1点ずつを追加しダメ押し。2回以降もランナーこそ出せどここぞの1本に泣いたマリアッチに対し、2本のHRを含む猛打で大量11得点を奪ったUNITED Aが打で1回戦突破を決めた。

続くは、昨年の準決勝で味わった悔しさを晴らすべく今トーナメントの戦いに並々ならぬ思いで挑むRevivalと、大番狂わせを目論むGYOSEIのマッチアップ。そのゲームはやはり格上のRevivalがペースを握り、GYOSEIの思惑は脆くも崩れ然る。1回に4番桜井の先制犠飛で1点を先取したRavival打線が、続く2回にも7番山田の3ベースヒットから8番渡辺(貴)のレフト前タイムリーで2対0。中盤は一旦膠着状態となったものの、迎えた終盤6回裏にRevival打線が爆発。代打白井(祐)の死球出塁をきっかけに1アウト満塁のチャンスを作り出すと、9番榎本、1番埴原、2番小林(隼)に3連続タイムリーが飛び出し一挙5得点。守っても一矢報いたいGYOSEI打線に最後まで決定打を許さず完封シャットアウト。UNITED Aと同じく打で力を見せつけると共に守でも圧倒したRevivalが、リベンジの初戦を華麗に飾った。

また、打力で制したと言えば次の2試合も同様と言える。互いに参戦3年目を数える今シーズンこそ結果を残したいとん吉渡辺ツインズの一戦は、初回に3番井手の犠飛で先制に成功した渡辺ツインズ打線が続く2回にも太田のHRで追加点。一方、反撃に転じたいとん吉打線も直後の2回裏に1点を返し詰め寄るが、その後は沈黙。そんなとん吉打線を尻目に渡辺ツインズ打線は木村(大)に満塁弾が飛び出すなど終盤にも奮起し勝負は決着。2発の長距離砲などで6得点を奪った渡辺ツインズが最高のスタートダッシュを決めると共に、ダブルヘッターとなる1部リーグ3戦目の戦いへと弾みをつけた。

もう一戦は、早くもベスト16を懸けた争いとなった萩中サンダースと新星藤波タオルサービスFTSの2回戦。ゲームは初回から動きを見せ、先攻の藤波タオルサービスFTSが4番田中のタイムリーで2点を先制すれば、その裏萩中サンダースも三浦の走者一掃となるタイムリー3ベースヒットで一気に3点を奪い逆転する。更に勢いづく萩中打線は、その後も相手のミスに永松のタイムリーなどで得点を積み重ね計8得点を奪取。投げてはエース箕輪が強力藤波打線を初回の2点のみに抑え込み完投。先制されながらも決して動揺する事なく、終始攻撃の手を緩めなかった萩中サンダースが打ち勝ち、見事ベスト16一番乗りを果たした。

残る一戦は、東京品川区の天王洲公園野球場を舞台に行われた「品川オリオールズ vs 相模原ウインズ」の戦い。ゲームは初回、トーナメントマッチを得意とする相模原ウインズが品川オリオールズディフェンスの立ち上がりを巧みに攻め、いきなり4点を先制し先手を取る。だが直後の1回裏、品川オリオールズにすぐさま1点を返されると、その後も2点を返されじわじわと1点差にまで詰め寄られる。それでも、百戦錬磨の相模原ウインズは決して焦る事なく、そのまま1点を死守。悲願の初制覇へと第一歩を踏み出した。
             2打点の活躍を見せたWILL 高田選手
             白星デビューを飾った ギャンブラーズクラブ
             逆転勝利を飾った はちみつハニー
             Victoria初勝利を挙げた 鷲球クラブ
             タイムリーを放ったRevival 渡辺(貴)選手
             先制打を放った渡辺ツインズ 井手選手
             逆転打を放った萩中サンダース 三浦選手
             サマーカップ2016 トーナメント表
3勝目を挙げた 吉岡クラブ
3打点の活躍を見せた吉岡 中村選手
Cブロック3位に浮上した ジェイスBC
ダメ押しHRを放ったダディーズ 荒木選手
この日、Aブロックを除く3ブロックでそれぞれ1試合ずつが行われた最高峰リーグの戦い。全ブロックで未だ混沌を極めているだけに、何れの戦いからも目が離せない。

先ずはBブロックの一戦、「吉岡クラブ vs 渡辺ツインズ」。今季は連覇を狙ったスプリングカップに続きサマーカップでも屈辱の1回戦敗退と既にファイナルへの道2つが断たれているだけに、このリーグ戦が最後のチャンスとなった吉岡クラブ。つまり、2勝2敗で迎えた今日の5戦目は是が非でも勝たなくてはならない一戦なのだ。対する渡辺ツインズも2連敗と後がない状況で、ズバリ今日の勝敗が今季の命運を左右する。そんな両者共に絶対に落とせない一番となったゲームは初回、吉岡打線が1番七島、2番池田の連打でノーアウト1、3塁のチャンスを作ると、3番中村の放った内野ゴロの間に1点を先制し先手を取る。だが直後の2回表、午前中に行われたサマーカップ初戦快勝で波に乗る渡辺ツインズも負けじと福王寺のタイムリーで1点を奪い取り、すかさず同点とする。そんな展開の中迎えたゲームは3回裏、取られたら取り返すまでと言わんばかりに吉岡打線が3番中村、5番青木の連続タイムリーで2点を追加し再び先行すると、5回裏にも3番中村がセンターオーバーのタイムリー2ベースヒットを放ちダメ押し。勝負所で見事な集中打を披露した吉岡クラブが、決勝トーナメント進出へ希望を繋ぐ大きな1勝を手にした。一方、接戦を演じるも終盤力尽きてしまい3敗目を喫した渡辺ツインズは、自力での決勝トーナメント進出の可能性が消滅した。

続いてCブロックでは、新星同士の顔合わせとなった「ジェイスBC vs ROUTEES」のバトル。ここまで1勝1分けで4位につけるジェイスBCは、この一戦で2勝目を掴み上位浮上を狙う。対するROUTEESは開幕3連敗と最高峰リーグの洗礼を受けているが、ここらで初勝利を手にし意地を見せつけたい所。そんな注目の新星対決は、初回にROUTEESが辰巳の2点タイムリーで先制するも、その裏3番木川田のタイムリー3ベースヒットで1点を返し反撃の狼煙を上げたジェイス打線が3回裏に爆発。この回先頭の藤橋が放ったレフト前ヒットを口火にノーアウト満塁のチャンスを作ると、迎えた5番渡部の2点タイムリーで3対2と逆転。更にヒット、エラー、ダブルスチールなどで3点を追加し、この回一挙5得点を奪うビッグイニングを作り出した。一方、このまま負ける訳にはいかないROUTEESは、直後の4回表に内野ゴロでの1点に加え、連続四球で満塁とした場面で葛馬に2点タイムリーが飛び出すなど一気に1点差にまで迫る。しかし、執念の反撃もここまでに止まり、ゲームは6対5のスコアで決着。不戦勝での1勝も加えたジェイスBCが戦績を3勝1分けとし、決勝トーナメント進出圏内の3位に浮上した。

残るDブロックの一戦は、2勝2敗同士の対決となった「ダディーズベースボール vs ひばりが丘ロータース」の争い。そんな両者が繰り広げたバトルは、まさに明暗くっきり。初回からロータースの先発エース北川を攻め立て、4番押田、5番篠宮の連続ランニングHRで3点を先制したダディーズベースボールが、3回表にも7番荒木がライトオーバーのランニングHRを放ち5対0。更に、終盤5回表にもダメ押しとなる6点目を奪ったダディーズベースボールは、守っても今季公式戦初先発となった吉川が完封ピッチングでロータース打線を封じ圧勝。3勝目を手にし、一気にDブロックの2位へと浮上した。しかしながら、リーグ一の大混戦となっているDブロックの争いは、敗れ6位に順位を落としたひばりが丘ロータースまでも決勝トーナメント進出の可能性を秘めているだけに、最終戦の結果如何では大きく順位が入れ替わる。
この日繰り広げられた5試合全てが好ゲームとなった2部リーグ。1部リーグと同様に未だ順位を確定するチームが現れず、各ブロックの争いは一層熾烈を極めている。

Aブロックで相見えたのが、3位TENGVKと4位Bloopers。それぞれ勝った方が順位を一気に2つ上げられる重要な一戦とあって、ゲームは白熱の展開となった。
1回表、先攻のTENGVK打線がヒットと4連続四死球で幸先良く2点を先制すると、続く2回表にも連続タイムリーで2点を追加し、4点をアドバンテージを奪う。だが直後の2回裏、Bloopers打線がランニングHRで2点を返し一気に反撃ムードを高めると、続く3回裏にも連続タイムリーで2点を奪いゲームを振り出しに戻す。しかし、同点となった直後の4回表、追いつかれた事で再び闘志に火がついたTENGVK打線がタイムリー内野安打で1点を勝ち越すと、続く5回表にもスクイズエンドランで止めを刺す1点を加え勝負あり。最後まで粘るBloopersを振り切り、TENGVKが勝ち点を2ケタに乗せると共に暫定首位の座に浮上した。

ここまで怒濤の4連勝を飾り、既に決勝トーナメント進出を決めているブルーサンダーズ。そんな彼らが全勝での首位通過を懸け迎え撃つ相手は練馬アドベンチャーズ。この一戦を含む残り2戦を連勝で飾れば2位通過の可能性を残しているだけに、練馬アドベンチャーズにとっては予選リーグ最大の山場と言える。
そのゲームは序盤、2点を先行したブルーサンダースが優位に試合を進めるが、中盤に練馬アドベンチャーズが3点を奪い返し逆転に成功する。それでも迎えた終盤6回表、首位の貫禄を見せつけるかのようにブルーサンダースがHRで追いつきゲームを振り出しに戻す。だがゲームはその直後の6回裏、勝利のみしか許されない練馬アドベンチャーズが相手バッテリーのミスから1点を勝ち越すと、これが決勝点。3年振りとなる決勝トーナメント進出へと望みを繋ぐ価値ある1勝を手にした。

JAあつぎごうしょうの2チームがダブルヘッダーに挑む形となったFブロックの3試合は、先ずホームグランドにごうしょう、SCRATCHを迎えたJAあつぎが実力を発揮。
ごうしょうとの一戦では3番難波が2本のアーチを描くなど1点差ゲームをモノにすれば、続くSCRATCH戦でも2番大塚に2ランHRが飛び出すなど再び長距離砲が炸裂し4対2で勝利。真夏のダブルヘッダーを見事連勝で飾り、上位2チームに勝ち点6で並ぶ3位につけた。
一方、JAあつぎ戦で悔しい初黒星を喫したものの、続くMBN戦に気持ちを切り替え臨んだごうしょうは、1対1で迎えた4回裏に2番高山のタイムリー内野安打で勝ち越しに成功すると、続く5回裏にも小熊のタイムリー2ベースヒットで1点を追加。また、投げては先発の鈴木が6回2失点の力投を披露し逃げ切り。ごうしょうが2勝目を手にし、得失点差の暫定首位に浮上した。
             Aブロック首位に浮上した TENGVK
             逆転勝利を飾った 練馬アドベンチャーズ
             Wヘッダー2連勝を挙げた JAあつぎ
             Fブロック首位に立った ごうしょう
リーグ最激戦区である3部リーグの争いは、この日も6試合が行われ、各地で火花を散らした。

先ずは、BrightnessYOKOSHIMA TOKYO C@RPが相対したBブロックの一戦。現在2位のBrightnessは3、4位の2チームと勝ち点で並んでおり、その混戦から一歩抜け出すために3勝目を目指す。対するYOKOSHIMA TOKYO C@RPはここまで泥沼の4連敗と苦しい状態ではあるが、何とかここで連敗をストップすべく一矢報いたい所だ。しかし、そんなYOKOSHIMA TOKYO C@RPの思いとは裏腹にゲームはBrightnessの一方的な展開。2回に笹川の放った内野ゴロの間に先制点を奪ったBrightness打線が、続く3回にも柿崎のタイムリーなどで加点。また、投げてもその柿崎が被安打0の13奪三振という圧巻のピッチングを披露し、5対0の完封勝利。混戦から抜け出すと共に、首位砂町ドンフェイスの背中を追いかける筆頭株に躍り出た。

3、4位の直接対決となった「マイルドスターズ vs スナイパーズ」のバトルは、この結果が上位2チームにとっても影響があるため、Cブロックの行く末を占う一戦と言っても過言ではない。そんなゲームは1回裏、マイルドスターズ打線がヒットで出塁した1番中山(大)のチャンスメイクで1アウト3塁の場面を作ると、続く2番松本の犠飛で1点を先制。一方、追う立場となったスナイパーズは3回表、相手のエラーなどで2点を奪い返し、逆転に成功する。その後ゲームは互いに加点し合い3対3となって迎えた5回裏、犠飛で先制点を齎した2番松本が、今度はタイムリーで勝ち越し点を齎し再び先行すると、続く6回にも1点を追加したマイルドスターズがそのままリードを守り抜き勝利。勝ち点で首位富士見SPに肩を並べ、Cブロック2位に浮上した。

続いても同じくCブロック争いとなった三車線セブンホイールズの一戦。既に予選リーグ敗退が決まっている両者だが、ここまで1勝3敗の三車線に関しては善戦したゲームも多く、決してチーム状態の悪さは窺えない。対するセブンホイールズはまさかの5連敗を喫し試練のシーズンとなってしまったが、この最終戦で意地を見せてもらいたい。そのゲームが動いたのは3回表、セブンホイールズ打線が3連続死球でノーアウト満塁のビッグチャンスを作り出すと、迎えた4番渡部がセンター前タイムリーを放ち1点を先制。更に6番江戸が放ったサードゴロの間に2点目を奪うと、続く7番石井のセンター前ヒットでも1点を追加し、今季初めてゲームの先手を取る。しかしゲームは直後の3回裏、三車線が相手バッテリーのミスから1点を返すと、5回裏にも白神のタイムリーで1点。更に迎えた6回裏には8番宗川のタイムリー3ベースヒットなどで2点を奪い4対3と遂に逆転。すると、土壇場でゲームをひっくり返した三車線がそのリードを守り切る形でゲームセット。1勝目に続き再び1点差ゲームをモノにした。一方、最終戦も勝利の女神から見放されてしまったセブンホイールズ。それでも野球に対する飽くなき情熱を絶やす事なく、今季の悔しさを来季への発奮材料にしてもらいたい。

Cブロックのバトル同様、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドを舞台に行われたDブロックの戦いは、上位にプレッシャーをかける3、4位の直接対決となったSK WINSSWINGSの一戦。互いに決勝トーナメント進出の可能性が十分あるだけに、今日のゲームは非常に重要な意味を持つ。そして、その重要性を理解し奮起したのはSK WINS陣営だった。初回から古谷のタイムリーで2点を先制したSK WINS打線は、続く2回にも1点を追加。更には3回、鳥羽の3ランHRなどで突き放すと、終盤6回にも先制打を放っている古谷がダメ押しとなる3ランHRを放ち勝負あり。投げても先発白石から2番手植松への継投策でSWINGS打線を零封したSK WINSが10対0のスコアで制し、最終戦での決勝トーナメント進出決定へと大きな弾みをつけた。

2強が上位を独走するEブロックで苦戦を強いられている上石神井野球部黒百合の両者。既に予選リーグ敗退が決まっている上石神井野球部だが、残り2戦を連勝し有終の美を飾りたい所だ。一方、2位King☆Johnnyの最終戦の結果次第ではあるが、まだ決勝トーナメント進出の可能性を僅かに残す黒百合。そのゲームは序盤、1、2回で4得点を奪った上石神井野球部が3回を終わって4対2とリードを奪う。しかしゲームは迎えた4回、9番染谷の放ったタイムリーを皮切りに爆発した黒百合打線がこの回一挙7点を奪い逆転すると、ゲームはここでタイムアップ。怒濤の猛攻で一気にゲームをひっくり返した黒百合が、決勝トーナメントへ望みを繋げる初勝利を手にした。

先々週行ったCHUYANSとの首位攻防戦に敗れたため、これ以上の敗北は何としても避けたいジャピンだが、今度は3位につけるサンタリンクスとの直接対決となり、まさにここが正念場の戦い。また、そのサンタリンクスも勝てば2位浮上もあり得るだけに、両者共に負けられない一戦なのだ。そのバトルは立ち上がり、先攻のジャピンが小野(泰)、岩田、後藤の3連続タイムリーでいきなり4点を先制。一方のサンタリンクスもすぐさま相手守備陣のミスから1点を返し反撃に出る。しかしゲームは3回表、この回先頭渡邉(竜)のヒットを足掛かりにチャンスを作り出したジャピンが、後藤の今日2本目となるタイムリーに福島のタイムリー3ベースヒットで3点を加え7対1とすると、このリードを中村、酒井、岸田の3投手による継投で守り切り快勝。首位CHUYANSに勝ち点12で並び、その背中にピッタリと張り付く。

タイムリーを放った三車線 宗川選手
今季初勝利を挙げた 黒百合ナイン
2本のタイムリーを放ったジャピン 後藤選手
勝ち越し打を放ったVICCESS 吉田選手
先週、Aブロックの順位が確定するなど、予選ブロックの戦いも2試合を残すのみとなった4部リーグ。その中でこの日行われた一戦はBブロックの最終戦にして無敗チーム同士の順位確定戦となった。引き分けでも首位通過が決まるVICCESSに対し、首位通過には勝利が絶対条件となるCosmopia。そんな両者の一騎討ちは、先攻Cosmopia、後攻VICCESSでスタートした。ゲームは1回表、Cosmopiaが犠飛で1点を先制するも、その裏VICCESSが大山の2ランHRですぐさま逆転する。だが3回表、タイムリーで同点に追いついたCosmopiaが4回表にもタイムリーで2点を追加し、再びリードを奪う。しかしゲームは終盤、4回裏に代打五島の同点2ランHRで4対4としたVICCESSが5回裏に大暴れ。吉田のタイムリーで勝ち越し一気に勢いづくと、大山にこの日2本目となるHRが飛び出すなど打者14人の猛攻でこの回一挙10得点。序盤こそ一進一退の展開となったものの、終わってみれば計14得点を叩き出したVICCESSが大勝し、全勝でのBブロック首位通過を果たした。
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