こちらも1部と2部の対決となった「Naughty vs ブルーサンダース」。スプリングカップ準決勝敗退から1週間、夏こそはとリベンジを誓うNaughtyが序盤から猛攻を仕掛ける。初回、相手エラーも絡み怒涛の連打で6点を先制すると、その後も攻撃の手を緩めず4点を追加しゲームを優位に進める。一方のブルーサンダースも久しぶりの先発となった稲生を攻めたて、バッテリーエラー等で6点を返すが、序盤の失点が響き万事休す。怒涛の先制パンチで奪ったリードを最後まで死守したNaughtyが10対6で逃げ切り、2回戦へとコマを進めた。しかし、好調な打撃陣とは対照的に、少し失点数が目立つ今季のNaughty。昨年ブレイクを果たした彼らだが、投手陣の復調が初タイトル獲得のカギを握るだろう。
続いてもBブロックのバトル、「大宮フェニックス vs ARUYO東海」。ここまで3勝2敗と現在2位の大宮フェニックスだが、このゲームの勝敗が決勝トーナメント進出を左右すると言っても過言ではない。対するは、ようやくリーグ初戦を迎えたARUYO東海。トーナメント大会では春夏共に初戦敗退を喫している彼らだが、リーグ開幕戦を白星で飾り、勢いに乗ることが出来るか。そんな注目のゲームは3回、大宮フェニックスが猪岡、城所のタイムリーで2点を先制すると、4回にも先頭3番永野のスリーベースヒットでチャンスを作り、続く4番大谷の内野ゴロの間に1点を追加。さらに6回にも追加点を挙げた大宮フェニックスが快勝し、投げては先発猪岡がARUYO東海打線を寄せつけず完封勝利。予選全試合を勝ち点12で終えた大宮フェニックス。他カードの結果次第ではあるが、決勝トーナメント進出へ大きく前進した。
続いてはDブロック、「SINGHA vs 漁火」の一戦。ここまで開幕3連敗と初勝利になかなか手が届かずにいるSINGHA。今回こそはと挑んだ相手は2部リーグ屈指の強豪漁火。そんな両者の対決は初回、漁火の1番菅野がヒットで出塁すると盗塁を決め、相手のミスで先制のホームを踏む。さらにチャンスを広げた漁火は、8番木村、9番松永の連続タイムリーなどで一挙5点を先取する。追いつきたいSINGHAは3回表、2アウト2塁から中島のセンターオーバーの2ベースヒットで1点を返すが、その後も攻撃の手を緩めない漁火が計15点を奪い勝負あり。粘るSINGHAは、5回表に2番清田の2点タイムリーや上村のタイムリー等で5点を返すが反撃もここまで。終始ゲームを支配した漁火が2勝目を飾り、次週から続く上位陣との2連戦に向けて好調をキープした。
最後は、「MBN vs SCRATCH」のFブロックの戦い。昨年の予選リーグの対戦では、SCRATCHが逆転で1点差ゲームをモノにしているため、その雪辱に燃えているMBN。ここまで共に1敗とリーグ初勝利を懸けた両者の対決は、MBN水島(隼)、SCRATCH幸山(裕)の両投手でスタート。試合が動いたのは2回表、MBNは諌山が右中間へのホームランを放ち2点を先行すると、5回表にも坂本の左中間へのタイムリー2ベースヒットで1点追加。一方のSCRATCHは再三チャンスを作るもののあと一本が出ず無得点。投げては水島(隼)の好投が光り、MBNが昨年のリベンジを果たすと共にリーグ初勝利を挙げた。
もう1試合は、「東京アイボリー vs VICCESS」のBブロック首位攻防戦。ここまで2勝を挙げている両チームだが、このゲームを落とせば上位争いから一歩後退となるだけに、全身全霊をかけて勝利を目指す。そんな両軍の対決は初回、VICCESSが犠飛で1点を先制するも、2回に東京アイボリーはワイルドピッチですぐさま1点を返し、ゲームを振り出しに戻す。再び突き放したいVICCESSは直後の3回、ワイルドピッチで勝ち越しに成功すると、さらに平山、奈良のタイムリー等で一挙6点を奪う。粘る東京アイボリーもその裏、押し出しとエラーで3点を返すが、4回にも大山の犠飛等で2点を追加したVICCESSが9対4で勝利。 開幕3連勝を飾ったVICCESSがBブロック首位へと浮上し、決勝トーナメント進出を決めた。一方、一気に3位へと転落した東京アイボリーだが、まだワイルドカード枠での決勝トーナメント進出の可能性が残っている。