TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「暴風の中で10カードが開催!スプリングでは吉岡、ジョルターが16強入り!!」
強風に小雨が混じる厳しいコンディションとなった4月17日。 スプリングカップでは2試合が中止となる中、何とか開催された2回戦の2試合では、常連チームと注目チームが顔合わせ。
まずはディフェンディングチャンピオン吉岡クラブ。初戦シードにより今季初登場となった彼らが、スプリングカップ連覇へといよいよスタートを切る。
対するは、1回戦を完封で勝ち上がり注目を集めたEASTCLUB。早くも実現した王者とのバトルでどんな戦いを見せるか。しかしゲームは、序盤から王者が本領発揮。2回、8番渡辺(雅)がレフト前ヒットを放ち、吉岡クラブが下位打線で2点を先制すると、4回には2アウトから1番七島、2番青木の連打で、今度は上位打線で3点目を奪う。投げては先発菊池が6回までEASTCLUB打線を2安打無死四球に抑える好投。7回は代わった望月が3人で抑え、吉岡クラブが3対0で勝利した。
昨年の優勝投手であるエース菊池や、七島、青木の1、2番コンビといった中心選手の活躍が初戦から光った吉岡クラブ。それと同時に今回結果を残した下位打線の躍動が他チームにとって脅威であり、それこそが春連覇には必要不可欠である。
しかし、偉業達成へと好スタートを切った彼らだが、3回戦では大宮フェニックスを撃破し波に乗るとん吉との決戦を控える。

続いて登場するのが、2012年よりファイナルの舞台から遠ざかっているジョルターヘッズ。過去3度の挑戦はすべて準優勝に終わり、彼らの悔しさは未だに解消されていない。「今年こそ小関代表を胴上げする」を合言葉に青の戦士がスプリング初陣に挑む。
1回戦ではGENUINEとの接戦を制し勝ち上がってきたユキムハイエンドボーイズも強豪撃破へと並々ならぬ闘志を燃やす。決戦を前に井澤主将は、「ジョルターヘッズさんを何としても倒して、チーム躍進のきっかけにしたい」とこの試合に懸ける熱い思いを語った。
そんな両者の対決は初回、池中のヒットなどでチャンスを作ると、生田がレフトオーバー2塁打を放ち、あいさつ代わりと言わんばかりにジョルターヘッズがいきなり2点を先制する。その裏、ユキムハイエンドボーイズもバッテリーエラーで1点を返すも、2回にジョルターヘッズは、入澤、池中の連続タイムリーで3点を追加。さらに3回、佐藤が押し出しを選び、6対1と主導権を握る。意地を見せるユキムハイエンドボーイズはその裏、内野ゴロで1点を返すが、勢いづいたジョルターヘッズ打線は、池中のこの日4本目となるヒットで加点し勝負あり。
7対2でジョルターヘッズが勝利し、3年連続で16強入りを果たした。
             今年も健在!吉岡クラブ 菊池投手
             4安打の活躍を見せたジョルター 池中選手
首位に浮上したスタイガー
勝星を取りこぼしたWILL B.C
土壇場で追いついたブルースカイA
リーグ初戦では明暗が分かれた両者。開幕2連勝を狙うスタイガーとVictoria初勝利を目指す江戸川タイムリーズの対決だ。毎年上位に顔を出し、強豪チームとして名を馳せているスタイガーだが、2013年以来ファイナルの地を踏んでいない。対する初参戦の江戸川タイムリーズは江戸川区1部で活躍し、一昨年30周年を迎えた伝統あるチーム。初戦は落としたものの、その実力は未知であり、復活を懸けたスタイガーとの一戦には自ずと注目が集まる。
そんな両者の戦いは、新参者タイムリーズが先手を取る。初回、タイムリーズは3番長田の内野ゴロの間に1点を先制。しかし4回裏、スタイガーは2死から相手エラーにより1点を貰い、1対1の同点とする。するとゲームはその後、互いに無得点のままドロー決着となった。 勝ち点3を取りこぼした江戸川タイムリーズだが、そのポテンシャルを十分に見せつけ、次戦以降の活躍に期待が膨らむ。一方、相手のミスにより勝ち点1を手にしたスタイガー。強豪揃いのAブロックではこの勝ち点が非常に大きな意味を持ち、今後の順位争いに影響を与えそうである。

初戦では乱打戦を制し勝星を掴んだWILL BASEBALL CLUB。連勝を飾り独走態勢を狙う彼らに立ち向かうは、創部42年の伝統を誇る初出場チームブルースカイA。スプリングカップ1回戦では惜しくもサドンデスで敗れたものの、その存在は本部も一目置いている注目のニューカマーだ。ゲームは初回、WILLが四球で出たランナーを3塁まで進めると、相手バッテリーのWPで先制。続く2回にも8番井出のタイムリーヒットで追加点を挙げ、序盤から2点のリードを奪う。しかし、ここまで毎回のようにランナーを出すものの、得点を挙げられずにいたブルースカイA打線が遂に反撃開始。6回に無死満塁のビッグチャンスを作ると、内野ゴロ併殺の間に1点、さらに内野安打で同点に追い付く。時間により引き分け決着となったが、土壇場で大きな勝ち点を手にした。
自らの実力を誇示したブルースカイAにとっては、最高峰リーグでの活躍を予感させるリーグデビュー戦となった。一方、最後の最後で勝ちきれなかったWILL BASEBALL CLUB。昨年、予選リーグでの失点は僅か2と鉄壁のディフェンスを誇るチームが、ここまですでに7失点。まだ始まったばかりではあるが、好調な攻撃陣とは対照的に守備陣に少し不安が残る。新タイトルを狙うためにも、エース樋口を中心とした投手陣の復調がカギとなる。
3試合が行われた2部リーグ。まずはBブロックの開幕戦となった「GALANTS VS 練馬アドベンチャーズ」の戦い。昨年は2012年以来の決勝トーナメント進出を果たし、今年は更なる飛躍を狙うGALANTS。対する練馬アドベンチャーズは近年なかなか勝星に恵まれず苦しいシーズンが続いているが、その状況を打破するべく迎えた大事な初戦。ゲームは強風の中、両投手が制球に苦しみ常にランナーを背負う展開に。得点圏でのチャンスを活かしたGALANTSと活かせなかったアドベンチャーズ、その結果は勝敗へと表れた。

続いてCブロックの戦いでは、午前中のスプリングカップ敗退から気持ちを切り替え、ダブルヘッダーに挑んだユキムハイエンドボーイズが登場。対するは昨年予選ブロック最下位に沈み、今年リベンジを目論むJAPAN BRAND。共にリーグ初戦となったゲームは、JAPAN BRANDが制球の定まらないユキム先発岡田の立ち上がりを攻め、3番中俣、7番比連崎のタイムリーで4点を先制する。さらに3回にも8番安部のタイムリーで1点を追加し、JAPAN BRANDが序盤で5点のリードを奪う。しかし決して諦めないユキムは、4回に3番木村の右越えホームランで1点、続く5回にも2番長崎のタイムリーで2点、さらに6回にも1点を返し、4対5で最終回を迎える。すると押せ押せのユキム打線は、1番田中の中越え3塁打で遂に同点に追いつくと、最後は2番長崎のタイムリーでサヨナラ勝ち。ユキムハイエンドボーイズが大逆転勝利を収め、一夜にして午前中の悪夢を払拭した。

最後はDブロックの戦い。開幕2連勝を狙うRAISEとVictoria初勝利を目指すSINGHAの対決だ。ゲームは2回表、RAISE先発の水野谷が自らレフト前タイムリーを放ち1点を先制。さらに4回表、またしても水野谷のバットで2点目を挙げる。投げてもその水野谷は、終盤にSINGHAの4番影山にHRを浴びるも、集中力を切らさず投げ切り、完投勝利。見事RAISEが開幕2連勝を飾った。デビュー戦を飾れなかったSINGHAだが、まだまだ初戦。注目の湾岸ベースボーイズREV LIMITとの新星対戦など、今後の活躍が楽しみな存在だ。
             初戦を快勝で飾ったGALANTS
             白星発進のユキムハイエンドボーイズ
             投打の活躍を見せたRAISE 水野谷選手
完封勝利を飾ったHEROES
Victoria初勝利を挙げたSPBC
小雨混じる強風の中、3部リーグでも3試合の熱戦が繰り広げられた。
Aブロックでは今季初戦を迎えるHEROESと開幕戦を落とし初勝利を狙うアンバージャックとのマッチメイク。ゲームは互いにランナーこそ出すも両投手が要所を締め、4回まで両者無得点。均衡が破れたのは5回表、HEROESは先頭バッター狩野がセンターへソロホームランを放ち1点を先制。続く6回にも4番佐久間のタイムリーで2点目を挙げたHEROESがアンバージャックの反撃を凌ぎ完封勝利。HEROESが開幕戦を白星で飾り、昨年予選敗退の悔しさを晴らすべく、最高のスタートを切った。

また、Cブロックの2試合では悪天候の影響もあり、荒れた試合展開となった。
初戦を落としている三車線は、ホームに初出場Kawaguchi Clubを迎え、今季初勝利を目指す。しかし、ゲームはKawaguchi Club打線が大爆発。初回からHRなどで得点を重ね、4回終わって13得点。見事初戦で4回コールド勝ちを収めた。
両チームにとってVictoriaリーグ初戦となった「SPBC VS マイルドスターズ」の一戦。互いにどうしても勝ち点3が欲しいデビュー戦は、強風で守備が乱れる中、追いつき追い越されのシーソーゲームに。結果SPBCが乱打戦を制し、Victoria初勝利を手にした。白星発進となったKawaguchi Club、SPBCは、それぞれ1位、2位スタートと、最高の船出を飾った。
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