TOP > 今週のVictoria(2016年) > 「花時雨も吹き飛ばす熱気!今週も各大会で注目チームが登場!!」
前日から小雨が降りしきる中、スプリングカップでは1試合が中止となったが、それでも8試合の熱き春のバトルが繰り広げられた。
初出場となったスプリングカップ2015では、1回戦敗退と結果を残せなかったEASTCLUB。チームを率いる栗原監督は開幕前、「どこが来ても強豪ですが、今年こそは結果を残したい」と語っており、戸田市を代表する彼らが今大会に懸ける思いは人一倍強い。対するは、今年から若干のメンバーが入れ替わり、新たな体制で再起を誓うMILLIONS。そんな両者の戦いは3番志岐の内野ゴロの間に先制したEASTCLUBがその後も追加点を挙げ、3対0で完封勝利。見事昨年のリベンジを果たし、さらなる戦いへと弾みをつけた。
再起を懸けるチームといえばARUYO東海もその一つだろう。昨年は思うような成績が残せず、再スタートを切った元タイトルホルダー。しかし、そんな彼らの出鼻を挫いたのが、毎年のように2部リーグで優勝候補の一角に挙げられるブルーサンダースだ。矢野のHRで先制点を奪ったARUYO東海だったが、小川の2ランHRなどで逆転したブルーサンダースが逆転勝利。今年こそは青い戦士たちのブレイクに期待がかかる。
まだ記憶に新しい昨年の快進撃により、一歩先にブレイクを果たしたNaughtyは、初出場のBonos BBに大勝。初回から打線が爆発し、4回コールド勝ちを収めた。
また、昨年2部リーグを制覇し、最高峰リーグへの扉を開いたGOLGO BASEBALL CLUBインソムニアスターズを、今年も2部リーグでの活躍が期待されるRossowaveUNITED Aをそれぞれ下し、さらには古豪復活に燃えるGENUINEは、先発田中投手の粘投も虚しく打線が沈黙。ユキムハイエンドボーイズ鈴木投手にノーヒットノーランを達成され、2013年大会以来の初戦敗退となった。
さらに、組み合わせ発表当日に練習試合を行っていた相模KOT'SBrightnessの注目カード。まさかの再戦も前戦の決着をと臨んだ両エースがプライドを懸け奮闘。結果、上位打線が機能したBrightnessに軍配。投げては高橋(鉄)が7回2安打の完封勝利を挙げた。
勢力図が大きく変わる前触れを感じた今季の1回戦。超強豪揃いのシードチームが登場する2回戦以降の戦いにも大注目である。
そして唯一、16強を懸けた戦いとなった「深谷クラブ × PIECE」。連盟大会での活躍が目覚ましい深谷クラブは、Victoriaでは未だ無冠。川田主将も「今年こそはVictoriaでタイトルを獲りたい」と高い目標を掲げ挑んだ相手は、スプリングカップ2015で次々と強豪を薙ぎ倒す快進撃を見せ、その名を轟かせた若武者PIECE。そんな注目の一戦は、深谷クラブ阿部、PIECE柴の両エースがマウンドへと上がり、両者一歩も引かぬ展開に。しかし、桑原の2点タイムリーなどでリードを広げたPIECEが3対1で逃げ切り勝利。
2戦連続で接戦を制し、一番乗りでのベスト16進出を決めた。昨年は強豪キラーとして名を馳せた彼らだが、今年はすでに優勝候補の筆頭と言われるまでに成長した。全員野球を体現するPIECEを率いる闘将・太田監督は「一戦一戦、挑戦者として全力を尽くします」と語り、今年も厳しい表情とは裏腹にサングラスの奥の優しい瞳で選手たちを見守る。
             スプリングカップ2016トーナメント表
             Victoria初勝利を挙げた EASTCLUB
             タイムリーを放ったPIECE 桑原選手
サヨナラ打を放ったジョルター 岩澤選手
投打の活躍を見せたSnugs 川村選手
共にリーグ初戦を迎えたスタイガー相模KOT'S。歴代王者が犇めくAブロックだけに、初戦はどうしても勝利が欲しいところだ。そんな大事なゲームは、斎藤の2打点の活躍によりスタイガーが勝利。「今年は必ず最後まで行きます」と熱く語ってくれた遠藤投手率いるスタイガーが、有言実行へと好スタートを切った。

Cブロックでは2試合が行われ、ジョルターヘッズが最終回に3点差をひっくり返し、相模原ウインズに逆転サヨナラ勝ち。見事劇的な形で2連勝を飾り、Cブロック首位を独走する。
また、雨天により取材中止となった「はちみつハニー × FEARLESS」は、序盤は点の取り合いとなるが、後半突き放しに成功したFEARLESSが8対3で勝利し、白星スタートを決めた。
一方、開幕2連敗となってしまった相模原ウインズとはちみつハニーの両者。しかし、まだ決勝トーナメント進出の可能性は大いにあるため、今後の巻き返しに期待したい。

そして、こちらも2試合の熱戦が繰り広げられたDブロック。 共に毎年のように決勝トーナメント進出を果たすもあと一歩勝ちきれず、今年こそはとモチベーションを高めるダディーズベースボール青木製作所Snugs。 そんな両雄の対決は、青木製作所Snugsの一方的な展開となった。川村の犠飛で先制すると、その後も山口(翔)、田村、石橋のタイムリーなどで7得点。投げては川村が要所を締め完投し、これ以上ない好スタートを切った。
方や、「WILL BASEBALL CLUB × Tropicana」の一戦は、樋口、松下の両エースの投げ合いとなるも戦前の予想を覆す乱打戦に。互いに多くのタイムリーが飛び出すシーソーゲームとなるが、最後はWILL BASEBALL CLUBが粘るTropicanaを振り切った。
1試合が雨天中止となり、2部リーグ唯一のゲームとなった「漁火 × 湾岸ベースボーイズ」。
2年連続で決勝トーナメント進出もじゃんけん決着に泣いた漁火。毎年のように優勝候補に名が挙がる彼らが迎えるは、初出場の湾岸ベースボーイズ。宮島代表を中心とする品川を拠点に活動する注目のニューカマーだ。
そんな両チームが激突した戦いは序盤こそ同点で推移するも、後半は湾岸ベースボーイズ打線が爆発。5番松岡のタイムリーやミスも絡み計7点を奪うと、投げても松岡が強力打線を抑え完投。見事デビュー戦で漁火を圧倒した。
今回の快勝で一気に周りからマークされる存在となった湾岸ベースボーイズ。彼らの今後の戦いぶりには自ずと注目が集まるが、その他の初参戦チームの動向にも注視したい。
             衝撃デビューを飾った 湾岸ベースボーイズ
逆転満塁弾を放ったガンジーズ 丸山選手
雨天中止と不戦試合により、2試合のみが行われた3部リーグ。
Bブロックでは開幕白星スタートを飾ったBrightnessが登場。対するは参戦以来初となる決勝トーナメント進出を目指す秦野POPEYEZ。 そんな両チームの対決は、高野(佑)の2本のタイムリーで2点を奪った秦野POPEYEZが、Brightnessの猛追を振り切り勝利。見事開幕戦を白星で飾り、首位Brightnessと勝点で並んだ。
Dブロックの「豪球会 × ガンジーズ 」の一戦は、両チーム合わせて6本のホームランが乱れ飛ぶ空中戦となった。8対9で迎えた最終回、1番丸山がこの日2本目となる逆転満塁ホームランを放ち、ガンジーズが12対9で勝利。ど派手なゲームを制したガンジーズは開幕2連勝を飾り、Dブロック首位に浮上した。
初代王者を懸けた4部リーグの戦いでは、この試合が共に開幕戦となるリベルタドーレス西口オマリーズの一戦が行われた。昨年は3部リーグに参戦し、苦汁をなめさせられた両者。再起を誓った4部での初戦は、意地と意地がぶつかり合った熱戦となる。
先に主導権を握ったのは西口オマリーズ。HRを含む怒涛の攻撃で5点差をつけて最終回へ。しかし、諦めるわけにはいかないリベルタドーレスがここから反撃開始。2番柏崎と3番の斎藤のタイムリーヒットで2点差とすると、動揺した西口オマリーズ守備陣のミスも絡み同点に追いつき、そのまま時間によりドロー決着。土壇場で勝ち点3を掴み損ねた西口オマリーズに対し、リベルタドーレスにとっては勝ちに等しい引き分けとなった。
             怒涛の反撃を見せた リベルタドーレス
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