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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | S | R |
ユキムハイエンドボーイズ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
葛飾セブンBBC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 |
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葛飾セブンがデビュー戦を逆転で飾る!エースの力投に終盤打線が応える!! |
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雨の影響で涼しささえ感じた前日から一転、再び真夏日となった7月10日。
この日も各地で熱戦が繰り広げられる中、東京都品川区の天王洲公園野球場では先に開幕したばかりの真夏決戦、「ユキム ハイエンド ボーイズ 対 葛飾セブンベースボールクラブ」のサマーカップ1回戦が行われた。
戦いの先攻は、昨年の同大会1回戦で強豪青木製作所Snugsから金星を奪い、一躍注目を集めたユキムハイエンドボーイズ。しかし、次なる2回戦で同年の準優勝チームであるMKY88の前に力無く敗れ、悔し涙を流しただけに今季こそはと高みへの階段を駆け上がる覚悟。そんなチームの司令塔である井澤キャプテンはゲーム前、「やはりトーナメントマッチは一発目の試合が大事だと思うので、先に主導権を握れればなと思ってます。ただ、ここ数試合3点以上取れていなくて打てない事は分かっているので、先発のエース鈴木を中心に守って僅差の勝負に持ち込めればなと思います。とにかく一所懸命に戦って勝利を掴み獲ります」と語り、躍進の第一歩としてスタートダッシュ成功を目論む。
また、エースとして大事な初戦を任された本格派右腕の鈴木は、「投げてみないと分からない所はありますが、自分の生命線であるストレートで押していくピッチングが出来ればなと思っています。とにかく大事な初戦なので、先ずは試合を作れるように頑張りたいと思います」と意気込みを語り、勝負のマウンドに上がる。
対する後攻は、今大会がVictoria初見参となる新星葛飾セブンBBC。そのチーム名にもあるようにセブン&アイ・ホールディングスの社員達で構成されたニューカマーは、野球を通じて『絆』を深めるをモットーに初参戦での頂点奪取を狙う。そんなチームの指揮官である佐野間監督はゲーム前、「強豪ばかり犇めく初参戦の大会という事で、とにかく我々は挑戦者という気持ちで臨むだけですね。ウチはエース大山(航)を中心とした守備のチームなので、先ずはミス無くしっかりと守る事が大事になってくると思います。その中で何とかコツコツとスモールベースボールで点を取って、最後は守り勝つという野球が出来ればなと思っています」とコメントし、初戦突破に向け気合い十分。
また、攻守に渡りチームの大黒柱として活躍を期待される先発の大山(航)は、「こんな大きい体をしていますが打たせて取るピッチングが持ち味なので、今日はツーシームを軸に配球を組み立てたいと思います。打つ方では3番打者として次に繋ぐバッティングが出来ればなと思っています。とにかくみんなに助けてもらいながら勝ちを目指します」と話し、GOLGO B.Cとの二足の草鞋を履く若武者が、この日はエース右腕としてチームを勝利へと導く。
そんな両雄が相見える事となった一戦は日没迫る午後6時のプレーボールでスタートを切り、先ずゲームの先手を取ったのはユキムハイエンドボーイズだった。
1回表、1番田中の死球、盗塁によるチャンスメイクに加え、2番木村の進塁打で1アウト3塁の場面を作り出すと、迎えた3番森の放ったセカンドゴロがフィルダースチョイスとなり幸先良く1点を先制。更に打線は3回表、1アウトランナー無しの場面で打席に入った3番森が、今度は1ストライクからの2球目ストレートを完璧にレフトスタンドへと運び1点を追加。先制点に追加点と若干21歳の大砲が両点に絡む活躍を見せ、序盤の3回を終えユキムハイエンドボーイズが2点のリードを奪う。
一方、追いかける立場となった葛飾セブンBBCはというと、2回裏に5番元吉のヒットをきっかけに1アウト2、3塁を作り一打同点のチャンスを迎えるも、ユキムハイエンドボーイズのエース鈴木の前に8番安藤、9番宮田が凡退し無得点。その後、4回裏にも再び5番元吉が死球出塁からの盗塁成功でノーアウト2塁のチャンスを作り出すも、又しても後続に決定打が生まれず、ここでも反撃の機会を逃してしまう。
それでも迎えた終盤6回表、4回以降もピンチこそ背負えど追加点を許さず粘り強いピッチングを続ける大山(航)が、この試合初めてユキムハイエンドボーイズ打線を三者凡退に切って取り流れを引き寄せると、その裏エースの頑張りに応えようと遂に打線が奮起。
1アウトからエラーと四球2つで満塁のビッグチャンスを演出すると、迎えた8番安藤の放ったサードゴロの間に1点を返し2対1。更に、尚も続くチャンスの場面で迎えた途中出場の9番鈴木が放った一打は、ピッチャー前へのタイムリー内野安打となり同点。ようやく訪れた最大のチャンスを確実にモノにし、土壇場で一気にゲームを振り出しへと戻した。
そんな終盤に大きな展開を見せた両者のバトルは7回を終了しても決着がつかず、2対2のまま延長サドンデス戦へと突入。すると8回表、満を持して仕掛けたスクイズエンドランが失敗となり無得点に終わったユキムハイエンドボーイズに対し、その裏の葛飾セブンBBCは期待の5番元吉が三振に倒れ2アウトとなるも、続く6番田中が制球に苦しむ鈴木から押し出しとなる四球を選びサヨナラ。序盤、中盤と主導権を握られ続けながらも辛抱強く耐え、終盤ここぞの執念で追いついた葛飾セブンBBCが最後は劇的な形で終止符を打ち、見事1回戦突破を果たした。
ゲーム後、勝利インタビュー答えた佐野間監督は「相手ピッチャーが凄くて手も足も出ない展開でしたけど、チーム全員がゲームセットまで負けないぞという一心でやれたのが終盤での逆転勝利に繋がったのかなと思います。とにかく野球は声を出してムードを盛り上げていけば勝てると私は思っていますので、まさに今日のゲームはそれを具現化出来た良い試合だったんじゃないかなと思います。これからも厳しい戦いが続くとは思いますが、ウチは打って打って勝ち上がるチームでは無いので、1点差のゲームをやりながら最後には勝つという野球をみんなで楽しくやっていければなと思っています」と語り、これぞ葛飾セブンBBCスタイルといった執念の勝利に満面の笑みを浮かべた。
一方、スタート直後から先取点を奪いペースを握り続けていただけに、終盤の勝負所で露呈してしまった攻守両面でのミスが悔やまれるユキムハイエンドボーイズ。ゲーム後、井澤キャプテンは「相手の葛飾セブンBBCさんが1番から9番まで粘り強いバッターばかりだったので、結果そこに粘り負けたという感じですね。特に6回以降の粘り、気迫というのは凄まじいものがあったので、そういう点はウチも見習っていかなくてはなと思いましたね。ただ、今年に入って天王洲では負けてなかったので本当に悔しいです。今日の敗戦を糧にもう一度チームを作り上げていきたいと思います」と話し、ここからの再起、進化を誓った。
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