TOP > サマーカップ2015 > バックナンバー > 「MKY88が決勝へ!前人未到の春夏制覇を目指す!!」
TEAM1234567R
    MKY88        0        5        0        0        0        0        0        5    
    Naughty        0        0        0        0        0        1        0        1    
攻守で見せつけた集中力!MKY88がスプリングに続きサマーでも決勝進出!!
冬晴れとなった11月29日。この日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、今季最後のファイナル争奪戦「Naughty 対 MKY88」の一戦が繰り広げられた。
既にスプリング、1部リーグでファイナリストに名乗りを挙げている両者だけに、どちらが勝っても今シーズン2つ目の決勝進出を掴む事となる大一番。
先攻のMKY88を束ねる監督兼リードオフマンの越間はゲーム前、「今日のゲームプランとしては、3ヶ月前にチームの一員となった先発のエース高橋がここまで自責点0と抜群の安定感なので、上位打線が結果を出す事プラス、チャンスで下位打線が1本出してビッグイニングを作れればなと思っています。今日勝てば13日に2試合出来るので、何としてもモノにしたいなと思います」と、春夏制覇に王手をかけるべく気合い十分。
また、僅か3ヶ月でチームの信頼を確かなものとし、絶対的エースとしての立場を確立した高橋は「神宮を懸けた大事な一戦という事で緊張していますが、昨日夢の国に行ってリフレッシュ出来たので、コンディション、モチベーション共に問題ありません。とにかく最後にチームが勝っていられるように最少失点に抑えられればなと思います」と、大一番を前にした重圧など微塵も感じさせない笑みを浮かべながら意気込みを語った。
対する後攻のNaughtyを率いるGM兼監督の齋藤(竣)はゲーム前、「今日は1部準決勝の時より空回りせず優位に試合を運べる雰囲気があるので、先発柳田(健)を含む投手陣の出来次第ではありますが、点差をつけて勝つ自信はあります。なので、5番DHの藤崎を筆頭に3番中沢、6番山口辺りに期待したいですね」とコメントし、有言実行となる2つ目のファイナル進出に強い自信を覗かせる。
また、オフェンスのキーマンとして名前の挙がった藤崎は「勝って2個目の神宮行きを決めて、『齋藤監督を男にしたい』それだけです。最近は調子が良いので結果を出せるように頑張ります」と力強い言葉を口にし、前回の取材時に見せつけた豪快な一撃を約束した。

そんな底知れぬポテンシャルを秘めた若武者同士がサマーカップファイナリストのイスを懸け争う事となったバトルは、正午を少し過ぎた12時10分のプレーボールで始まった。
ゲームは1回表、初回の攻撃に臨んだMKY打線は、1番越間が死球を貰いノーアウトで出塁するも、2番増田が併殺打に打ち取られあっという間に2アウトとなると、3番倉田は空振り三振に倒れ3人で3アウト。対するNaughty打線もその裏、上位3人共に内野ゴロに打ち取られ、スタートは柳田(健)、高橋両エース右腕が上々の立ち上がりを披露する形となった。
だがゲームは迎えた2回表、MKY打線の爆発で大きな動きを見せた。この回先頭の4番長岡と続く5番伊川がそれぞれレフト、ライトへと華麗なバットコントロールでヒットを放ちチャンスを作り出すと、ここで更なるチャンス拡大を狙った6番石塚の送りバントがNaughtyディフェンスのミスを誘発し1点を先制。更に7番石橋が四球を選び、満塁とした場面で迎えた8番横田が2ボール2ストライクからの5球目をセンター前へと弾き返し2点を追加。早くもマウンドから柳田(健)を引きずり降ろすと、完全に勢いづいた打線は代わった2番手後藤からも2番増田が三遊間を破る2点タイムリーを放ち5対0。チャンスと見るや圧巻の波状攻撃で畳み掛けたMKY88が越間監督のプラン通りにビッグイニングを演出し、一気に主導権を握った。

一方、守りのミスから大量失点を招いてしまった事で意気消沈してしまったNaughtyは、攻撃面でも本来の精彩を欠く。3回裏に1アウトからヒットで出塁した9番倉橋が盗塁、進塁打で3塁に進むも、ここ一番での勝負強さが持ち味の2番丸山が空振り三振に倒れ無得点。
続く4回裏も1アウトから4番齋藤(竣)がレフトへの豪快な2ベースヒットを放ち、打線を鼓舞するも期待の5番藤崎、6番山口が連続三振に抑え込まれ、高橋を捉え切る事が出来ない。
それでも迎えた終盤6回裏、Naughty打線がようやく繋がりを見せる。途中出場の2番久保が1ボール1ストライクからの3球目をセンター前へと弾き返しノーアウトで出塁を果たすと、3番中沢の進塁打でスコアリングポジションに進む。ここで迎えた4番齋藤(竣)が2打席目と同様に甘く入ってきたストレートを逃さずレフト前タイムリーを放ち5対1。今シーズン圧倒的な結果を残してきた高橋の牙城に風穴を空け、魂の1点を捥ぎ取る。
だがしかし、反撃の狼煙を上げるにはあまりにも遅く、今季初となる自責点が付いてもリズムを崩さない高橋に最終回を僅か4球で三者凡退に仕留められ万事休す。12月20日に行われる1部決勝戦に向け、守では凡ミス、攻では決定力に課題を残す敗戦となった。

序盤の集中打で奪った主導権を高橋中心に最後まで譲る事なく守り抜いたMKY88。
ゲーム後、インタビューに答えた越間監督は「守りでは高橋が本当に良く投げてくれましたし、攻撃では追加点を奪えないという反省点はありますが、一気に5点を奪うビッグイニングを作れたのはウチらしい部分が出せたのかなと思います」と勝利を振り返り、残る決勝での戦いに向けては「スプリングの吉岡クラブさん、サマーのWILL B.Cさん共にリーグ戦で負けてしまってる相手なので、何としてもリベンジを果たし2つ優勝して1年を締めくくりたいなと思っています」と、春夏制覇への意欲を力強く語った。
その一方、本来のパフォーマンスを発揮出来ずに敗れたNaughty。ゲーム後話を伺った齋藤(竣)GM兼監督は、「最初に奪われた1点で流れを失いましたね。途中流れを変えられるかなと思った場面もあったんですが、最後まで変え切れなかったです。ただ、20日の1部リーグ決勝が残っているので、相手は強豪RED SOXさんで苦しい戦いになるとは思いますが、そこは何としても獲りたいなと思っています」とコメントし、悔しさを滲ませつつも気持ちを切り替え、「ヘタクソは練習します」と試合後の特訓に勤しんだ。
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