TOP > サマーカップ2015 > バックナンバー > 「ジョルター打線大暴れ!!打で勝ち取った16強!!」
TEAM1234567R
       ジョルターヘッズ           0        4        0        1        8        0        -       13    
         どないやーず           0        1        0        1        3        1        -        6    
オフェンスで魅せた圧巻のパフォーマンス!!ジョルターヘッズが2回戦突破!!
今にも雨粒が落ちてきそうな曇天の日曜日となった8月23日。この日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは真夏決戦の16強入りを懸けた戦い、「ジョルターヘッズ 対 どないやーず」のサマーカップ2回戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、2012シーズンに掴み損ねたタイトル奪取へと突き進むジョルターヘッズ。そんなチームを選手兼任監督として率いる小関代表はゲーム前、「決して絶好調と言えるチーム状態ではないですが、1回戦を見る限りでは攻守共に結果が出てきているのかなと思います。それに今日は、その初戦時と全く同じグランドという事で縁起も良いので、十分な戦いが出来るんじゃないかなと思っています。なので、相手ピッチャーが右という事も含め、初戦5打点と活躍した5番赤坂に3番池中の左バッター2人をキーマンに挙げたいなと思います」と語り、勝利のポイントを打に置いた。
また、そのキーマン2人にも話を聞くと、「初戦と同様に右投手が相手という事で自分達左打者がカギになってくると思うので、しっかり頑張りたいなと思います」と赤坂。一方の池中も、「ここ数試合抜群に調子が悪いですが、その分今日はチャンスで1本を出して期待に応えたいなと思います」と意気込みを語り、共に奮闘を誓った。
対する後攻は、今大会から真夏決戦に参戦を果たしてきた新生どないやーず。そのチームを統率する川田監督はゲーム前、「自分達は初出場でチャレンジャーという立場なので、一つ一つのプレーを精一杯やるだけだと思っています。ただ今日は、エース丸山が不在で正直心細いですが、代わって先発を任せる松館に頑張って貰って何とか良い戦いが出来ればなと思います」とコメント。また、先発としてゲームメイクを託された松館は、「投げるのは久しぶりですが肩も軽く調子はまずまずだと思うので、初回から全力投球でいきたいなと思います」と気合いを覗かせ、仲間の期待に応えるべく気持ちを奮い立たせる。

そんな両雄が相見える戦いのゴングは午前10時のプレーボールで打ち鳴らされ、ゲームは序盤から動きを見せた。1回表、1番太田のチャンスメイクでノーアウト3塁の場面を作り出すもスクイズエンドランが失敗に終わり、いきなりの好機を潰してしまったジョルターヘッズ。
だがその裏、先発マウンドに上がったエース崎迫がどないやーず上位打線を三者凡退に切って取り悪い流れを断ち切ると、続く2回表だった。初回に逃した先制点を取りに行くべく円陣で気持ちを引き締め直したジョルターヘッズ打線は、この回先頭の5番赤坂が俊足で相手内野陣のミスを誘い出塁。更に続く6番佐藤の送りバントが自らも生き残る内野安打となり一気にチャンスを広げると、1アウト2、3塁となって迎えた8番栗原の当たりが今度は相手ショートの悪送球エラーを誘う一打となり2点を先制。これで勢いづいた打線は尚もチャンスで1番太田、3番池中にタイムリーが飛び出し、一挙4点の先取に成功する。

一方、自分達のミスから得点を与えてしまっただけに挽回したいどないやーずは、直後の2回裏に2アウトながら3塁のチャンスを作り出すと、ピッチャーである7番松館が自らのバットでエンタイトル2ベースヒットを放ち1点を取り返す。更に5対1となって迎えた5回裏にはプレーでもチームを引っ張る存在の4番川田が、崎迫の投じた初球の変化球を豪快にレフトスタンドへと運び、再び3点差へと詰め寄る。
しかしゲームは直後の5回表、チームリーダーの一発で作り出したどないやーずの追い上げムードを一蹴するかの如く、ジョルターヘッズ打線が大爆発。再び5番赤坂の出塁から演出したチャンスの場面で、7番崎迫が右中間へのタイムリー2ベースヒットを放ち追加点を奪うと、その後9番大久保から代打樋口まで続いた怒濤の6連打に加え走塁でも隙の無いを面を披露し、この回大量8得点を奪取。ゲーム後に小関代表が、「あれだけヒットが続いたのは初めてじゃないかな」と口にする程の猛攻で一層リードを広げた。

だがしかし、大量リードで気持ちが緩んだのか崎迫がピリっとせず、5回裏2アウトからどないやーず打線に捉まり、4番川田、5番伊藤に連続タイムリーを浴び3失点。続く最終6回裏にも2番松永にタイムリーを許し6点目を与えてしまう。それでも、これ以上の失点を許してなるものかと3番小沢をサードゴロに打ち取りゲームセット。最後までエースが苦しんだ反面、攻撃面で圧巻のパフォーマンスを見せつけたジョルターヘッズが試合前の思惑通り打の力で制し、新星の挑戦を撥ね除けると共に3年ぶりのベスト16進出を決めた。
ゲームを振り返った小関代表は、「今シーズンのテーマに『走塁』という部分を一番に掲げている中で、今日のゲームはそれが随所に出ていたので良かったのかなと思います。それこそが5回の猛攻を生んだ要因だと思うので、今後も走塁面に関してはしっかりと取り組んでいきたいですね。無論、目標は優勝ですが、そこは強く意識せず目の前の一戦一戦に集中して戦っていきたいなと思います」と語り、虎視眈々と悲願達成を見据えた。
一方、敗れはしたものの最後の最後まで諦める事無く善戦したどないやーず。ゲーム後話を伺った川田監督は、「いや~完敗ですね。あれだけ機動力を使われ隙の無い野球をやられると、まだまだウチの実力では厳しいですね。ただ、今日の試合は色々と勉強になる部分が多かったので、来週からの合宿で鍛え直し、また春のトーナメントに戻ってきたいなと思います」とコメントし、進化した姿でのカムバックを約束した。
【MVPインタビュー】
#10 太田 一馬  #1 池中 健一郎
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