TOP > サマーカップ2013 > バックナンバー > 「ついに掴んだ!『ドームの切符』吉岡クラブが初のファイナルへ!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      吉岡クラブ           0        0        0        0        0        2        5        7    
      神田川メイツ           0        0        0        0        1        1        0        2    
最終回に怒濤の集中打!吉岡クラブが激闘を競り勝ち、決勝進出決定!!
11月24日。本日2つ目の取材カードにして今シーズンのVictoria最後のファイナリストを決める一戦となったのは、東京都足立区の舎人公園野球場を舞台に行われた吉岡クラブ 対 神田川メイツの準決勝戦である。
どちらが勝っても初のファイナル進出となる両雄の激突。
その先攻である吉岡クラブは、4回戦で初代王者の情熱チキンを完封で破り勢いに乗ると、続くスーパーイーグルスとの準々決勝は、1対0の接戦をモノにし勝ち上がってきた。
そんなチームの注目ポイントは、攻撃力も然る事ながら2試合連続完封のディフェンス力にある。特に投手陣の層は厚く、今日のマウンドには肩の痛みを訴えたエース中村に代わって、緊急登板となる右腕菊池が上り勝利を掴み獲る。
対する後攻の神田川メイツも今日の決戦を迎えるにあたっての勢いは十分。4回戦ではARUYO東海を下したK.O.J.B相手に劣勢を撥ね除け逆転勝利を掴むと、準々決勝ではSnugsとのジャンケン対決を制し、今日の大一番を迎える。
そんな激戦を勝ち進んで来たチームが先発に指名したのは勿論エース青木。絶対的エースとしてチームを牽引してきた男が仲間の思いを一身に背負いマウンドに上がる。

いずれにしても残るファイナリストのイスはただ1つ。これまでに培ってきた全ての力を出し切り、夢舞台へと歩みを進めるのはどちらのチームか!?そんな両雄が相見える一大決戦は午後5時のプレーボールで始まり、まずは両投手が魅せる展開で推移した。
1回、先にマウンドに上がった青木が、吉岡クラブのリードオフマン1番七島を抜群の切れ味を見せる変化球で空振り三振。後続もサードゴロ、セカンドゴロに打ち取る最高の立ち上がりを披露すると、その裏マウンドに上った菊池も負けじと圧巻の立ち上がり。迎えた神田川メイツ上位打線を僅か5球で仕留めるピッチングを見せつけ、こちらも三者凡退に封じた。

両投手は2回以降更なる好投を見せ、中でも青木は4回まで1人のランナーも許さないパーフェクトピッチングで攻撃陣の奮起を促す。
すると5回裏、そのエースの力投を援護すべく打線が応えた。1アウトから6番細野、7番福地の連続四球での出塁に加え、8番皆川もエラーで出塁を果たし満塁のチャンスを作り出すと、9番五十嵐が菊池の投じた変化球を流し打ち。その巧みなバットコントロールから放たれた一打は、ライトへの貴重な先制打となり、ついに試合を動かした。

均衡状態が破られたゲームは、ここから一気に加速した。
直後の6回表、反撃に出たい吉岡クラブ打線は、1アウトから死球で出塁した9番只木をパスボールで2塁に進めると、1番七島がセンターへのタイムリーを放ち同点。その後、突如として制球力を失った青木から満塁にまでチャンスを広げると、神田川メイツの守備が乱れた一瞬の隙をつき逆転に成功。
だが、直後の6回裏、追う立場となった神田川メイツ打線が直ぐさま反撃。3番DHの山田が左中間への2ベースヒットに菊池のボークでノーアウト3塁のチャンスを作り出すと、4番北澤の犠飛ですかさず同点とし決して流れを譲らない。

これぞ正に総力戦。6回を終わって2対2と序盤の投手戦から一転、終盤にかけて打撃戦と化した両雄の戦いは迎えた最終7回、吉岡クラブの集中砲火で決着した。
一度火がついた打線の破壊力は凄まじく、8番左右田の勝ち越しタイムリーを皮切りに、2番青木の2点タイムリー3ベース。更には5番山崎がセンターへと弾き返す止めの2点タイムリーヒットを放ち勝負あり。 粘る神田川メイツを打者一巡の猛攻で突き放し、最終回もマウンドに立ち続けた菊池が0で締めくくり終止符を打った。

ゲーム後、初のファイナルにして前回覇者RED SOXに挑む吉岡監督は、「確率は五分五分ですね。でもやるからには勝ちますよ」と自信の一言。また、緊急登板にも関わらず完投勝利を飾り、ヒーローインタビューを受けた菊池は「決勝でもこの場に立ちます」と早くもMVP宣言し、笑みを浮かべた。
一方、善戦するも最後に力尽きた神田川メイツ。無論、その悔しさは計り知れない。
だが、そんな中でも吉岡クラブの勝利を讃え、エールを送っていた彼らの姿を見て思った。このチームは必ずや今日の悔しさ糧とし頂点を掴み獲るだろうと。
【MVPインタビュー】 #3 菊池 真 【監督インタビュー】 #30 吉岡 秀幸 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑