TOP > サマーカップ2013 > バックナンバー > 「初代王者をシャットアウト!吉岡クラブ8強入り。」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      吉岡クラブ           0        0        4        0        0        0        0        4    
      情熱チキン           0        0        0        0        0        0        0        0    
研ぎ澄まされた集中力!春のリベンジに燃える吉岡クラブが3回戦突破!!
9月22日。埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、吉岡クラブ 対 情熱チキンのベスト8を懸けたサマーカップ3回戦が行われた。
先攻は吉岡クラブ。スプリングカップでは今日の戦いと同じ3回戦で姿を消しただけに、この一戦に臨む選手達のモチベーションは高い。それ故タクトを振る左右田キャプテンが先発投手に指名したのは春と同じくエース左腕の中村で、あの時の悔しさを払拭すべくマウンドに上る。そんな“夏こそは”の強い気持ちを保つチームは、上々の仕上がりを見せるエースと好調をキープしている攻撃陣との一枚岩で挑む。
対する後攻は、サマーカップ初代王者である情熱チキン。2011年シーズンは優勝という栄光を掴んだ彼らだが、昨年は一つだった気持ちがバラバラになり存続の危機に瀕していた。そんな試練を乗り越えた今シーズン、代表の長尾(岳)を中心に再スタートを切ったチームは強豪復活を遂げるべく今大会に臨んでいる。その中で迎えた今日の3回戦は1、2回戦に続きエース児矢野を先発に送り、新たな情熱を胸にチーム一丸、一戦必勝の精神で挑む。

ゲームは1回、まず先にマウンドに上がった児矢野が吉岡クラブ上位打線を三者凡退に抑えるピッチングを披露すると、その裏の中村も魅せる。 相対した情熱チキン1、2、3番から空振り三振も奪うなど、こちらも負けじと三者凡退に仕留め期待に応える。 続く2回も両投手のピッチングはストレート、変化球共に冴えわたり、この回も得点を与えない。

両エースが抜群の制球力を見せつけ2回を終わって0対0。まさにエース同士のプライドがぶつかり合う展開となったゲームだったが迎えた3回表、その均衡は破られた。
8番左右田から始まった吉岡クラブ打線は、そのキャプテンが鮮やかなライト前ヒットで出塁すると、続く9番大槻の送りバントが児矢野のフィルダースチョイスを誘いノーアウト1、2塁のチャンスとなる。するとこの場面で打席に入った1番七島は、「右方向を意識して打ちました」と外角のストレートを逆らわずに強振。打球は右中間を真っ二つに破る豪快なタイムリー3ベースヒットとなり、チームに2点の先制点を齎した。
この一撃で波に乗った打線は、尚も続くチャンスの場面で2番青木がショートエラーで出塁。ここですぐさま盗塁を仕掛け1、2塁間で挟まれると、その間に3塁ランナーの七島が還り3点目。更に3番中村がタイムリー2ベースヒットを放ち、この回一挙に4点を奪った。

相手のミスを逃さず得点に繋げた吉岡クラブに対し、一瞬の隙を叩かれてしまった情熱チキン。ゲームの主導権は一気に吉岡クラブへと傾いたものの、初代王者としての意地を見せたい情熱チキンは4回、3回からマウンドに上がった二番手菊池を攻め立てる。
先頭の1番川村のライト前ヒットに2番仲川がレフト前ヒットで繋ぎノーアウト1、2塁。 続く3番長尾(周)の進塁打で1アウト2、3塁にチャンスを膨らませると、このゲーム初のビックチャンスにベンチは最高の盛り上がりを見せる。 だが、攻撃だけでなくディフェンス面でも高い集中力を見せる吉岡クラブ守備陣にチャンスを阻まれ、反撃の狼煙を上げられない。

それでも諦めるわけにはいかない情熱チキンは、4回以降エース児矢野が粘りのピッチングで追加点を許さず反撃の機会に備える。
すると最終回、ロングリリーフで疲れの見え始めた菊池から4番田辺、6番長尾(岳)の長短打で再び1アウト2、3塁のチャンスを演出すると、最後の闘志を見せるべく俄然活気づく。
しかしこの場面でも、「最後まで集中しろ!!」と左右田キャプテンの指示通り、気持ちを切らさない吉岡クラブの鉄壁の守りに阻まれ力尽きた。
先発のエース中村が呼び込んだゲームの流れを打線と二番手菊池が掴み、守り抜いた吉岡クラブ。 一試合を通して持続させた集中力で情熱チキンを寄せ付けず、完封勝利で8強入りを果たした。
【MVPインタビュー】 #25 七島 和之 【主将インタビュー】 #10 左右田 茂治 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑