TOP > サマーカップ2013 > バックナンバー > 「横浜オールみなと、抜群のチーム力で一回戦突破。」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      相模ランバーズ           0        0        0        0        0        0        1        1    
      横浜オールみなと           0        2        1        0        0        0        ×        3    
勝利へと導くエースの完投!横浜オールみなと、走・攻・守で実力を証明!!
8月4日、神奈川県横浜市の俣野公園横浜薬大スタジアムではサマーカップ一回戦、 相模ランバーズ 対 横浜オールみなとの一戦が行われた。
プロ球場にも引け劣らない最高のグランドを舞台に繰り広げられる対決の先攻は相模ランバーズ。リーグ戦では並みいる強豪に肩を並べ暫定順位ながら2位の座に位置し、好調ぶりを発揮しているチームは、このサマーカップでも勢いそのまま躍進を目論む。その軍団を率いる岡GMが先発ピッチャーに指名したのはチームの支柱である千葉(次)。試合中もユーモアを忘れない還暦を過ぎた大ベテランが初戦のマウンドに上る。
対する後攻は横浜オールみなと。そのチーム名の由来は横浜みなとリーグで活躍する選手達で構成された選抜チームだという所にある。喜多井代表、加藤監督の号令によって集った選手達は、普段は敵同士であっても一度集結すれば、その垣根を越え抜群の一体感を醸し出す。そんなチームが迎える初戦の先発投手はエース小高。かつて北信越を拠点とする独立リーグで活躍した右腕が大事な初陣のマウンドに上り、チームを勝利へと導く。

真夏の太陽に代わって照明がグランドを照らす中、ゲームは午後7時15分のプレーボールで始まった。1回表、相模ランバーズの上位打線をピッチャー、センター、ファーストと3つのフライで三者凡退に抑えた小高。一方、その裏マウンドに立った千葉(次)。横浜オールみなと1番鈴木をエラーで出塁させると、盗塁と送りバントで1アウト3塁のピンチを迎える。だが、後続のクリンアップを持ち味の打たせて取るピッチングで抑え無失点で切り抜ける。

両投手の上々な立ち上がりでスタートしたゲームは続く2回表、この回も小高の好投に加え、キャッチャー枦山の盗塁阻止などで流れを引き寄せた横浜オールみなと。その裏、打線が奮起する。 この回先頭の5番小高が死球を貰いノーアウトから出塁を果たすと、続く6番久保田の右中間を破るタイムリー3ベースヒットで生還し1点を先制する。尚もノーアウト3塁のチャンスに7番枦山がレフトへのタイムリー2ベースヒットで応え、この回2点の先取に成功した。これで波に乗った打線は続く3回にも4番神崎のタイムリーで1点を追加し、千葉(次)をマウンドから引きずり降ろすと同時にゲームの主導権を握った。

序盤を終えて3点のビハインドを背負った相模ランバーズ。何とか反撃の糸口を見つけ小高を攻略したい打線だったが、4回は3、4、5番の主軸が三者凡退で無得点。 続く5回は6番鰺坂が全力疾走で掴んだノーアウトの出塁もファースト久保田のファインプレーなどでチャンスの芽を摘まれ、どうしても得点を奪う事が出来ない。

それでも諦めず食い下がる相模ランバーズ打線は最終7回表。この日のために高知から駆けつけ、4回以降を0で抑える力投でチームを鼓舞する細木の踏ん張りにも応えるべく最後の意地を見せた。 1アウトから7番古越がセンター前ヒットで出塁すると、途中出場の8番岡の進塁打で2塁に進む。2アウトながら迎えたチャンスに、続く9番榎本は小高のストレートをライトへと弾き返し土壇場で1点を奪い返した。
しかし、今日の小高を前にはこの1点が精一杯。最後の最後に底力とプライドを見せた相模ランバーズだったが、力及ばず一回戦で姿を消す事となった。
一方、序盤に奪った3得点をエース小高を中心に守りきった横浜オールみなと。選抜チームとあってそのチームバランスは抜群。走・攻・守どれをとっても隙のない野球で初戦突破を果たし、2回戦へとコマを進めた。
【MVPインタビュー】 #11 小高 大輔 【監督インタビュー】 #30 加藤 剛 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑