TOP > スプリングカップ2015 > バックナンバー > 「先制、中押し、止めの3HR!!ダディーズベースボールが魅せた脅威の破壊力!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      ダディーズベースボール           6        0        0        0        0        1        1        8    
      上鶴間BOO           0        0        0        0        0        0        1        1    
3打者のアーチに3投手の継投リレー!ダディーズベースボールが3回戦進出!!
晴天に恵まれた4月26日。この日も各地で20を超える熱きバトルが繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドではスプリングカップ2回戦の対決、「ダディーズベースボール 対 上鶴間BOO」の一戦が行われた。
その戦いの先攻となったダディーズベースボールの佐藤(圭)代表はゲーム前、「トーナメント戦という事で負けられないのは勿論ですが、これまで取材の入ったゲームでは全て負けてしまっているので、今日は何としても勝ちたいと思っています。全体的に調子も悪くないので、良い試合が出来るように頑張ります」と気合い十分のコメント。
また、負けの許されない一戦の先発マウンドを任された押田は、「とにかく試合を崩さないように、きっちりとリズム良く投げられたら良いかなと思います」と語り、先発としての役割を果たすべく集中力を研ぎ澄ませた。
対する後攻の上鶴間BOOを率いる関内(大)代表代理はゲーム前、「トーナメントという一発勝負の戦いなので、チームで1点1点に拘った野球をしたいですね。ウチは得点力に課題がありますが、状態としては上がってきているので守備からリズムを作り、勝って帰りたいなと思っています。カギを握るとすれば先発の中山ですかね。エースの出来が良ければ良い戦いが出来ると思います」と2回戦突破への自信を覗かせた。
また、キーマンとして名前が挙がった中山は、「正直緊張していますが、持ち味であるスライダーを中心に打たせて取る事を心掛け、あとはランナーを出しても気にせず自分のピッチングをするだけだと思います」とコメントし、ディフェンスの支柱となるエース左腕がチームの期待を背負い勝負のマウンドに上がる。

そんな両雄が相見えた戦いの火蓋は午後2時のプレーボールで切って落とされ、ゲームは開始直後から大きな展開を見せた。
初回、1番宗像の先頭打者HRで一気に火のついたダディーズベースボール打線が、大宮健保グランドの平らなマウンドに苦しむ中山から連続四死球を貰い満塁のチャンスを作り出すと、6番佐藤(壮)がセンター前へと2点タイムリーを放ち3点目。更には尚も続くチャンスの場面で7番宇田川の放った一打が2点タイムリー2ベースヒットとなり得点を積み重ねると、9番村上のタイムリー内野安打でも1点を加えこの回一挙6得点。打者一巡となる先制攻撃を披露したダディーズベースボールがスタートから圧倒的優位に立った。
その一方、あっという間に6失点を喫し、想定外の展開となってしまった上鶴間BOO陣営だったが、チームの司令塔であるキャプテン大場を中心に「ゲームは始まったばかり」と気持ちを奮い立たせる。しかし、そんな気迫とは裏腹にダディーズベースボール先発押田の前に打線が沈黙。1回を内野ゴロ3つで三者凡退に切って取られると、続く2回は2アウトから6番吉田が四球を選び出塁するも3つのアウト全てを三振で抑えられ、手も足も出ない。更には、押田の怪我により急遽3回からマウンドに上がった2番手長谷川にも打線の機能を封じられ、反撃の糸口すら見つけられない。

すると、苦戦する上鶴間BOO打線を尻目にダディーズベースボール打線が再び牙を剥く。
6回表、この回先頭の7番宇田川が2ボール2ストライクの平行カウントで迎えた5球目の変化球を捉えると、その豪快な一打はライトの頭上を越すHRとなり7点目。
更に続く7回表にも1アウトランナーなしの場面で打席に入った4番原が、同じくライトオーバーのHRを放ち8点目を奪取。4回から先発中山の後を引き継ぎ、好投を見せていた上村から強烈な2発のアーチで追加点を奪い試合を決定づけた。
だがそれでも、このまま何も出来ずに本拠地相模原へと帰る訳にはいかない上鶴間BOOは最終回。先頭の3番薬袋の死球出塁に4番谷高が2ベースヒットで繋ぎノーアウト2、3塁と3番手佐藤(圭)を攻め立てると、5番後藤の放ったセカンドゴロの間にようやく1点を返し、最後の最後で意地を見せる。しかしながら、一矢報いた彼らの反撃もこれが精一杯。スタート直後の大量失点が最後まで響く結果となり、力無く敗れた。

ゲーム後、話を伺った関内代表代理、大場キャプテン共に「初回の失点が全てでしたね。せっかく埼玉まで遠征したので何とか勝ちたかったですが残念です。この悔しさはリーグ戦で晴らしたいと思いますので、また取材に来て下さい」と素直に完敗を受け入れると同時に、リーグでの上位進出へと気持ちを切り替えた。
一方、初回の先制パンチに始まり、試合の流れを一度も渡す事なく快勝したダディーズベースボール。 ゲーム後、チームリーダーの長谷川は、「やはり初回の攻撃が大きかったと思います。特に1番宗像の所でHRが出た 事でチームが勢いに乗れました。守りの方では3投手が合格点のピッチングをしてくれたと思いますが、欲を言えば0で締めくくりたかったですね。とは言え、ここからが勝負の戦いになってくると思うので、本気でドームを狙っているウチらとしては、一つ一つを大事に真剣に戦っていきたいと思います」とコメントし、快勝にも浮かれる事なく更なる高みへと気持ちを引き締めた。
【MVPインタビュー】  #0 宇田川 健 【代表代理インタビュー】#15 長谷川 克也 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑