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TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R |
大宮フェニックス | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ARUYO東海 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | × | 3 |
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ARUYO東海が一番乗り!前回覇者が死闘を制し、Victoriaファイナル進出決定! |
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7月21日、この日2つ目の取材ゲームとなったのは埼玉県さいたま市の大宮健保グランドで行われたVictoriaファイナル進出への切符を懸けた決戦、大宮フェニックス 対 ARUYO東海のスプリングカップ準決勝である。
いよいよ迎えるリベンジを兼ねた大一番を前に絶妙な緊張感を漂わす先攻の大宮フェニックスナイン。最後の関門にして最強の敵と相対するも、“優勝への通過点”と位置づけた一戦とあって漲る闘志を冷静に研ぎ澄ます。そんな一大決戦のマウンドには勿論永野。準々決勝後のインタビューで「ARUYOさんにリベンジして優勝したい」と力強く語った永野はエースとして、またチームリーダーとしての誇りを胸に仲間を牽引する。
対する後攻は言わずと知れた昨年の覇者ARUYO東海。今シーズンチームが喫した敗北は僅か一戦のみと、状態は近年最高の仕上がりである。そんな余裕からか選手達は絶対的な自信とプライドを醸し出し、4枚看板の一人である先発の左腕浅野も洗練されたオーラでマウンドへと上る。前人未到の連覇達成へ、まずはその舞台となるドームへと歩みを進めるべく百戦錬磨の男達が出陣する。
真夏の日差し以上に熱き闘志を燃やす両雄の戦いは、戦前の予想通り両投手が魅せる展開となる。先にマウンドに上がった浅野。初回をたったの4球で三者凡退に抑えると、続く2回も投じた球数は僅か9球。抜群のコントロールに加え打者の打気を逸らす巧みな投球術はこの日も健在で、大宮フェニックス打線を翻弄する。
一方の永野もピッチングの軸となるストレートの威力に加え縦に落ちる変化球のキレは冴え渡り、1、2回共ARUYO東海打線を寄せ付けずパーフェクトに封じる。
ここまでの試合時間は20分。両投手の好投により早くも3回を迎えたゲームは、表のピンチを凌いだARUYO東海が裏の攻撃で試合を動かした。
1アウトから8番寺井がファールで4球粘って9球目をセンターへと弾き返し出塁を果たす。続く9番本木が送りバントを失敗し流れを切ってしまったかに思われたが、1番矢野がセンター前ヒットで繋ぎ1、2塁とすると、迎えた2番窪寺の初球だった。「どんな球が来ようと振っていくつもりでした。その思い切りが良い結果に繋がりました」と、永野が投じた初球のストレートをジャストミートした打球はセンターの頭上を越す大飛球。その一打は寺井、矢野は勿論のこと窪寺自身もホームを駆け抜けるランニングホームランとなり、一撃で3点を先制した。
王者が魅せた貫禄の前に意気消沈するかに思われた大宮フェニックスだったが、こちらも幾度の激戦を勝ち抜いてきた猛者。円陣を組んだ輪の中では「取り返そうぜ」の声。ドーム進出を目前にした彼らの闘志は一段と燃え上がった。
すると直後の4回表、1アウトから4番阿部が浅野のカーブをセンター前に運び出塁すると、続く5番石塚。簡単に2ストライクと追い込まれるも3球目の外角ストレートをフルスイングで捉えた一打は、お返しと言わんばかりのランニングホームラン。独走を許すまいとクリンアップの2人がチームを奮い立たせる。
この勢いで一気に畳み掛けたい大宮フェニックスは続く5回は2アウト1、3塁。6回にはノーアウトランナー3塁と立て続けにチャンスを作り出すが、幾度と無く逆境を乗り越えてきた浅野、大鹿バッテリーを最後まで切り崩す事が出来なかった。
まさに死闘という表現が相応しい戦いとなった準決勝は、迫る大宮フェニックスを退けたARUYO東海が2年連続でのファイナル進出を果たし、連覇への挑戦権を獲得した。
試合後「本当に痺れたね」と語った茂手木監督。その言葉が表すように王者を最後まで苦しめるも、一昨年のサマーカップに続き2回目の準決勝敗退となった大宮フェニックス。今回も夢のファイナルまであと一歩の所で涙を呑んだ。
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【MVPインタビュー】 #29 窪寺 健太
【監督インタビュー】 #10 茂手木 祐介 |
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試合動画、インタビュー動画はこちら ↑
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