TOP > スプリングカップ2013 > バックナンバー > 「漁火!ジャンケンを制し喜び爆発!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      Barock           0        0        0        1        1        0        0        2    
      漁火           0        0        1        0        1        0        0        2    
大田区対決は漁火に軍配!壮絶なシーソーゲームを制し3回戦へ!!
5月12日、横浜市鶴見区の入船公園野球場ではBarock 対 漁火のスプリングカップ2回戦が行われた。
先攻はBarock。昨年のサマーカップ3位と、あと一歩の所で西武ドームを逃す悔しさを味わった分、今大会に懸ける思いは強い。それ故に、キャプテン佐古、エース箕輪という二本柱を欠く今日のゲームでも選手一人一人の闘志は漲っている。
そんなチームの熱い思いを背負いマウンドに上がるのは伊藤。ケガからの復帰戦で万全とは言えないものの、持てる力を駆使し仲間と共に勝利を掴みにいく。
対する後攻は漁火。代表監督の細畑が指揮を執るパワー溢れるチームは、勝利への絶対的な拘りを持ちつつ、ユーモアのエッセンスも忘れない。とにかく全力で野球を楽しむというスタイルで一回戦を突破した選手達は、今日の戦いも漁火カラー全開で挑む。
そのマウンドにはエース町田。コーナーへのストレートに加え多彩な変化球を武器とする右腕が勝利への力投を誓う。

いよいよ始まった戦いは序盤、両投手が持ち味を発揮する形で展開する。
まず先にマウンドに上がった町田は1回、決め球のスライダーが冴え渡り、2三振を含む三者凡退で抑えると2回、今度はフィールディングで魅せる。4番五條に四球を与えノーアウトのランナーを背負うも、続く5番福田の送りバントに抜群の反応を見せた町田は迷わずセカンドへ送球。その一縷の隙もない動きは1-6-3のダブルプレーとなるビックプレーを呼び込み、Barock攻撃陣にチャンスすら作らせない。
一方の伊藤は、緩急をつけた投球で漁火打線に的を絞らせないピッチングを披露。特に落差のある変化球は効果抜群。町田とは対象的に打たせて取る内容で1、2回を完璧に抑え、こちらも負けじとランナーすら許さない。

ゲームが動いたのは3回裏、漁火の攻撃だった。 1アウトから8番井上、9番町田が連続四球で出塁。さらにパスボールで2、3塁に進みチャンスを広げると、この試合初のピンチに動揺したBarockバッテリーに再びミス。試合の均衡を破る先制点は連続パスボールという思わぬ形での得点となった。
失点の原因は西日が目に入るという不運なミスだけに、直ぐさま気持ちを切り替えたBarockは、4回表にすかさず反撃に出た。 2アウトから3番野村、4番五條の出塁で1、2塁のチャンスを作り出すと迎えるは5番福田。2回の送りバント失敗を挽回すべく打席に入った男は、町田が投じた3球目をフルスイング。その一打はレフトへのタイムリーツーベースとなり同点に追いつく。さらに続く5回、再びチャンスを作り出した打線は9番伊藤が放ったセカンドゴロの間に1点を追加し、あっという間の逆転に成功する。
しかし両者の攻防はこれで終わらない。
一転して追う立場となった漁火打線は直後の5回裏。1アウトから6番佐藤がセンター前ヒットで出塁し仲間を鼓舞すると、その気合いがミスを誘ったのか7番松永の打球を処理したショート上田が1塁へ悪送球。それを見たランナー佐藤が一気にホームイン。再び相手のミスによるラッキーな得点でゲームを振り出しに戻した。

ゲームは6、7回でも決着がつかず、シーソーゲームの行方はジャンケンに委ねられた。
まさに一進一退の死闘となった両者の一戦。その結末は運を味方につけた漁火が勝利し、激闘に終止符を打った。 勝利を掴みかけただけに悔しい敗戦となったBarock。このリベンジは是非とも夏の舞台で晴らしてもらいたい。
【MVPインタビュー】 #15 町田 勇貴 【監督インタビュー】 # 5 細畑 春葵 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑