TOP > 「Victoriaスペシャルカップ2022 supported by Re-Birth」
間渕が挨拶代わりの特大先制弾!投打噛み合ったチームRe-Birthが快勝飾る!!
日中と比較すると肌寒さが強くなり、日が沈みかける夕暮れを迎えた12月10日16時30分、明治神宮野球場で行われたVictoriaファイナル2022、初日の第4試合を飾ったのはVictoriaスペシャルカップ2022 supported byRe-Birth「TeamRe-Birth × TeamVictoria」の一戦である。2019年から始まったスペシャルカップは今大会で4回目を数え、Victoriaファイナル出場チーム以外の選手を対象としたエキシビジョンマッチとして、毎年人気を集めるイベントである。
そして2022年はVictoriaリーグのSDGsパートナーでもある野球グローブの修理とリメイクの専門店「Re-Birth」の特別協賛で実施された。試合を前にRe-Birthについて触れておくと、野球グローブの修理やリメイクと買取りを店舗とウェブサイトにて受けており、店舗は1号店の蒲田店をはじめ二子玉川店、多摩永山店、東村山店と4店舗の運営を行っている。グラブは傷んだ紐や破れた革部分の交換・修理を行いたい方、お使いのグローブに新たなデザインや機能性を加えるリメイクをご希望の方、役目を終えたグローブの売却をご検討の方、それぞれのご希望に応じたサービスを展開し、今までになかった野球専門店として多くのユーザーから愛される人気店である。今大会では参加者全員へRe-Birthよりメンテナンスグッズが配布され、更にMVP1名にはデザインリメイク権が提供されることとなった。例年と同様に選手へは平等に出場機会を与え、今回は17チーム総勢26名が参加。一部の選手は試合途中に再出場があるなど本来の野球のルールからは一線を画した形式となるが、様々なチームのユニフォームを身に纏った選手が一堂に集い、毎年熱い戦いが展開される。 昨季は10-9の大激戦と今大会も全く予想のつかない戦いの火蓋は、稲垣(慶)主審のプレーボールで切って落とされ、ゲームはスタート直後から大きな花火が打ち上がった。1回表、TeamVictoriaの先発ピッチャーは青木製作所Snugs右腕の紺野。紺野は先発という大役を任されたプレッシャーからか制球がやや安定せず、一方のTeamRe-Birth先頭のHOTDOG内藤は自身のはやる気持ちを抑えチームプレーに徹し、慎重にボール球を見極めてフォアボールを選ぶ。続く2番のNAYON小暮はサード正面のゴロを放つも、サードTOKYO OVERDOSE古都のエラーで出塁し、ノーアウトランナー1,2塁。ここで3番Ballena高橋は1ボールからライトへ大きな飛球を放つも、フェンス手前の打球をズミズミダイコンズ清水が華麗な背面キャッチを見せ1アウトとなり、初回から好守備で先発の紺野を救う。しかし、4番PEGASUS DUDES間渕がこの後、会場を騒然とさせる衝撃的なバッティングを魅せた。ランナー2人を塁に置きカウント1-1からの3球目、間渕はがっしりとした下半身から全神経をピッチャーに集中させ、紺野がインコース低めに投じたボールをジャストミート。真芯で捉えた打球はぐんぐんと伸び、レフトを守るTOKYO OVERDOSE井上は打球を見上げ、神宮のレフトスタンドに突き刺さるスリーランホームラン。TeamRe-Birthが今季VictoriaでもHRを連発した主砲の一発で初回から3点を先制する。初回から洗礼を浴びた紺野だが、その後は5番のG-mates海津、 6番のWILL BASEBALL CLUB池田と続けてアウトに取り何とかこの回を切り抜けた。 1回裏、3点を奪ったTeamRe-Birthの先発のマウンドにはWILL BASEBALL CLUBの右腕池田がマウンドに上がる。一方、追う展開となったTeamVictoriaは、1番ROOKIES山本が2-2からピッチャーゴロに倒れて1アウト、続く2番の青木製作所Snugs田中、3番GRADE RIZE 2ndの林が空振り三振と三者凡退に倒れ、流れを引き寄せることが出来ない。
2回表、TeamVictoriaは前のイニングに続き青木製作所Snugs紺野が続投し、先頭打者のTokyo Redbirds鈴木を見逃し三振に抑えるも、続くTokyo Redbirdsの8番岡田が追い込まれながらライト前へ綺麗な流し打ちを見せ、初回に続きランナーが出塁する。9番スタイガー細田は際どいボール球を見極め、四球を選び1アウトランナー1,2塁。打順は上位に戻りHOTDOG内藤が1-1からお手本のようなセンター返しを見せ、これで1アウト満塁。初回に続き、またしてもピンチを迎えた紺野は2番NAYONの小暮に対し簡単に2ストライクと追い込むも、小暮がファールで粘りカウント2-2。すると、変化球に体勢を崩されながらも持ち前のミート力でセンターまで運び、3塁ランナーの鈴木が還り4-0とTeamRe-Birthは貴重な追加点を奪う。
ここまではTeamRe-Birthが試合の主導権を握り、2回裏は先頭の4番スマッシュブラザーズ及川が空振り三振に倒れ1アウト、続く5番TOKYO OVERDOSEの井上は右中間にフライを放ち、HOTDOG内藤がダイビングキャッチを試みるも僅かに届かずTeamVictoriaに初ヒットが生まれる。しかし池田はランナーを出しても落ち着いた投球を披露し、6番青木製作所Snugs紺野を空振り三振、7番TOKYO OVERDOSE古都をサードフライで打ち取りここでも試合の主導権を渡さない。 3回表、TeamVictoriaのマウンドには大型左腕のDRAGONFLY岡村が2番手でマウンドに上がる。一方のTeamRe-Birthはこのイニングから出場する紫紺インディアナオスン富澤から始まり、この舞台を全力で楽しもうと富澤は初球から甘く入った真ん中高めの球をフルスイング、打球は左中間に飛びツーベースヒットとこの回もランナーが出塁。先頭を出し追加点が欲しい場面だが、マウンドの岡村はここでギアを一段階上げ、G-mates海津を空振り三振、このイニングから出場するPEGASUS DUDES木村をショートフライと、簡単に得点は渡さない。続く7番Tokyo Redbirds鈴木にはレフト前ヒットを許すも最後はTokyo Redbirds岡田をショートゴロに抑え、このイニングも得点圏にランナーを許すが岡村の好投で無失点切り抜けた。
3回裏TeamRe-BirthのマウンドにはPEGASUS DUDESの木村が上がり、先頭の8番ユキム ハイエンド ボーイズ井澤がサードエラーで出塁するも9番ズミズミダイコンズ清水をセカンドゴロ、このイニングから出場するDRAGONFLYの加藤、ズミズミダイコンズ甲斐を抑え、互いにこのイニングは投手陣の好投が光った。
4回表、追加点が欲しいTeamRe-birthだが、この回からTeamVictoria3番手でマウンドに上がったズミズミダイコンズ清水に対し、前のイニングから出場するスタイガー細田、紫紺インディアナオスン天野と続けてファーストゴロに打ち取り、同じく途中出場のNAYON大和久は低めに沈む変化球で三振に抑え、清水は完璧なリリーフを見せた。
流れがTeamVictoriaに向き始めた4回裏、初めて彼らにチャンスが訪れる。TeamRe-birthのマウンドには3番手でスタイガー細田が上がり、3番DRAGONFLY岡村をセンターフライ、途中出場のスマッシュブラザーズ植竹はショートゴロと簡単にツーアウトを取る。しかし、続くTOKYO OVERDOSE井上が四球を選び塁に出ると、青木製作所Snugs紺野がライト前に弾き返し、ツーアウトながらランナー1,2塁とTeamVictoriaはこの日初めて得点圏にランナーを置く。何とか1点でも返したい場面で7番TOKYO OVERDOSE古都を迎えたが、カウント3-1からセンターへ強い打球を放つも中堅手Ballena高橋の正面で、この回もホームベースが遠く無得点。TeamVictoriaはチャンスを作るも、相手の堅い守りで得点機を活かすことが出来ない。 3回以降はスコアボードに0が並んで、試合中盤はテンポよくゲームが進む。5回表は4番手でマウンドに上がったTeamVictoriaのスマッシュブラザーズ植竹がリズムよく3人で切り抜け、負けじと同じく4番手でマウンドに上がった紫紺インディアナオスンの富澤も3人で仕留め迎えた6回表、TeamRe-birthが待望の追加点を奪う。この回先頭のPEGASUS DUDES木村が内野安打で出塁すると、続くBallena高橋もしぶとくライト前へ運び、再出場のHOT DOG内藤はショートゴロに倒れ、1アウトランナー1,3塁。ここで同じく再出場のPEGASUS DUDES間渕の打球はショートゴロとなるもショート悪送球により5点目を追加。打順はトップに還り、紫紺インディアナオスン天野も内野ゴロの間に追加点を奪う。息つく暇もなく続くNAYON大和久は3塁にランナーを置いて初球をフルスイング。打球はライトオーバーのスリーベースとなり、ダメ押しの7点目を追加した。
何とかして1点でも取り返したいTeamVictoriaであったが、5回から登板した紫紺インディアナオスン富澤を攻略できず、先頭のズミズミダイコンズ甲斐はショートゴロ、DRAGONFLY岡村は見逃し三振、スマッシュブラザーズ植竹はサードゴロと、富澤は2イニングで1人のランナーも与えず、見事なパーフェクトリリーフを披露した。
そして迎えた最終回、TeamVictoriaはズミズミダイコンズ清水がリエントリーでマウンドに上がるも、1アウトからWILL BASEBALL CLUBの池田がセンターへツーベースヒットを放つと、続く6番PEGASUS DUDES木村が2打席連続ヒットとなるセンターへのタイムリーヒットで、TeamRe-birthは更に点差を広げ8-0。この展開に意気消沈したかTeamVictoriaは、最後のマウンドに上がったPEGASUS DUDES木村に対して、スマッシュブラザーズ及川がショートフライ、ROOKIES山本はタイミングを外された変化球に空振り三振、そしてGRADE RIZE 2ndの林はセカンドフライに倒れゲームセット。試合開始時の夕暮れの面影はどこにもなく綺麗な夜空が広がる中、このゲームは8-0でTeamRe-birthが勝利を収めた。 試合終了後、マウンドには両チームの選手全員が集合し、記念撮影が行われた。そして初回にスリーランホームランを放ったPEGASUS DUDES間渕が文句なしのMVPに輝き、Re-birthよりデザインリメイク権が贈呈された。間渕はその後のインタビューで「初回のホームランで勢いづいたと思う。一夜限りのチームであったが、最高の仲間に出会えました。」と嬉しそうにコメントした。更にスペシャルカップのエントリーを決めたのは「神宮でホームランを打ちたかったからです。目標を達成できて良かった。」と間渕にとってこの日は最高の思い出となっただろう。 一方8点差で負けてしまったVictoriaも最後まで神宮の舞台で野球を楽しむ姿が印象的で、来シーズンは各所属チームでこの舞台に戻ってくることに期待したい。そして今大会の特別協賛として草野球人に夢を与えてくれたRe-birthには最大限の感謝の意を表し、今後もSDGsパートナーとして持続可能な開発目標の達成を目指し、野球を通じた社会課題の解決に貢献していきたい。
【MVP】間渕 洋(PEGASUS DUDES)
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