TOP > 「Victoriaスペシャルカップ2021 supported byアミノバイタル®」
即興チームとは思えぬチームワーク!精鋭揃いの選手達が神宮の舞台で激突!!
前日の天候からは一転、寒冷前線が関東の空を通過するも、選手たちの熱気で寒さも吹き飛ぶ一日となった1月10日16時30分。明治神宮野球場で行われたVictoriaファイナル2021、2日目の第4試合を飾ったのはVictoriaスペシャルカップ2021 supported byアミノバイタル®「TeamVictoria × Teamアミノバイタル」の一戦である。
今年で2019年から数えること3回目の開催となったスペシャルカップ、今回はスポーツ科学に基づくアミノ酸補給でおなじみ「アミノバイタル®」の協賛で開催された。 まずVictoriaスペシャルカップについて説明すると、Victoria所属選手内でファイナルに出場を逃したチームより出場希望選手を募集。平等に出場機会を与え、今回は17チーム30名が参加した。一部の選手は試合途中に再出場があるなど本来の野球のルールからは一線を画した形式となるが、夢舞台神宮球場でのプレーを少しでも楽しんで貰おうと大会本部で細かなシナリオを作成し、毎年好評の企画となっている。
そして熱き草野球人の為に協賛を頂いた「アミノバイタル®」は、アミノ酸の研究開発に約100年、医療領域の研究でも約50年の歴史をもつ味の素KKが「スポーツにアミノサイエンス」をコンセプトに、長年培った開発・製造技術をスポーツ分野に展開したことから誕生。アミノ酸の中でも運動のエネルギー源として注目されているバリン、ロイシン、イソロイシンという分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、みずからをエネルギー源として、動かすカラダに欠かせない重要な栄養素となる。日々の生活をもっとアクティブに過ごしたい、カラダを動かすことを楽しみたい、そんな方へのサポートをしていることで知られている。最近では取材現場でも試合前や試合後にアミノ酸補給をしている姿を見ることが非常に多くなったが、スポーツとアミノ酸の関係性についても触れておきたい。スポーツを行うとカラダからたんぱく質、そしてアミノ酸が減っていくことが明らかになっており、カラダを動かし続けると体内に貯蔵されている糖質と脂質だけではエネルギーが補いきれず、筋肉中のたんぱく質がアミノ酸に分解されていき、BCAAなどのアミノ酸がエネルギー源として使われる。アミノ酸は、運動時に失われるたんぱく質を補う唯一の栄養素であり、運動時に補給することで、動くカラダをサポートしてくれる。「最後まで運動を楽しみたい」「翌日に疲れを残したくない」など、それぞれが抱える運動やスポーツ時の目的や悩みに合わせて、アミノ酸が活躍してくれることが近年のブームに繋がっている。 参加選手全員にアミノバイタルが配布され、最高のコンディションで試合に挑もうと選手達は試飲を楽しむ中、いよいよ試合開始。1回表、先ず守備についたのはTeamVictoria。先発のマウンドには昨年のスペシャルカップで投手MVPに選出されたKANIC B.C松丸、細身の体型ながら力強いストレートを武器に丁寧に低めをつくコントロールも3部リーグ所属ながら高いレベルにある。好投手の松丸相手に先制点を挙げたいTeamアミノバイタル、この日リードオフマンに選ばれたROOKIES山本が左打席に立ち、Victoriaファイナル2021最終試合は稲垣(誠)審判員のプレイボールで切って落とされた。
エキシビジョンマッチと言えど選手の表情は真剣そのもので、KANIC B.C松丸とG-mates海津バッテリーも再度サインの交換を行い、慎重にゲームへ入る。松丸は初球、2球目と慎重に入りボールが先行するも3球目のストレートから制球が安定し、山本もファールで粘るも6球目の直球を振り遅れ空振り三振で1アウト。続くWILL BASEBALL CLUB久保田は2球目の直球を打つもファーストゴロ、松丸はテンポの良いピッチングで3番スタイガー三瓶も内野ゴロに打ち取り、初回を三者凡退と上々の立ち上がりを見せた。
1回裏、Teamアミノバイタルの先発に選ばれたのは昨季サマーカップでファイナル進出を果たし神宮のマウンドを踏んだスタイガー三瓶、ピンチの場面でも顔色ひとつ変えず淡々と投げ込むピッチングは、幾度となくチームの修羅場を潜り抜けてきた。TeamVictoriaは初回の三者凡退でチームの雰囲気も徐々に和み、1塁側ベンチから声援が送られる中、先頭に品川OBクラブ岡田が右打席に立つ。三瓶は初回変化球を中心に組み立て、岡田には3球目の低めに沈む変化球を打たせサードゴロで1アウト。続くHOT DOG内藤も沈む変化球を打たせてファーストフライで2アウト、3番KANIC B.C松丸も三度沈む変化球で初球を打たせてショートライナーに終わり、三瓶は僅か7球で初回を三者凡退で終え、エースとして昨シーズンファイナル進出を果たした貫禄を見せつけた。 2回表も初回に続きTeamVictoriaのマウンドには松丸が上がり、先頭の4番紫紺インディアナオスン寺田をサードゴロ、5番WILL BASEBALL CLUB菅原は鋭く縦に落ちる変化球で空振り三振、6番ユキムハイエンドボーイズ井澤に対しては7色の変化球を自在に操り、最後はインコース高めのストレートを詰まらせショートゴロに打ち取りこの回も三者凡退。松丸はこれで昨年に続き今年も2回を無失点、聖地神宮球場で計4イニング無失点と完璧な投球を披露した。シーズン中はチームに参加できる日が少なかったと語る松丸だが、彼がシーズン通してマウンドを守ればチームは一気に飛躍するシーズンを遂げることは言うまでもなく、今季も3部リーグ参戦を決めているKANIC B.Cは注視する必要がありそうだ。
そして試合は2回裏、ここでゲームが動き出す。この回もTeamアミノバイタルのマウンドには三瓶が上がり、4番のG-mates海津はスライダーで見逃し三振、5番に入ったKANIC B.C舘洞は6球粘るもショートフライで簡単に2アウトを取る。しかし青木製作所Snugs所属の6番廣瀬が4球目の真ん中に入ったスライダーをレフト前へ運び、このゲーム初めてのヒットが生まれた。2アウトランナー1塁の場面で打席に立つのは、廣瀬と同じく青木製作所Snugsに所属する川原。カウント2-1からの4球目、三瓶の変化球を右方向に追っ付ける。打球はセカンドとライトの間に落ち、このボールをライトのスマッシュブラザーズ及川が判断を誤り後逸、この間に1塁ランナーの廣瀬が俊足を飛ばしてホームへ突入。クロスプレーになるも廣瀬の足が僅かに勝りホームイン、TeamVictoriaはSnugs若武者コンビの活躍で、試合の均衡を破る先取点を奪った。
なおも2アウトランナー2塁とし、続くチャンスにわりと平和主義の平林が打席に向かうと、カウント1-0からの2球目、低めのボールを高く打ち上げセンターに打球が飛ぶもこのボールをセンターのWILL BASEBALL CLUB菅原が明るく光るLEDライトの照明が視界に入ったのか、ボールの行方を見失い打球が3m手前に落ちる。この間にセカンドランナーの河原がホームを踏み2-0、TeamVictoriaは相手エラーもあったが、好投手三瓶を攻略し序盤で試合の主導権を握った。 しかし3回表、Teamアミノバイタルもすかさず反撃に出る。このイニングからTeamVictoriaのマウンドには松丸の後を継ぎ、わりと平和主義の白井がマウンドに立つ。白井も松丸と同じく昨年のスペシャルカップに出場し好投を披露し、更にはシーズン中もチームのエースとして好投を続けたが、この日は先頭の7番紫紺インディアナオスン原田にいきなりフォアボール。続くROOKIES増田はセンターフライに抑え安堵するも、9番スマッシュブラザーズ及川はセンター前へ綺麗に運び1アウト1,2塁とすると、先頭に戻り湘南ヴァイパー島根が初球をピッチャー前に転がす。俊足の島根は懸命にファーストへ走り、打球処理を慌てた白井はファーストへ悪送球。ボールが1塁側ファールゾーンへ転々と転がる間に原田が返り1-2と、Teamアミノバイタルも追撃を見せる。過去2回のスペシャルカップのスコアを振り返ってみると1回目は10-6、昨年は5-4と出場する各選手が好打者揃いで一瞬たりとも見逃せない好ゲームを演じてきたが、今年も見応えのあるゲーム展開となった。
3回表終了時でスコアは2-1と後攻めのTeamvictoriaがリード、試合は以降も両者追加点を奪い、3回裏は1アウト1,2塁からわりと平和主義の白井がレフト前へタイムリーを放ち3-1、外野からの返球が逸れる間に1塁ランナー留年バスターズ木村も生還して4-1とTeamvictoriaは更にリードを広げる。続く4回表Teamアミノバイタルの攻撃、先頭Alias太幡がセンター前へ綺麗に運ぶと1アウトからユキムハイエンドボーイズ井澤が得意の右打ちでチャンスを広げ、スマッシュブラザーズ及川のサードへ転がしたゴロが相手エラーを誘い、3-4とアミノバイタルは再び1点差に詰め寄る。
しかし4回裏、TeamVictoriaにビッグイニングが訪れた。先頭の青木製作所Snugs川原は初球を叩きセンター前、続くわりと平和主義の平林もセンター前でノーアウトランナー1,3塁、ここで迎えたのはNomad.Yankeesの元気印である下牧。昨年のスペシャルカップにも出場しライトオーバーのツーベースヒットを放つもMVPまではあと一歩、この得点機で長打が出れば一気にMVP候補として名乗りを上げる場面で、下牧は期待に応える一打を放つ。4回からマウンドに上がっている湘南ヴァイパー島根が投じた2球目、真ん中に甘く入ったボールを下牧はフルスイング。強く引っ張った打球は神宮の夜空に高々と上がり、レフトのスマッシュブラザーズ及川も必死に追い掛けるも打球はぐんぐん伸び、フェンス手前3mまで到達。及川も打球に飛びつくも僅かに届かず、この間に3塁ランナーと1塁ランナーも生還して6-3、バッターランナー下牧もサードまで到達し3塁ベース上で右手を高々と上げ、MVPに近づく大きな一打を放った。この一打で1塁側TeamVictoriaベンチも一気に打ち解け、続くG-mates南部のフィルダースチョイスで7-3、その後ランナーが溜まり押出しで8-3、更にはBallena高橋のゲッツー崩れの間に9-3とこの回で一気に点差を6点に広げ、TeamVictoriaが大量得点を奪い試合を優位に進める。 点差を広げられたTeamアミノバイタルは一矢報いようと15名全員で盛り立てるが、5回表からマウンドに上がったKANIC B.C舘洞を前にランナーを溜めることが出来ない。舘洞は5回に続き6回もマウンドに上がり、ヒットは打たれるも2イニングを無失点で切り抜けた。一方のTeamVictoriaは5回裏、鍛え上げられた肉体美を持つスタイガー村上を前に三者凡退となるも、6回裏はこの回から代わった紫紺インディアナオスン寺田に対し1アウトから留年バスターズ井上が打席に立つと、目の覚めるような鋭い打球がサード頭上を襲いツーベースヒットで出塁。2アウトランナー2塁とチャンスを拡大すると、先発として好投を見せたKANIC B.C松丸の技ありのセンター前タイムリーで、10-3とダメ押しとなる1点を奪った。
そして迎えた最終回Teamアミノバイタルの攻撃、球場の誰もがこのまま試合が終了するかと思いきや土壇場でドラマが待っていた。この回からマウンドにはHOT DOGの内藤が送られ、あとアウト3つでゲームセットとなる中、先頭のAlias太幡が4球目を痛烈にレフトへ運びノーアウトで出塁、続くスマッシュブラザーズ及川の打席では2度のバッテリーエラーに加え及川もフォアボールで出塁と、ノーアウトランナー1,3塁の場面を迎える。ここで打席に立ったのはスタイガー三瓶、4球目をセンターへ高く打ち上げるとセンターは僅かに及ばず、ランナー太幡が生還し4-10と1点を返す。なおもノーアウト2,3塁の得点機にROOKIES増田の2球目、このイニング3度目となるバッテリーエラーで3塁ランナーがホームを踏み、ボールが転々とする間に2塁ランナーも一気にホームまで陥れ生還。これで6-10とTeamアミノバイタルは、じりじりと点差を縮めていく。
クローザーを任された緊張からか、これ以降も内藤の制球が定まらず、その後2つの四死球を出して規定によりピッチャーは留年バスターズ井上に交代する。まだまだ続くチャンスに球場の雰囲気は一気に押せ押せムード、3塁側Teamアミノバイタルベンチもこの日一番の盛り上がりを見せる中、続くWILL BASEBALL CLUB菅原はセカンドゴロに倒れるもランナーはそれぞれ進塁し、1アウトランナー2,3塁。続くWILL BASEBALL CLUB久保田の初球、代わった井上もワイルドピッチで1点を献上し7-10。打席の久保田は四球を選び、1アウトランナー1,3塁。ここで今日ヒットを放っているROOKIES山本は、セカンドゴロに倒れるも3塁ランナー生還して8-10と、Teamアミノバイタルはこのイニング何と5点目を挙げる。2アウトながらランナー2塁とまだまだ続くチャンスにバッターは湘南ヴァイパー島根、カウント2-2からの5球目をライト前へ運びセカンドランナーの久保田が一気にホームインで9-10、Teamアミノバイタルは決まりかけていた試合を土壇場で1点差に詰め寄った。
史上稀に見る激戦で球場の誰もが固唾を飲んで見守り、打者一巡して打席にはAlias太幡が向かう。バッテリーは初球にワイルドピッチを献上し、ランナーを3塁に進める中、太幡は6球粘るが最後はインコース低めのストレートを見逃しゲームセット。最終回2アウトまでもつれた見応えある試合は、序盤で主導権を握ったTeamVictoriaに軍配が上がり、MVPには4回裏にレフトオーバーのタイムリースリーベースヒットを放ったNomad.Yankees下牧が選出され、アミノバイタルセット一式が贈られた。 試合終了後には両チーム集合写真撮影で健闘を称え合い、最後にMVPに選出された下牧がインタビューに答え、4回裏の打席を振り返ると「相手が緩急をつけてくるピッチャーだったので、思い切り振った結果上手く飛んでくれてタイムリーになった」と述べ、今回で2回目の参加になったスペシャルカップの楽しさについて「去年参加して他のチームとの繋がりが出来て球場で会った時も声を掛けて下さったりと、より草野球が楽しくなったと去年1年で感じました。今年も素敵な方々に囲まれて楽しく野球ができ、素晴らしい繋がりの場だと思います」と野球から繋がった縁を熱く語ってくれた。
そしてこの激闘を支えて頂いたアミノバイタル®には最大限の敬意を表し、もうすぐ迎える2022年シーズンも草野球人へのサポートを続けてほしい。
【MVP】下牧 将輝(Nomad.Yankees)
試合動画、インタビュー動画はこちら ↑