TOP > スコアブックの書き方
スコアブックの上段には試合名・時間・場所・天候・対戦相手・審判名・記録者名などの
記入する場所があります。試合がはじまる前にはきちんと記入しましょう。
日付
    試合の行われる年月日を記入
試合名
    大会名、その大会の何回戦なのかを記入
球場名
    試合の行われる球場名を記入
試合時間
    試合開始時間・終了時間・所要時間を記入
球場状態
    試合当日のグラウンド状態を「良好」等で記入
天候/風向
    当日の天候を「晴れ・曇り・雨」等で、風向きを
     「レフト→ライト、センター→本塁、強風、弱風」等で記入
対戦チーム名
    自チームと対戦チーム名を記入
審判名
    主審、塁審、線審の氏名を記入
記録者
    その試合で記録した人の氏名を記入
監督名
    その試合で監督をつとめた人の氏名を記入
守備位置番号
1:
投手(ピッチャー)
2:
捕手(キャッチャー)
3:
一塁手(ファースト)
4:
二塁手(セカンド)
5:
三塁手(サード)
6:
遊撃手(ショート)
7:
左翼手(レフト)
8:
中堅手(センター)
9:
右翼手(ライト)
マスの意味
スコアブックのマスは4つに分けられています。普通のスコアブックであれば、右下から反時計回りに一塁、二塁、三塁、本塁の順番になっています。
ボールカウント
ボールカウントはマスの上部または左側にある空白の場所に記入。ボールカウントは球審が判定する為、その判定どおりに記入すること。詳細は以下の通りです
○ :
見送りストライク
● :
ボール
× :
空振りストライク
△:
ファウル
◎:
バント空振り
アウトの記号
アウトはマスの中央のダイヤの部分に1アウトなら「Ⅰ」、2アウトなら「Ⅱ」、3アウトなら「Ⅲ」と記入します。数字ではなく、ローマ数字で書くと良いでしょう。
チェンジの記号
3アウトチェンジとなった場合はマスの角に斜線2つを記します。次の回に前の回誰で終わったのかをわかりやすくする為に、3アウト後には斜線をつけるクセをつけましょう。
残塁の記号
ランナーが塁にでたままその回が終了した場合はランナー残留となって、 スコア中央のダイヤの中にローマ字のエルを記します。エルはレフトオンベースの略です。注意としては、雑に記すと○とエルの区別がつかなく場合があるので気をつけましょう。
得点の記号
通常得点は○で記しますが、自責点による生還は●、エラーによる生還は○の中にEで記します。
なお、自責点での得点をアーンドラン(Earned Run)の意味で○の中にEで記す場合もありますので、自身で区別して記すと良いでしょう。
代走の記号
代走はピンチランナーの略のPRで記します。
記し方は、交代する選手のマスの横に二重波線をつけて、代走選手名を記します。選手氏名欄にも名前を追加するのを忘れないようにしましょう。
代打の記号
代打はピンチヒッターの略のPHで記します。
記し方は、交代する選手のマスの横に二重波線をつけて、代打選手名を記します。選手氏名欄にも名前を追加するのを忘れないようにしましょう。
投手交代の記号
ピッチャー交代の場合はマスの下(上)に波線をつけて
代わったピッチャーの名前を記しましょう。
代走、代打と区別する為、ただの波線で記しましょう。
さらにわかりやすくする為にピッチャーのPを付け足すと
わかりやすくなります。
現在の打者に対して投球途中に交代した場合は、
どのタイミングで交代したのかわかるように、
代わったボールカウントのところで波線をつけて
名前を記しましょう。
守備交代の記号
守備交代の場合は、交代したタイミングで波線をつけて、
守備番号と指名を記入します。
同時に選手氏名欄にも名前を追加するのを忘れないようにしましょう。
守備交代で2人同時に代わる場合は、守備番号と名前を
2つ記入します。また、フィールド内での野手交代も同様です。
左のスコアはレフトへのヒットで
出塁したことを表しています。
野手右側への打球は守備番号
の右に点を記します。
左のスコアはライト右側へのヒットで出塁したことを表しています。
野手左側への打球は守備番号
の左に点を記します。
左のスコアはレフト左側への
ヒットで出塁したことを
表しています。
野手前への打球は守備番号の
下に点を記します。
左のスコアはセンター前へのヒットで出塁したことを表しています。野手前のヒットの場合、点を書くのは自由です。
野手オーバーの打球は守備番号
の上に点を記します。
左のスコアはレフトオーバーの
ヒットで出塁したことを
表しています。
野手と野手の間の打球は守備番号の間に点を記します。左のスコアはレフトセンター間のヒットで出塁したことを表しています。
内野安打は通常のヒットの斜線
に加え、下部を半丸で囲みます。
左のスコアはセカンドへの
内野安打で出塁したことを
表しています。
左のスコアは遊撃手が1塁手へ
送球したが間に合わず内野安打
となった例を表しています。
バントヒットの場合はヒットの
斜線に加え、下部を半丸で囲み
Bを記します。
左のスコアはサードへの
バントヒットの
例を表しています。
 
 
野手前への打球は守備番号の
下に点を記します。
左のスコアはセンター前へのヒットで出塁したことを表しています。野手前のヒットの場合、点を書くのは自由です。
2塁打の場合は、2塁のマスまで
「/」をのばします。
左のスコアはレフトオーバーの
二塁打を表しています。
3塁打の場合は、3塁のマスまで/をのばします。左のスコアは右中間への三塁打を表しています。
   
本塁打の場合は、
本塁のマスまで「/」をのばします。
マス全てを囲む形になります。
左のスコアはレフトへの本塁打
を表しています。
マス全てを囲む形になり、さらに、
普通の本塁打と区別するために、
ランニングホームランの略のRHを
記します。左のスコアはセンター
へのランニングホームランを
表しています。
 
左のスコアはファーストゴロを
ファーストがさばいて1塁ベース
カバーに入った投手が1塁ベース
を踏んでアウトとした例です。
野手がはじいた場合には「・」で
記します。左のスコアはピッチャー
がはじいて三塁手が捕球後に
ファーストに送球してアウトを
とった例です。
左のスコアはショートゴロで
遊撃手が1塁手に送球して
1アウトとなった例です。
左のスコアは1塁手が自分で
ベースを踏んで1アウトとなった
例です。
1塁を「A」、2塁を「B」、3塁を「C」、
本塁を「H」と記します。
   
フライは守備番号の上にゴロの
逆の記号で記します。
左のスコアはライトフライで
1アウトとなった例です。
ファウルフライはFで記します。
左のスコアはサードファウル
フライで1アウトとなった例です。
ファウルフライは略して
FFとも記します。
左のスコアはファーストファウル
フライで2アウトとなった例です。
ライナーは守備番号の上に「-」
で記します。
左のスコアはセカンドライナーで
1アウトとなった例です。
ライナーは守備番号の右に「L」
とも記します。左のスコアは
ショートライナーで2アウトと
なった例です。
打球は「・」であらわします。
左図の場合はレフト向かって
右の地点でのフライとなります。
左の図の場合はレフト前の
地点のゴロとなります。
左の図の場合はサード向かって
左のゴロをファーストに送球して
1アウトとなった例です。
進塁は線でつなぎます。
左のスコアは一人目の打者が
二人目の打者の安打で3塁へ
進んだ場合となります。
進塁に失敗してアウトとなった
場合は「→」でつなぎます。
左のスコアは2人目の打者のとき
に1人目の打者が進塁したが、
送球でアウトとなった場合です。
四球はベースオンボールスの略のBで記します。
敬遠の四球は四球と区別するためにB’と記します。
死球はデッドボールの略のDBで記します。
暴投はワイルドピッチの略のWPで記します。
どの打者のどのタイミングで暴投となったのか記す為に「’」の記号で記します。
ボークの略のBKで記します。
どの打者のどのタイミングでボークとなったのか記す為に「’」の記号で記します。
けん制はボールカウントの間に「>」をつけてどの投球とどの投球の間に行われたのかわかるようにします。
左のスコアの場合は1球目と2球目の間のけん制で前の打者をアウトにした場合です。
ただ、次の塁へ進もうとしてアウトとなった場合は盗塁死、前の塁へ戻ればけん制死となっていますので記録をつける際には気をつけましょう。
詳しくピッチャーの配球を記録するには9分割スコアを使います。変化球の記号を用いて横に配球順に番号をふっていきます。
1:
ストレート
2:
カーブ
3:
スライダー
4:
シュート
5:
フォーク
6:
その他の変化球
     
エラーはEで記します。左のスコアはセカンドゴロの失策の例です。
左のスコアは遊撃手の送球を1塁手がエラーした例です。エラーしたほうの守備番号にEを付けましょう。
タッチアップはフライを打った打者番号に丸をつけます。左の場合は5番打者のフライで2塁から3塁へ進塁した場合です。
   
野手選択はフィルダースチョイスの略のFCで記します。
インフィールドフライの略のIFFで記します。またどの野手へのフライかも記しましょう。
左のスコアは3塁手へのインフィールドフライの例です。
タッチアウトの略のT.Oで記します。
     
捕逸はパスボールの略のPBで記します。
どの打者のどのタイミングで捕逸となったのか記す為に「’」の記号で記します。
挟殺プレーの場合は、送球した野手すべてを記します。最後に送球した野手にハイフンをつけます。
左のスコアは捕手から遊撃手→一塁手→遊撃手→二塁手→一塁手へ送球がわたった場合です。
最後がタッチアウトならT.O.と記録し[2・6・3・6・4-3T.O.]、送球者が暴投した場合は送球者にEをつけます。[2・6・3・6・4E-3]
封殺(ホースプレイ)などは必ずプレーの経過を記しましょう。
左のスコアは下の打者がショートゴロを打った後に遊撃手が2塁に入った2塁手に送球して封殺となった例です。
ダブルプレーはダブルプレーの略のDPで記します。
左のスコアは下の打者がサードゴロを打ち、三塁手→2塁手→1塁手の順でダブルプレーとなった例です。
トリプルプレーはトリプルプレーの略のTPで記します。
左のスコアはショートライナーで飛び出したランナーを遊撃手→2塁手→1塁手の順でトリプルプレーとした例です。
打者が一巡した場合は次の回を斜線で消して付けるようにしましょう。
 
盗塁はスチールの略のSで記します。
また、どの打者のときに盗塁したのかを()内に打順番号で記します。左のスコアは8番打者のときに盗塁した例です。
盗塁死はCSで記します。
また、プレーの経過も記しましょう。左のスコアは捕手から2塁にはいった二塁手に送球してアウトにした例です。
別の方法として次のような記入もあります。盗塁死はどの打者の、どの送球でアウトになったのかを記します。
左のスコアは2番目の打者のときに捕手から遊撃手への送球で盗塁死した場合です。
どのタイミングで盗塁したかを「’」などの記号で記します。左のスコアは2番打者の2球目の空振り時に盗塁した例です。
盗塁が複数ある場合はどのタイミングでしたかが混乱してきます。そこで「’」 や「’’」などで盗塁ごとに区別します。
ダブルスチールの略のDSで記します。左のスコアは7番打者のときにダブルスチールをした例です。
打撃妨害はインターフェアランスの略のIFで記します。
また、誰の妨害かも一緒に記しましょう。左のスコアは捕手の打撃妨害の例です。
走塁妨害はオブストラクションの略のOBで記します。
また、誰の妨害かも一緒に記しましょう。左のスコアは二塁手の走塁妨害の例です。
守備妨害はイリーガルプレーの略のIPで記します。
左のスコアは1塁走者が1・2塁間で打球に触れてアウトとなった場合です。セカンドに刺殺が記録されます。
打者が自ら打った打球にあたった場合は、X(エックス)で記します。
左のスコアは1塁ベースで走者が追い越した場合です。ファーストに刺殺が記録されます。