TOP > Victoriaリーグ4部(2019年) > バックナンバー > 「悲願達成!エース武藤が躍動!オールマックスが初優勝!!」
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 STORM     0        0        0        0        0        0        0        0    
 オールマックス     0        0        0        0        0        0        1        1    
決着は劇的サヨナラ!オールマックスが白熱の投手戦を制し初タイトル獲得!!
心配された天気も大きく崩れる事はなく、曇り空の広がった1月12日午後3時。決戦の地・明治神宮野球場を舞台に、Victoriaファイナル第1ラウンドの最終戦として行われたのは、「STORM × オールマックス」の4部リーグ決勝戦である。 戦いの先攻は、Victoriaリーグ創設初年度から参戦し、悲願のファイナル初進出を果たしたSTORM。今季はリーグ戦で2敗を喫し崖っぷちの中、最終戦でリーグ突破を決めると、決勝トーナメントでも幾多の接戦を制し、ついに長年の夢であったプロスタの舞台まで辿り着いた。そんなチームの注目選手に名前が挙がったのは、どの打順もこなす器用さを持つ安ケ平だ。ショートの烏と形成する三遊間は鉄壁であり、中継ぎ投手としても活躍する万能プレーヤーは試合前、「決勝まで進出しましたが、かなり厳しい戦いを勝ち抜いてきました。決勝でもかなり厳しい戦いになると思いますが、優勝するためにチームの力になれるよう全力を尽くします」と意気込みを語り、安ケ平の活躍がチームの初タイトル獲得には必要不可欠だ。 対する後攻オールマックスは、平均年齢40歳を超えるメンバーが一枚岩になり「プロスタ進出」を目標に掲げ、Dブロック1位で進出した決勝トーナメントでは、準決勝まで3試合で22得点1失点と圧倒的な試合展開を披露し、悲願の決勝進出を決めた。そんなチームを引っ張るのは、本日も先発投手を任された武藤である。絶対的エースとしてリーグ戦、決勝トーナメント全試合に先発し、決勝トーナメント1回戦でノーヒットノーランを達成した投球は圧巻であった。また準々決勝では3番打者としてホームランを放つなど、攻撃陣の中核も担うチームの大黒柱は試合前、「1年を通して戦い、勝ち取った神宮の舞台。必ず勝ちます! 」と話し、気合十分といった様子。彼の投打の活躍が初タイトル獲得への条件となるであろう。 何れにしても、互いに初タイトル奪取を目論む両雄の対決は、第3試合に続き、稲垣(誠)主審のプレーボールでスタートを切り、ゲームは互いに一歩も譲らぬ白熱の投手戦が展開された。
先にマウンドに上がったオールマックス武藤は、1アウトから2番中嶋を四球で歩かせるも、続く3番を三振、4番のファールフライでは自らを助ける好プレーを見せ、STORM打線の攻撃を無失点に抑える。対するSTORMは、ダブル宮田の一角・宮田(裕)が先発し、こちらは初回のオールマックス打線を三者凡退に切って取る抜群の立ち上がりを見せる。
最初に先制のチャンスを迎えたのは、オールマックスの2回裏の攻撃。先頭の4番高橋(郁)がセンター前ヒットで出塁すると、5番、6番は凡退するも、7番酒井が四球を選び2アウトながら1,2塁のチャンスを迎える。しかしここは宮田(裕)が9番中村(琢)を三振に切って取り無得点。 その後は両者毎回のようにファインプレーが飛び出し、譲らない展開となる。3回表、STORMはこの先頭の大日向がセンターへ抜けるかと思われたライナーを放つもセカンド由比がダイビングキャッチ。また、2アウトから1番烏が絶妙のセーフティーバントを試みるも、投手武藤の好フィールディングで間一髪アウト。3回裏、オールマックス2番山岸がキャッチャー後方に打ち上げたフライを、STORM捕手の秋山が抜群の反応を見せナイスキャッチを見せる。4回表、STORM3番安ケ平がライト前ヒットで出塁。4番秋山の三塁側ファールフライを投手武藤がキャッチし、ファーストへ好返球を見せると、飛び出したランナーをフォースアウトにし、ダブルプレーを奪う。まだまだ好プレーは続き、6回裏、オールマックス高橋(郁)のレフトへのファールフライをレフト宮田(真)がナイスキャッチを見せるなど、両者の鍛え上げられた守備がゲームを盛り上げる。 両者無得点のまま試合は最終7回へ。表のSTORMの攻撃は、2アウトから5番宮田(裕)がレフト前ヒットで出塁するも後続が倒れ無得点。裏のオールマックスは、先頭の6番小林がショートへの内野安打で出塁すると、7番は三振に倒れるも、8番中村(琢)の左中間へのヒットで1塁ランナーが3塁まで進み、1アウト1,3塁とサヨナラのチャンスを迎える。続く打者のショートゴロで3塁ランナーが本塁突入も間一髪アウトとなり、2アウト1,2塁。続く1番由比が四球を選び、2アウト満塁とチャンスを広げ、打席には途中出場の2番中村(篤)が向かう。すると、チームの期待を一身に背負った中村(篤)は執念の死球を勝ち取り、どちらも譲らない好ゲームは押し出しサヨナラという思いがけない形での決着となった。MVPには、7回無失点完封勝利を挙げ、投打の活躍を見せた絶対的エース武藤が選ばれた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた中村監督は「最高です!」と、まずは喜びを爆発させた。また、少ない登録メンバーの中優勝したことについては、「人数が揃わず試合をするのが大変な時期もあったチームなので、今日ここで優勝という結果が残せて嬉しいです。来シーズンは、人数が少ないチームなので、一人一人が一球一球集中してプレーしていきたいと思います」と話し、最後は来シーズンに向けての抱負を語り締めくくってくれた。
一方、攻守に渡り互角の勝負を繰り広げたSTORM。どちらが勝ってもおかしくない展開だっただけに、悔しい敗戦となったであろう。それでも、この大舞台で優勝まであと一歩といった戦いを演じた経験は、彼らにとって大きな財産となった事は間違いなく、次なる3部でのステージへ向けた価値ある一歩となったに違いない。
【MVPインタビュー】#1 武藤 充
【監督インタビュー】#30 中村 篤
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