TOP > Victoriaリーグ3部(2015年) > バックナンバー > 「明暗を分けた最終回。G-matesがシーソーゲームを制す!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      G-mates          1        0        0        0        1        0        2        4    
      アクアパアニ          1        0        0        0        0        1        0        2    
エース上手の粘投に女房役橋本が応える!G-matesが接戦をモノにし好発進!!
5月10日。この日、東京都世田谷区の玉川野毛町公園野球場では、3部リーグEブロックの対決「G-mates VS アクアパアニ」の一戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は今季のリーグ戦初陣となるG-mates。そのチームを率いる上手監督はゲーム前、「ようやく初戦を迎えられたので、今日はウチらしい野球をして気持ちよく勝利したいなと思います。そのためのポイントとしては、守備からリズムを作って少ないチャンスをモノにしていく事に尽きると思いますので、良くも悪くも粘り強く戦いたいなと思います」とコメント。また、自ら先発マウンドに上がる事に関しては、「序盤からバンバン力を入れて投げていって、基本的には完投したいなと思っています」と力強く意気込みを語った。
対する後攻のアクアパアニは、1勝1敗で迎えた3戦目。何としても勝ち越すべく負けられない戦いを前に、チームの指揮官梶原監督は「ここを勝つか勝たないかでは大きな差なので、とにかく1点に拘った野球をしたいです。キーとなるのが、攻撃では1、2、3番の若手俊足トリオに、守りの面では久々の先発となる松村(聡)かなと思っています」とコメント。
また、そのキーマン達にも話を伺うと、先発マウンドに上がる松村(聡)は「自分の持ち味である変化球を軸に打たせて取るピッチングをして、絶対に勝ちたいと思います」と気合い十分。更に攻撃のカギを握るであろう俊足トリオの中でリードオフマンを担う1番松村は、「自分の役割としては、とにかく塁に出る事だと思っているので、良い形で2、3番へと繋げられるように頑張ります」と若干19歳の若き切り込み隊長が躍動を誓った。

そんな両雄が相見える戦いの火蓋は午後3時のプレーボールで切って落とされ、互いが心に秘める負けられない故の熱い思いが一進一退の攻防を展開させた。
1回表、G-mates打線が2アウトから3番橋本の2ベースヒットをきっかけに1、3塁のチャンスを作り出すと、ここで1塁ランナーの盗塁を警戒した松村(聡)が犯した牽制悪送球の間に1点を先制。一方、先取点を与えてしまったアクアパアニだったがその裏、四球で出塁した2番佐藤を1塁に置いて、3番大野がレフトオーバーのタイムリー2ベースヒットを放ち同点。取られたら取り返すと言わんばかりにすぐさま追いつき、ゲームの主導権を渡さない。

そんな序盤から一歩も引かぬ両者のバトルは、2、3、4回と互いに追加点を奪えず膠着状態となるも、終盤に再び交錯。5回表にG-mates打線が2番松本(孝)のチャンスメイクから、3番橋本が今度は逆方向への一打となる左中間真っ二つのタイムリー2ベースを放ち勝ち越し点を奪えば、対するアクアパアニ打線も6回裏に2ベースヒットで出塁した4番幸が、G-mates守備陣の連携が乱れる間に2塁から一気にホームを駆け抜け同点。再度ゲームを振り出へと戻し、決して逃げ切りを図らせない。
だが、熾烈を極めた両者の攻防も迎えた最終7回、遂に両明暗が分かれた。
5回に続き2番松本(孝)のヒット、盗塁によるチャンスメイクから3番橋本、4番大道寺の連続タイムリーで2点を奪ったG-mates打線に対し、その裏のアクアパアニは最終回を迎えても球威の衰えない上手の前にチャンスすら作れず三者凡退。 ゲーム開始直後から展開されたプライドとプライドのせめぎ合いは、幾度も勝負強さを発揮した攻撃陣に、一人でマウンドを守り抜いた上手の力投とが相成ったG-matesに軍配が上がる形となった。

ゲーム後、話を伺った上手監督は「先制、勝ち越しとリードを奪いながらも決め切れず、エラー絡みで追いつかれたりして苦しい展開でしたが、何とか踏ん張って勝てて良かったです。自分のピッチングとしては変化球の出来が散々だったので50点くらいの内容でしたが、終盤の勝負所で当たっていた上位打線が応えてくれたので助かりました。ただ、今日のような接戦を勝ち抜いていくには細かなミスを無くしていく事が大事になってくると思うので、今後はその辺の意識を高めていきたいなと思います」と初陣での価値ある1勝を噛みしめつつ、これから先の戦いへと気持ちを引き締め直した。
一方、先行されながらも2度に渡る同点劇で執念を見せるも、ここぞの1本で先手を取る事が出来ず最後に力尽きたアクアパアニ。ゲーム後、梶原代表兼監督は「大事な所で繋がらなかったウチの打線に対し、相手は逆方向へのバッティングなどで巧く攻略 していたので、そこの差が今日の結果かなと思います。まあ、次戦は負けないように頑張ります」と語り、悔しさを滲ませながらグランドを後にした。
【MVPインタビュー】  #15 橋本 知明 【監督インタビュー】  #17 上手 直樹 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑