TEAM	1	2	3	4	5	6	7	R
HEROES	2	0	0	0	0	0	2	4
Revengers	0	0	0	0	1	1	1	3

4月19日。この日、東京都練馬区の光が丘公園野球場では、3部リーグCブロックの対決「HEROES VS Revengers」の一戦が繰り広げられた。 先攻HEROESは、今季からVictoriaリーグに参戦を果たしたニューフェイス。そのチームを束ねる北村監督はゲーム前、「今日は初めての取材ゲームで慣れない部分もありますが、先ずはしっかりと守ってワンチャンスを活かして勝ちたいと思います。先発の木津がどこまで抑えてくれるかがカギになってくると思いますね」と開幕2連勝への意気込みを語った。 また、キーマンとして名前の挙がった木津は、「最近調子が良いので、自分の持ち味であるストレートでぐいぐい押していくピッチングでいきたいと思います」と気合いを覗かせ、連勝を懸けたマウンドに上がる。 対する後攻は、昨年のリーグ戦で味わった屈辱を払拭すべく、2年目のシーズン初陣に挑む若武者Revengers。その若きチームを率いる安東代表はゲーム直前、「最近あまり勝てていないのですが、今日はリーグ初戦という事で気を引き締め直して自分達の野球をしたいと思います。勝利のカギを握るのはディフェンス面になってくると思うので、当たり前のプレーを当たり前にやる事を心掛けたいと思います」とコメントし、初陣へと闘志を燃やす。 また、ディフェンスの核となる先発の佐久間は、「とにかく試合を作れるようにストライク先行のピッチングをしたいと思います。調子は投げてみないと分からないですが、良い事を信じて頑張ります」と緊張した様子の中にも自信を漂わせた。 そんな両者が相見えた戦いは午前9時のプレーボールでスタートを切り、開始直後から動きを見せた。1回表、HEROES打線が1番キャプテン牧野、2番大庭の連続ヒットなどで2アウトながら満塁のチャンスを作り出すと、6番新藤が押し出しとなる四球を選び先制。更にはRevengersディフェンスのミスでも1点を加え、初回から主導権を握る2点を先取した。 一方、早くも追いかける立場となってしまったRevengersはその裏、2アウトから3番佐久間の四球出塁をきっかけに4番皆川、5番龍味の連打で負けじと満塁のチャンスを作り出す。だが、絶好のチャンスに6番榎本が初球の真っ直ぐを打ち損ね三者残塁。続く2回にもチャンスこそ作れど木津の前に決定打を放てず、ことごとく反撃の機会を逃してしまう。 それでも終盤、2回以降HEROES打線に追加点を与えず、粘りのピッチングを続ける佐久間の力投に応えるかのように漸く打線が奮起。5回裏、先頭の1番安東が初球を弾き返すセンターオーバーの2ベースヒットで出塁し、2番清水の進塁打で3塁へと進むと、2アウトとなって迎えた4番皆川の放ったライトフライがエラーを誘うラッキーな一打となり1点差。 更には続く6回裏、下位打線で1アウト1、2塁のチャンスを作り出し、木津をマウンドから引きずり降ろすと、2番手大庭から2番清水がヒットで繋ぎ、3番佐久間が押し出しの四球を選び同点。Revengers打線が序盤の劣勢を跳ね返し、ゲームを振り出しに戻した。 しかし同点劇も束の間、直後の7回表にHEROES打線がすぐさま応戦。この回先頭の8番木津が死球での出塁に加え盗塁成功で好機を演出すると、この場面で頼れるチームリーダー1番牧野がセンターの頭上を越すタイムリー3ベースヒットを放ち勝ち越し。 更には2番大庭のピッチャーゴロが佐久間のグラブを弾くタイムリーエラーとなり、悪い流れを振り払うかのようにその差を再び2点に広げた。 だがしかし、終盤に粘り強さを発揮し、決して諦めを感じさせないRevengers打線も最終回、5番龍味のライトへのソロアーチで1点差に詰め寄ると、内野安打で出塁した6番榎本が2盗、3盗を決め再度同点へと気運を高める。だが、そんな怒濤の抗戦もあと一歩及ばす、最後は9番三原が空振り三振に打ち取られ万事休す。 序盤の攻勢から一転、終盤一気に攻め込まれたものの執念で逃げ切ったHEROESが、初戦に続き1点差ゲームをモノにし、開幕2連勝を飾った。 ゲーム後、苦しんだ戦いを振り返った北村監督は、「先発の木津は良く投げてくれたと思いますが、打線の方が中盤で1本が出ず厳しいゲーム展開になってしまいました。 まぁそれでも最後にキャプテンの牧野が勝ち越し打を打ってくれたので結果としては良かったのかなと思います。ただ、 先制点だけではなく中押し点というのは今後の課題になってくると思うので、打線のテコ入れなど試行錯誤しながら残り4戦を戦っていきたいなと思います」と語り、早くも先の戦いへと気持ちを引き締めた。