TOP > Victoriaリーグ3部(2013年) > バックナンバー > 「~最終回の奇跡~サンライズ加藤、劇的サヨナラ勝利!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      LAGERS           0        1        0        0        0        3        0        4    
      サンライズ加藤           0        0        0        1        0        0        4×        5    
サンライズ加藤がサヨナラ勝ち!!LAGERSの無敗記録を5でストップ!
晴天となった7月21日。この日も各地で熾烈な戦いが繰り広げられている中、本日1つ目の取材ゲームとなったのは埼玉県さいたま市の大宮健保グランドで行われたLAGERS 対 サンライズ加藤の一戦である。
先攻はLAGERS。一試合平均9得点以上を叩き出す圧倒的な攻撃力を擁するチームは、5戦を終えて未だ無敗と首位を直走る。まさに絶好調のコンディションで臨む今日の一戦もその強力打線の奮起が勝利を掴むポイントである。そんなチーム6戦目の先発ピッチャーは神山。独特のピッチングフォームが個性的な右腕が6連勝を懸けたマウンドへと上がる。
対する後攻はサンライズ加藤。平均年齢30代後半、成熟期を迎えた選手達を中心とするチームは、その豊富な経験と変わる事の無い野球への情熱を武器に戦いに臨む。 1勝1敗で迎えた今日の一戦に勝利し勝ち星を先行させるべく気合いの入るサンライズ加藤ナイン。中でも先発としてマウンドに上がる川口は集中力を最大限にまで高め、強力LAGERS打線に相対する。

真夏の日差しが突き刺さり始めた午前10時のプレーボールで始まったゲームは1回表、先にマウンドに上がった川口はLAGERS上位打線を2つの奪三振を含む三者凡退で抑え、完璧と言っていい内容の立ち上がりを披露する。 一方その裏の神山も負けず劣らずのピッチングを見せつけ、サンライズ加藤1、2、3番をセカンドゴロ、ショートライナー、ファールフライに打ち取り、こちらも持ち味を発揮し三者凡退に抑える。

そんな両投手の好投で滑り出したゲームは2回表、LAGERS打線が隙を逃さずチャンスをモノにする。 1アウトから5番土手内がサードの悪送球エラーで2塁を落し入れチャンスを作ると、2アウトとなって迎えた7番森永が川口の投じたインコースのストレートを強打。その鋭く弾き返された打球はレフト猪瀬のファンブルを誘う一打となり、セカンドランナー土手内をホームへと還す先制打となった。
ミスからの失点だけに悔しさが募るサンライズ加藤は、挽回すべく反撃の機会を窺っていた4回裏。 2アウトランナー無しで打席に入った5番神田がレフトオーバーの3ベースヒットを放ち出塁すると、この試合初めて3塁にランナーを背負い動揺したのかLAGERSバッテリーがミス。6番川口に投じた5球目がワイルドピッチとなり、サンライズ加藤もミスで貰った1点で同点とした。

ゲームは進み5回を終えて1対1。まさに一進一退となった攻防線は迎えた6回表、LAGERS打線がその力を見せつける形で動いた。 1アウトから3番片岡がセンター前ヒットで出塁。続く4番高橋、6番飯島が共に四球を選び2アウトながら満塁にチャンスを広げると、打席には7番森永。2回に続き再び訪れたチャンスの場面に集中した表情を見せる森永はファールで粘っての6球目を捉えると、その一打はレフトの頭上を越す走者一掃のタイムリー2ベースヒット。サンライズ加藤の戦意を奪うゲーム終盤での3点奪取に成功した。

だがしかし、ゲームは誰もが予想だにしない展開で幕を閉じる事となった。
最終回、3点を追いかけるサンライズ加藤打線は先頭の5番神田が、この日2本目の長打となる2ベースヒットで反撃の口火を切ると、6番川口、7番垂井が四球と内野安打で繋ぎノーアウト満塁とする。 すると、このチャンスに8番本間が左中間への2点タイムリー2ベースを放ち4対3。 さらには怒濤の猛攻で冷静さを失ったLAGERSバッテリーに再びワイルドピッチのミスが生じ同点とすると、尚も続くチャンスの場面に1番福田。 「仲間が繋いでくれたチャンスに応えられて良かったです」と試合後振り返った一打はライトへと抜ける劇的サヨナラ打。
取られたら取り返すというシーソーゲームの結末はサンライズ加藤自身も驚く、今シーズンの取材では初となるサヨナラゲームでの決着となった。
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