TOP > Victoriaリーグ3部(2013年) > バックナンバー > 「悔しさ残る両陣営!波乱の展開はドローゲーム。」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      Viento Sur           0        0        1        0        0        3        0        4    
      EXPERTS           2        1        0        0        1        0        0        4    
両者痛み分け!終盤にViento Surが追い上げを見せ、引き分け決着!!
6月30日、埼玉県草加市のそうか公園多目的運動広場ではリーグ4戦目を迎えた両者、Viento Sur 対 EXPERTSの一戦が行われた。
先攻はViento Sur。ここまで2勝1分と好調な戦いを見せる若きチームは越谷南高校野球部OBで構成され、今年で結成3年目。そのチームの武器は2つ。1つは青春時代を共に駆け抜け、切磋琢磨し合って築いた強い絆。もう1つは、そんな選手達を中村キャプテンのお母さんを中心に全力でサポートする親御さんの存在だ。大きな声でエールを送るのは勿論、躍動する姿を写真に収めたり、スコアブックをつけたりと大きな戦力となっている。
まさにアットホームな雰囲気が魅力のViento Sur、今日の先発は石村。エースとしてだけでなく監督としても仲間を率いるチームリーダーがマウンドへと上がる。
対する後攻はEXPERTS。チームはキャプテン佐藤(彰)、副キャプテン山内を中心に野球をこよなく愛するベテラン集団。ここまで1勝2敗と思うような戦いが出来ていないだけに、「相手は若いですが、何とか勝てるように頑張ります」と駆けつけた家族の声援も力に気合いを入れ臨む選手達。先発には打たせて取るが持ち味のキャプテン佐藤(彰)。
今日の勝利で勝率をタイに戻すべく大事なマウンドへと上る。

午前9時、どんよりとした曇り空の下で始まったゲームは波乱の展開となった。
1回表、2番青木に四球で出塁を許すも、その青木が試みた盗塁をキャッチャー柳橋が阻止するなど上々の立ち上がりで0に抑えたEXPERTSに対し、その裏のViento Sur。ストレートに威力はあるものの全くとしてコントロールの定まらないエース石村は、1番成田をストレートのフォアボール。続く2番山田、3番柳橋に死球を与えると、迎えた4番小高にも死球を与えてしまい4連続四死球で1点を失う。続く5番遠藤はサードゴロに打ち取り1アウトとするも、6番佐藤(彰)に又しても死球。2点目を失った所でマウンドを青木に託す。
そんなピンチに2番手としてマウンドに上がった青木は、1アウト満塁という場面での緊急登板にも関わらず期待に応える力投を披露。後続を内野ゴロ2つに抑え、追加点を許さない。しかし、そんな青木も2回に3つの四球などで1点を失い3対0とリードを広げられてしまう。

ゲームは3回表、序盤にして3点のビハインドを背負うも何とか悪い流れを断ち切りたいViento Surは、1アウトランナー無しで迎えた9番尾崎。 1ボールからの2球目を迷わず振り抜き捉えた一打はライトの頭上を越すランニングホームランとなり1点を奪取。今日のViento Sur打線唯一の左バッターが快心の一発を放ちチームを奮い立たせる。
この1点で反撃の狼煙を上げたViento Sur。の筈が5回、2点差に詰め寄られたEXPERTS打線に掴まる。 “取られたら取り返す”と言わんばかりに、この回先頭の5番遠藤がレフト前ヒットで出塁。続く佐藤(彰)が死球で繋ぎワイルドピッチも絡んでノーアウト2、3塁のチャンスを作ると、7番長谷川がセンターへの犠牲フライを放ち1点を追加。ゲーム終盤に大きな追加点を奪った。

更なる1点をを追加し再び3点差としたEXPERTSだったが、直後の6回表に落とし穴が待っていた。この回立て続けに3つのエラーを重ねてしまい2点を失うと、尚も続く2、3塁の場面で7番石村にセンターへと弾き返され同点。さらに続くピンチは何とか凌いだものの、ここまで来てまさかの振り出しとなってしまった。
その後、両者共に勝利への勝ち越し点を掴みにいくも得点を奪う事が出来ずにゲームセット。序盤、終盤とそれぞれに波乱が生まれた両者の戦いは、勝ち点1ずつを分け合うドロー決着で幕を閉じた。
両チームの代表は試合後、「勝ちたかったですね」と共に悔しさを滲ませた。
【代表インタビュー】 #2 青木 貴史 【代表インタビュー】 #7 佐藤 彰 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑