TOP > Victoriaリーグ2部(2015年) > バックナンバー > 「凌ぎを削り合った両者!熾烈な攻防の結末はドロー決着!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      CHUYANS+          0        0        0        2        0        -        -        2    
      SCRATCH          1        0        1        0        0        -        -        2    
まさに総力戦!互いに死守した貴重な勝点!最後まで交錯した勝利への執念!!
連日の猛暑日からは解放されたものの、まだまだ厳しい暑さに見舞われた8月9日。そんな炎天下のもと各地で25マッチが繰り広げられた中、東京都江東区の夢の島総合運動場では2部リーグCブロックの対決、「CHUYANS+ VS SCRATCH」の一戦が行われた。

その戦いの先攻は、3部リーグで戦うCHUYANSの兄貴分として昨年から参戦を果たしたCHUYANS+。そのチームを束ねる中溝GMはゲーム前、「ここまでの2戦を振り返ると、先ず攻撃に関しては打ててはいるのですが、チャンスで1本が出ないという事。また、守りの面では大事な場面でミスが出てしまい2連敗を喫してしまったので、今日のゲームプランとしては守備からリズムを作って攻撃へと繋げていく事がカギになってくると思います。そのためのキーマンになるのは、やはり先発の宮浦とエース増田の両投手ですね。その2人が最少失点で抑え、あとは打線が大量得点を奪うという形を作って何としても勝ちたいと思います」と、巻き返しへの分岐点となりうるゲームを前に気合い十分。
また、先発を任された宮浦は、「キャッチーボールをしてみて調子は問題ないので、四球などの無駄なランナーを極力出さないようにして、チームの勝利に貢献出来るように頑張ります」と語り、絶対に負けの許されない一戦のマウンドに上がる。
対する後攻は、好守共に好調をキープし3連勝と波に乗るSCRATCH。そんな首位を直走るチームを率いる幸山(大)監督はゲーム前、「今日は好調な打線の中軸を担う小谷、高田の2人が不在で攻撃面で劣る部分はあると思いますが、その分、野永、山上、幸山(裕)と投手陣が揃っているので何とか勝ちにもっていけるんじゃないかなと思います。勝てば1位で決勝トーナメント進出を決められるので頑張ります」と、首位の自信が漲るコメント。
また、豊富な投手陣の絶対的支柱として先発マウンドに上がるエース野永は、「今日は後に良いピッチャーが控えているので、自分としてはいける所までいくという感じですね。とにかくチームに迷惑が掛からないように頑張ります」と控えめなコメントながら、どこか揺るぎない自信を漂わせる。

そんな両雄が相見える事となったバトルは正午のプレーボールでスタートとなり、先に主導権を握ったのはSCRATCHだった。1回表、1アウトから2番岸にヒット、盗塁を許し得点圏へと進塁されるも、3番新井、4番辻を連続三振に抑えるなど、野永が3つのアウト全てを三振で取る上々の立ち上がりを披露しリズムを作ると、その裏打線がすかさず奮起。
1アウトから四球を選び出塁した2番新行内が、3番幸山(大)の進塁打で2塁に進むと、このチャンスに迎えた4番山上がライト線に落とすタイムリーで応え1点を先制する。
更にSCRATCH打線は3回裏、この回からマウンドに上がった2番手増田から2つの四球で1、2塁のチャンスを作ると、再び4番山上が強烈な打球でショートのグラブを弾き飛ばすタイムリーを放ち追加点。攻撃の中心となる主砲の2打点で優位に試合を運ぶ。

だが迎えた4回表、3回まで野永の前に5奪三振を喫するなど苦戦を強いられていたCHUYANS+打線がようやく好機を掴む。この回から2番手として登板するも、傾斜の高いマウンドに苦しみ制球の定まらない山上から、2つの四球とワイルドピッチで2、3塁とし一打同点のチャンスを演出すると、7番竹内の放ったファーストゴロがSCRATCHディフェンスの連携ミスを誘い一気に2人が生還。ノーヒットでゲームを振り出しに戻すと同時に、傾いていた流れを引き戻した。
するとCHUYANS+打線は最終回となった5回表にも、1アウトから9番増田が四球、盗塁、進塁打で3塁まで進み、今度は一打逆転のチャンスを作り出す。しかし、迎えた2番岸がキャッチャー神成のファインプレーでファールフライに倒れ、勝ち越しとはならなかった。
一方、逆転のピンチを凌いだSCRATCHはその裏、好プレーでチームの窮地を救った5番神成がヒットで繋ぐなど、2アウトながら1、2塁とサヨナラのチャンスを迎える。だが、エースとしての気迫漲る増田に6番幸山(裕)がセカンドゴロに打ち取られゲームセット。最後の最後まで凌ぎを削り合った両者の攻防は、2対2の引き分け決着で幕を降ろした。

ゲーム後それぞれに話を伺うと、CHUYANS+のキャプテン岸は「何度かあったチャンスをしっかりと活かし切れなかったところがチームの 未熟さであり、引き分けに終わった要因だと思いますので、そこは今後の課題として精進していきたいと思います。今日の引き分けで状況としては厳しくなりましたが、残りのゲームも野球を楽しみたいなと思っています」と語り、野球に対する飽くなき情熱を持って残り2戦で勝利を目指す。
一方、SCRATCHの副キャプテン吉井は「大事な所でミスが出てしまったのは残念ですが、負けなかったのは大きいですね。これで決勝トーナメント進出は間違いないと思うので、あとは1位通過出来るかですね。まあ、ピッチャー陣、攻撃陣共に調子は良いので、このままの状態でいければ最終戦も勝機はあると思います」とコメントし、首位での決勝トーナメント進出へ自信を覗かせた。
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