TOP > Victoriaリーグ2部(2015年) > バックナンバー > 「死闘の主役は両右腕!最後まで貫いた自身のスタイル!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      MBN          0        0        0        0        0        0        0        0    
      Bloopers          0        0        0        0        0        0        0        0    
両右腕の一騎討ち!五月女、水島(隼)が7回を投げ抜きスコアレスドロー!!
梅雨入り間近の貴重な好天となった6月7日。この日、東京都小金井市の小金井公園野球場では、2部リーグCブロックの戦い「MBN VS Bloopers」の一戦が繰り広げられた。
共に参戦2年目を迎え、今季は昨年以上の結果が求められる両者。
先攻MBNを束ねる水島(正)監督はゲーム前、「今シーズンは更なる高みを目標にしているので、初戦で負けてしまった分、今日は何とか勝ちたいなと思っています。そのためには、まだまだ本調子ではありませんが先発水島(隼)のピッチングに期待しています」と、スタートダッシュ失敗を挽回すべく闘志を漲らせる。また、痛めた腰に不安を抱える中、勝利を託され先発マウンドに上がるエース水島(隼)は、「今日はケガ明けでぶっつけ本番ですが、やれる事をしっかりやりたいと思います。初戦の落としているのでとにかく勝ちたいですね」と語り、チームに今季初勝利を齎すべく復帰戦での奮闘を誓った。
対する後攻は、Victoriaで2チーム目となる女性監督が指揮を執るBloopers。その高村監督はゲーム前、「ここ2年くらいで新しい選手達が加わって、戦力的には上がっていると思うんですが一体感という部分で欠けているので、正直状態としてはまだまだという感じですね。ただその中でも、出る以上は去年より1つでも多く勝ちたいなと思っているので、決勝トーナメント進出を第一目標にまずは初戦を頑張りたいと思います」と語り、大事な初陣のキーマンには先発五月女の名前を挙げた。その五月女に意気込みを伺うと、「初戦という事で緊張していますが、自分の持ち味である変化球を交えての打たせて取るピッチングが出来ればなと思います。とにかくいつも通り投げる事を心掛けます」と話し、今季の行く末を左右しかねない勝負のマウンドに上がる。

そんな勝点3獲得に闘志を燃やす両雄の対決は、太陽が頂点近くに達した午後1時のプレーボールとなり、ゲームは両右腕が主役の展開となった。
まずは1回表、先にマウンドへと上がりMBN上位打線と対峙した五月女は、1アウトを取って迎えた2番磯山にフルカウントから四球を与えてしまうも、続く3番 水島(博)の放ったショートライナーでダブルプレーとし3アウト。ショート松川の好守備にも救われ初回を無失点で抑えると続く2回、5番坂本に3塁線へのセフティーバントを決められ、又しても1アウトから出塁を許す。だが、今度はキャッチャー福間の好判断でタッチアウトとし、この回も3人で切って取ると、3回は下位打線を僅か6球で三者凡退。続く4回は四球とヒットで初めて得点圏にランナーを背負うも、ここでは2塁への牽制殺でピンチを脱し、MBN打線に得点を与えない。
一方の水島(隼)は、1回をセカンドフライ、三振、ショートゴロの三者凡退に打ち取り、復帰戦としては上々の立ち上がりを披露すると、2回も6番中山から見逃し三振を奪うなど抜群の安定感。更に3回のピッチングで7番五月女、 9番松川を空振り三振に仕留めギアを一段階上げると、4回も隙のない投球術で三者凡退。ここまで1人のランナーも許す事なく、Bloopers打線をパーフェクトに抑え込む。

すると、投球内容こそ違えど無失点ピッチングを続ける両投手の投げ合いは、終盤にかけても継続。5、6、7回と立て続けにスコアリングポジションへの進塁を許しピンチを招くも、ここぞの粘りで決して決定打を与えず踏ん張った五月女。対する水島(隼)は5回、1アウトから5番大原(将)にヒットを浴び、この試合初となるセットポジションからの投球となる。それでも、兄であるキャッチャー水島(博)の盗塁封殺にも助けられこの回も無失点で切り抜ければ、6、7回は危なげなく3人ずつで打ち取りフィニッシュ。
五月女、水島(隼)の両右腕が最後までマウンドを守り抜いた白熱の投手戦は、7回スコアレスドローでゲームセットとなり、勝点1ずつを分け合う形で決着した。

ゲーム後、話を伺った両指揮官は「凡ヘッドに加え、決定力不足で毎回のようにあったチャンスを活かせませんでしたね。ただ、そんな中でも水島(隼)がヒット1本に抑えるピッチングを見せてくれたので、あとは攻撃陣の奮起を期待しながら残り試合を一戦必勝でいきたいと思います」と水島(正)監督。 一方の高村監督は、「途中まで完全試合ペースに抑えらてしまったので、あれだと得点を奪うのは難しいですね。ただ、その一方で粘り強いピッチングを見せた五月女や好プレーで初回のピンチを救ったショート松川など守備陣は非常に良かったと思うので、やはり今後の課題は攻撃力ですね」とコメント。 両監督の言葉にもあるように、上位進出を図るにはオフェンス陣の躍動が今後カギを握るであろう。
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