TOP > Victoriaリーグ2部(2015年) > バックナンバー > 「一気呵成の2桁得点!武蔵がコールドで今季初勝利!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      武蔵          0        0        0        8        0        5        -        13    
      レッドリボン          0        0        0        0        0        0        -        0    
13得点に完封リレー!武蔵が投打で圧倒し、2戦目にして初勝利を掴む!!
ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日。この日、東京都大田区の多摩川緑地野球場では2部リーグBブロックの戦い、「武蔵 VS レッドリボン」の一戦が繰り広げられた。
共に初戦を落としているだけに負けの許されない両者。先攻武蔵の柴田監督兼主将はゲーム前、「仕事などでなかなかメンバーが集まらない現状の中、今日はようやく主力が揃ったので何としても1勝を手に入れたいなと思います。その中でキーとなるのはキャッチャーの杉山ですかね。守備ではウチの要ですし、打つ方でも4番として結果を出してくれたらなと期待しています」と初陣での負けを取り返すべく気合い十分。
また、攻守のキーマンとしてチームを引っ張る存在の杉山は、「ディフェンス面での自分の役割としては、若干肘の調子が悪い先発森の出来を判断して、継投するタイミングを見極めることかなと思います。攻撃面では4番を任されましたが、前後に良いバッターがいるので気楽に打つだけです」と謙遜しながらも勝利へと躍動を誓った。
対する後攻のレッドリボン荒井監督はゲーム前、「今日の相手は高校時代の後輩もいて、手の内を知られているので厳しい戦いになると思いますが、コールドにされないように頑張ります。そのためには先発の秋田谷がどれだけ踏ん張って投げてくれるかがカギになってくると思います」とコメント。また、力投を期待される先発の秋田谷は、「とにかく自分としては楽しく投げる事だけですね。その中で如何に良い流れを作っていけるかだと思います」と満面の笑みを浮かべながら意気込みを語り、勝負のマウンドに上がる。

そんな初勝利を懸けた両雄の戦いは、午前10時のプレーボールでスタートを切った。
ゲームは序盤、いち早く先取点を奪い主導権を握りたい武蔵打線が、2回に1アウト満塁。3回は1アウト2、3塁と前半から攻勢をかける。だが、そんな武蔵打線の圧力に対し、レッドリボンディフェンス陣は怯むどころか好プレーで応戦。2回に迎えた満塁のピンチをセカンド福原の好判断によりダブルプレーで切り抜けると、3回にはタッチアップを試みた3塁ランナー小松をレフト荒井がレーザービームでホームタッチアウトとし無失点。毎回のようにピンチこそ背負うものの、立て続けにビッグプレーを披露し決して先取点を与えない。

しかし、ディフェンス面での良いリズムとは対照的に、オフェンス面では良い所がないレッドリボン陣営。武蔵先発森の前に3回まで毎回の三者凡退を喫し、一人のランナーも出す事なくパーフェクトに抑え込まれる。すると迎えた4回表、ここまで凌ぎに凌いできたレッドリボンディフェンスが音を立てて崩れ始め、ゲームの流れは一気に武蔵サイドへと傾いた。
2回からマウンドを守ってきたレッドリボンの2番手中田から、2つの四球とエラーでノーアウト満塁のチャンスを作った武蔵打線は、7番川崎が押し出しとなる四球を選び先制。
尚も続くチャンスで8番森田の2点タイムリーに加え、悪送球エラー、フィルダースチョイスでも1点ずつを奪い中田を引きずり降ろすと、3番手川原からも3番薩澤の犠飛などで3点を追加し、この回一挙8得点を奪取。更に勢いづいた打線は、6回表にも6番中井のソロHRを口火に9番小松の2点タイムリーなどで一挙5点を上積みしゲームを完全に支配。
また、守っても4回無失点の森から5、6回をピシャリと抑えた2番手杉山への継投で、レッドリボン打線に一切の反撃を許さずシャットアウト。序盤こそ決定打に欠けたものの、4、6回に圧巻の集中打を披露した攻撃陣の躍動と、両右腕による完封リレーで圧倒した武蔵が6回コールドゲームで制し、リーグ2戦目にして今季初勝利を手にした。

ゲーム後、宣言通りの1勝を手に入れた柴田監督兼主将に話を伺うと、「打たずして勝ったというのが正直な所ですが、4回に先取点を取れたのは大きかったと思います。ただ、序盤のチャンスでは点が取れず、ウチの悪い特徴が出てしまったので、そこは今後の課題ですね。2人の投手は良いピッチングをしてくれました。草野球は投手で決まる部分が大きいと思うので、昨年敗れてる次戦の相手RAISEさんとの対戦でも投手を中心とした戦いをしたいなと思います」と冷静に自分達の戦いを分析し、早くも次なる戦いへと照準を定めた。
一方、序盤こそ見せ場を作ったものの中盤以降に力尽き、2戦連続のコールド負けで肩を落としたレッドリボン。だが、このまま諦めるのではなく、良い意味で予想を裏切る大どんでん返しを演じて貰いたいものだ。
【MVPインタビュー】 #3 中井 大輝 【監督インタビュー】 #10 柴田 博貴 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑