TOP > Victoriaリーグ2部(2015年) > バックナンバー > 「これぞ一進一退!最後まで両者プライド譲らず!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      砂町ドンフェイス          0        1        1        0        0        0        -        2    
      若葉          1        0        1        0        0        0        -        2    
投打で魅せた両軍の意地!一歩も引かぬ白熱の好ゲームはドロー決着!!
春到来を感じさせる陽気となった3月22日。この日、東京都江戸川区の江戸川河川敷グラウンドでは2部リーグAブロックの戦い、「砂町ドンフェイス VS 若葉」の一戦が繰り広げられた。
共にリーグ戦初陣となる両チーム。先攻の砂町ドンフェイス小玉新キャプテンはゲーム前、「今日は初戦という事ですけど、硬くならずに自分達の野球をしっかりやりたいと思います。ポイントとしては先発染川のピッチングに、打つ方では大事な所で確実に転がして点を取る事が出来るかどうかだと思っているので、若葉さんは強そうですけど勝利目指して頑張ります」とチームリーダーが力強く意気込みを語った。
また、キーマンとして名前の挙がったエース染川は、「前回の登板から間隔が空いてしまっているので投げてみないと分からない部分が多いですが、先ずは試合を作るという事を心掛けて投げたいと思います。とは言え今日が最後のマウンドになるので、勝てるように頑張ります」と、チームを離れる事となったエースが最高のパフォーマンスを誓った。
対する後攻の若葉を率いる小川監督はゲーム前、「初戦の戦いという事で硬くなってしまうと思いますが、今日のゲームを獲れると大きいと思うので何とか勝てるように頑張ります。その鍵を握る選手を挙げるならエース森本ですね。ウチは守りのチームなのでピッチャーを中心にロースコアで勝ちたいと思います」と気合い十分のコメント。
また、その小川監督が期待を寄せる先発森本は、「相手がどこでもやる事は変わらないので、一球一球丁寧に投げたいと思います。調子の方もキャッチボールの段階ではいいですね。ただ、そういう時に限って内容が良くないので、そこは気持ちで乗り切っていきたいと思います」と、初戦という緊張感を楽しむかのように笑顔でマウンドに上がった。

互いにエースをマウンドに送るなど、両雄共に大事な一戦と睨んだ戦いの火蓋は午前10時に切って落とされ、序盤から一歩も譲らぬ熾烈な争いとなった。
ゲームは1回表、砂町ドンフェイス打線が3番三井、4番小玉の連打で1アウト満塁のチャンスを作るも、5番染川、6番岩野が連続三振に倒れチャンスを逃すと、その裏ゲーム前の不安が的中したかのように染川が乱調。若葉上位打線に対し4つの四死球を与えてしまい、ノーヒットで先制を許す。だがそれでも、5番石山をピッチャーゴロに打ち取り落ち着きを取り戻した染川は、6番斉藤、7番遠藤を連続三振に切って取り、森本同様力でピンチを切り抜けた。

するとエースの気迫に応えるかのように打線がすぐさま反撃開始。
初回に続き2回表も7番松浦、8番福谷の連打でチャンスを作り出すと、9番佐藤がセンターへと犠飛を放ち同点。更に続く3回表には2アウト2、3塁の場面で7番松浦がフルカウントからの6球目をセンターへと弾き返し、2対1とゲームをひっくり返した。
しかし直後の3回裏、追いかける立場となった若葉打線も負けじとすかさず応戦。この回先頭の3番小畑の四球出塁をきっかけに2アウトながら1、2塁のチャンスを作ると、迎えた7番遠藤が染川のストレートを逆らわずレフトへと運び2対2。決して主導権を握らせないとばかりにゲームを振り出しに戻した。

だがその後の展開は、取られたら取り返すを繰り返した一進一退の攻防から一転、両エースの力投により0行進。森本が四死球、連携ミスでの出塁こそ許せど被安打0の無失点ピッチングを見せつければ、対する染川も女房役であるキャッチャー岩野の盗塁阻止などにも助けられ、中盤以降得点を与えない。
そんな攻守に渡って繰り広げられた白熱の好ゲームは、制限時間を迎えても決着が着かず、2対2のままドローゲーム。両者共に最後まで譲る事なく、勝点1ずつを分け合った。

ゲーム後、話を伺った若葉の小川監督は、「やはり初戦とあって硬さがありましたが、その中で森本が四球多数ながら要所を抑えてくれたので、良く守れたかなと思います。欲を言えば1回の攻撃は2、3点取らなきゃいけない場面だったので、 そこが反省点ですかね。まあ今年は若い力も加わって良い雰囲気で野球が出来ているのでここからが勝負かなと思います」と初戦の内容としては手応えを感じたコメント。
一方の砂町ドンフェイス小玉キャプテンは、「普段の練習の成果を出せた部分もありましたが大事な所で一本が出なかったので、そこが今後の課題ですね。ただディフェンスに関しては最後の登板となった染川が良く投げてくれたと思いますし、みんな集中して守れていたので、Victoriaで一つでも上に行けるように頑張ります」と初戦での収穫、課題を語り、次なる戦いへと気持ちを引き締めた。
【監督インタビュー】 若葉 #30 小川 晃弘 【主将インタビュー】 砂町D #10 小玉 博久 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑