TOP > Victoriaリーグ2部(2013年) > バックナンバー > 「全員で起こしたメークドラマ!!れぐるすが3年越しの悲願達成!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        8        R    
      ザ・ダイナマイツ           0        0        0        1        0        0        0        1        2    
      れぐるす           0        0        1        0        0        0        0        2×      3    
れぐるすが第2代王者に!男・金澤のサヨナラ打で掴んだ初タイトル!!
Victoriaファイナル第1ラウンドの第2試合。サマーカップの興奮冷めやらぬ西武ドームを舞台に繰り広げられた本日2試合目の頂上決戦は、ザ・ダイナマイツ 対 れぐるすの2部リーグ王者を懸けた一戦である。
どちらが勝ってもVictoria初タイトル奪取となる両雄の戦い。
その先攻であるザ・ダイナマイツ岡松キャプテンは「ついに来ましたね。緊張してますが、ここまで来たらやるだけです!!」と、結成25年目にして掴んだ夢舞台での決戦を前に気合い十分。ゲーム前には全員の気持ちを一つにすべく円陣を組み、臨戦態勢を整えた。
対する後攻のれぐるすナインもボルテージは最高潮。3年越しの悲願達成を目の前にした選手達の表情は、いつも以上に笑顔が溢れ、大舞台でも楽しむ姿勢を忘れない。まさに「楽しんで勝つ」のれぐるす野球全開といったところだ。
そんな第2代王者の称号を懸けた決戦の火蓋は、午後3時30分に切って落とされた。

そのゲームは序盤、両先発の好投で展開した。1回表、先にマウンドに上がったれぐるす先発の岩崎は、持ち味である緩急を使ったピッチングで、ザ・ダイナマイツ上位打線を3人で切って取る最高の立ち上がり。 続く2回に迎えたクリンアップに対しても緩急自在にコーナーへと投げ分け、この回も三者凡退に封じ込める。
一方、ザ・ダイナマイツのエースとして先発マウンドに上る石橋は1回、1アウトから2番岸部にヒットを許したものの3番藤田、4番清水を連続三振に打ち取り無失点。 岩崎に負けじと初回からエンジン全開の石橋は、2回にも6番永村、7番佐藤(定)から連続三振を奪うなど剛腕ぶりを見せつけた。

だが迎えた3回裏、その石橋が捉まる。1アウトから9番金澤にライト前へと運ばれ出塁を許すと、続く1番佐藤(大)に初球のストレートを狙い澄まされての2ベースヒットを浴び、先制点を奪われる。さらにその後、勢いづくれぐるす打線にヒットとフォアボールでピンチを広げられ、2アウトながら満塁の場面を背負う。だがそこはザ・ダイナマイツの大黒柱が本領発揮。迎えた5番青木をこのゲーム最大の気迫で三振に打ち取り、追加点までは与えなかった。

すると直後の4回表、そんなエースの奮闘に援護射撃で応えるべく、すかさず打線が奮起した。1アウトから内野安打で出塁した2番岡松が、3番原田の進塁打で得点圏に進みチャンスを演出すると、打席には4番清水。「エースの失点は女房役である自分が取り返す」と言わんばかりの気迫でバッターボックスに立った清水は、フルカウントからの8球目をジャストミート。その一打はレフト線を破るタイムリー2ベースヒットとなり、石橋の失点を帳消しにすると共にゲームを振り出しに戻した。

これぞ頂上決戦といった一進一退の攻防戦。互いに1点ずつを奪い合い、次の1点が勝負を分けるであろうゲームは終盤戦へと突入。だが5、6、7回と互いに一歩も譲らず、激闘の行方は1試合目に続くサドンデスでの決着となった。

迎えた延長8回表、ワイルドピッチで1点を奪われ、このゲーム初のリードを許してしまったれぐるすは焦りの色を隠せない。
だがしかし、その失点もメイクドラマの演出だったのでは?と思わせる程に幕切れは劇的。
8回裏に打席に入った9番金澤が、この試合一人で投げ抜いてきた石橋の投じた99球目をセンターへと弾き返す逆転サヨナラ2点タイムリーを放ち、死闘に終止符を打った。

そしてその瞬間、れぐるすが第2代王者の称号を手にし、Victoriaの歴史に名を刻んだ。
一方、掴みかけた勝利がその手からすり抜けてしまったザ・ダイナマイツ。ゲーム後、岡松キャプテンは「今日はノーコメントでお願いします」と肩を落とし、ゲームキャプテンである清水も「すいません。タクトを振るえなかったですね」と悔しさを滲ませた。だがそれでも最後に「もう一度この場所に戻ってきます」とリベンジを誓い、西武ドームを後にした。
【MVPインタビュー】 #1 金澤 和昭 【監督インタビュー】 #2 土屋 昭文 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑