TOP > Victoriaリーグ2部(2013年) > バックナンバー > 「ザ・ダイナマイツが決勝へ!!全員で掴んだ王座への挑戦権!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      Redeye           0        1        0        0        0        0        0        1    
      ザ・ダイナマイツ           4        0        0        0        0        0        0        4    
怒涛の集中打で4得点!ザ・ダイナマイツ、悲願の決勝進出決定!!
11月3日、文化の日。埼玉県北本市の北本総合公園野球場ではドームの切符を懸けた一大決戦、Redeye 対 ザ・ダイナマイツの準決勝戦が行われた。
共にリーグ初出場での頂点奪取に挑む両者。先攻のRedeye此島監督はゲーム前、「今日は全員がキーマンです。必ず勝ってドームに行きます!」と力強くコメント。また、先発の武藤も「普段通りの力を出せれば大丈夫だと思います」とBOOOOON戦で得た揺るぎない自信に溢れ、そんな自分を信じ励ましてくれる仲間と共に夢への切符を掴み獲る。
対する後攻のザ・ダイナマイツ。岡松キャプテンは、「ウチは打のチームではないので、どんな形でもいいから1点を取って1-0で勝ちます。キーマンは石橋、清水のバッテリーですね。特に先発の石橋は春の取材時よりレベルアップしてるので期待して下さい」と大一番を前に自信と信頼のコメント。無論、その熱き思いは選手達も同じ。試合前の円陣ではゲームキャプテンである清水を中心に、これでもかというほどの大声を出し闘志を奮い立たせた。

最終目標である優勝へと直走る両雄の激突。激戦必死が予想される戦いは、午前9時のプレーボールと同時に火花を散らした。
1回表、2番武井の2ベースヒットでいきなりのピンチを背負うも後続を抑え、0で凌いだザ・ダイナマイツはその裏、岡松キャプテンのゲームプランを良い意味で裏切り、一気にプラスの展開へと転じた。1、2番が倒れ、2アウトランナー無しから3番細田が四球で出塁。続く4番石橋の放ったサードゴロが悪送球エラーを誘い1、3塁にチャンスを広げると、ここからが圧巻だった。5番清水のセンター前への先制タイムリーを皮切りに、6番赤津もセンターへタイムリー。このヒットがRedeye守備陣の乱れを誘発し2点の追加に成功すると、更に迎えた7番松原にもショート後方に落ちるタイムリーヒットが生まれ、1回から4点を奪取した。

誰もが予想だにしない展開となった準決勝。特にRedeyeにとってはまさかの4失点で動揺を隠せない。だが、そんな時こそチームを率いる此島監督は「これで緊張が解けたろ!ここから1点ずつ取り返そう!」と選手達を鼓舞した。その此島は2回表2アウトランナー無しの場面で打席に入ると、2ボール2ストライクから石橋が投じた決め球のストレートをジャストミート。レフトへ大きな放物線を描いた打球は、両翼92mのフェンスを優に超えるホームラン。言葉だけでなくプレーでもチームを引っ張った。
そんなチームリーダーが上げた反撃の狼煙に追撃したいRedeye打線。しかし、その前に立ちはだかる石橋の壁は高く、3、4回とスコアリングポジションにランナーを進めるも得点まで繋げる事が出来ない。

一方のザ・ダイナマイツ打線も2回以降立ち直りを見せる武藤の前に追加点が奪えず、序盤の展開とは一転し、ゲームは膠着状態となった。
攻撃陣の奮起を期待し、力投を続ける両エース。中でも武藤は5回、迎えたクリンアップを両チーム通じて初となる三者凡退に仕留めると続く6回も3人で片付け援護を待った。
その力投に応えようと最終7回の攻撃に臨んだRedeye打線は、円陣で「4点取るぞ!!逆転、逆転!!」と改めて仲間の奮起を促した1番加藤が1アウトから執念で出塁。今シーズン攻撃の起点となったリードオフマンの出塁に渾身の気迫を剥き出しにするナインだったが、その気迫を持ってしても今日の石橋に攻め入る隙はなかった。 後続の2番武井、3番高島がピッチャーゴロ、サードゴロに打ち取られ、Redeyeの戦いは幕を下ろした。

初回に奪った4点を、チームの支柱である石橋、清水の2人を中心に守りきったザ・ダイナマイツ。ゲーム後岡松キャプテンは「1回の4点は予想外でしたが、バッテリーが期待通りの働きをしてくれました。決勝ではここまで対戦してきたチームの思いも背負い、感謝の気持ちを忘れずにプレーしたいです」と選手への賛辞と共に決勝での奮闘を誓った。
一方、学生生活最後の大会としてドームを夢見たRedeyeだったが、その夢への挑戦は目前にして潰えた。大学3年生の彼らは来季から就職活動に入るためチームは活動休止となってしまう。だが最後に「必ずこの舞台に戻ってきます」と語ってくれたRedeyeの面々。その彼らの眼差しに期待を込め、新たな旅立ちにエールを送りたい。
【MVPインタビュー】
    #12 清水 宏晃      #5 石橋 善貴
【主将インタビュー】 #10 岡松 聖幸
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