TOP > Victoriaリーグ1部(2014年) > バックナンバー > 「ARUYO東海が2大会目の決勝へ!最高峰リーグでも掴んだファイナル進出の切符!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
     ARUYO東海         1        0        2        0        0        1        0        4    
     UNITED A         0        0        1        0        1        0        0        2    
攻守で魅せたARUYO東海の勝負強さ!苦しみながらも北村が気迫の完投勝利!!
師走最初の日曜日となった12月7日。この日、さいたま市の大宮健保グランドでは今シーズン最後のファイナルを懸けた戦い、「ARUYO東海 × UNITED A」の1部リーグ準決勝が行われた。そんな両雄が相見えるのはスプリングカップ準々決勝に続き今季2度目。
先攻のARUYO東海茂手木監督はゲーム前、「相手は春のリベンジに燃えてくると思うので、そのプレッシャーに負けないように頑張ります」と、3年連続で進出を決めたスプリングカップに次いで、この1部リーグでも2年連続となるファイナル進出に自信のコメント。
また、故障者が多い投手陣の中、今年のARUYO東海を引っ張ってきた先発右腕の北村は、「僕がやる事はいつも一緒で、フォアボールを出さず、打たれても得点を与えないピッチングをするだけですね」と力強く語り、決戦のマウンドへと集中力を研ぎ澄ませた。

対する後攻のUNITED Aは、春の対戦では土壇場で逆転を許し敗れただけに今日のゲームに懸ける思いは一入。ゲーム前話を伺った相澤監督は、「ウチは大量得点の取れるチームではないので、いつも通り守りからリズムを作り、やるべき事をしっかりやれれば必ず勝てると思います。そのために先ずは先発の目代に頑張ってもらって、あとはみんなでカバー出来るように頑張ります」とリベンジマッチに気合い十分。
また、大一番を前にエース目代は「スプリングでは最後の最後でやられてしまったので、今日はゲームセットまで気を引き締めていきたいと思います」とリベンジに闘志を燃やし、春の雪辱を晴らすと共に史上初となるワイルドカードからのファイナル進出に挑む。

そんな両雄が再び交わる事となった激戦必至の戦いは午後1時のプレーボールで始まり、戦前の予想と反し攻撃力の争いとなった。
ゲームは1回表、1アウトから2番中村が四球とワイルドピッチでスコアリングポジションに進み、いきなりのチャンスを作り出したARUYO東海打線。3番岡部が打ち取られ2アウトとなるも、迎えた4番大鹿が目代の投じた変化球をセンターへと弾き返し1点を先制。前回の対戦で苦しめられた目代から幸先良く先制点を奪取し主導権を握る。

最高のスタートダッシュを決めたARUYO東海は2回裏、今度はディフェンス面で魅せた。
いち早く同点に追いつきたいUNITED A打線の6番中沢、8番野道にヒットを許し1、2塁の場面を作られると、更に続く9番長野(祐)にもセンター前ヒットを浴びる。だが、この決定的なシーンでセンター古谷が2塁ランナー中沢の猛進を阻止する好返球を見せつけホームタッチアウト。ゲーム序盤から攻守で流れをモノにする。
すると完全に勢いづいたARUYO東海は直後の3回表、その古谷がバットでもチームを鼓舞し、2ベースヒットで出塁。更に続く2番中村も絶妙なセフティーバントで繋ぎ、ノーアウト2、3塁のチャンスを演出すると、再びチャンスの場面で打席に入った4番大鹿が初回の強振とは一転、技ありのスクイズエンドランを披露。結果、2塁ランナー中村の好走塁も相成って一気に2点を追加し、リードを3点に広げた。

しかしその裏、このまま引き下がる訳にはいかないUNITED A打線が、一方的な展開に待ったをかけた。2回に続き再び1、2塁のチャンスを作り出すと、迎えたキャプテンの5番長野(勝)がレフトへとタイムリーを放ち2点差。更には5回、突如冷静さを失った北村を攻め立て満塁とすると、6番中沢が押し出しとなる四球を選び1点差。終盤にきてじわじわとARUYO東海を追い詰め、逆転への機運を高めた。

だがしかし迎えた6回表、そんな追い上げムードも束の間、勝負所でこそ抜群の集中力を発揮するARUYO東海攻撃陣にダブルスチールで1点を追加され万事休す。
リベンジと共に初のファイナルへと挑んだが、又しても一歩及ばずARUYO東海という高き壁の前に力尽きた。
一方、被安打5に8四死球と苦しいピッチングを強いられた北村を攻守で盛り立て、勝利を飾ったARUYO東海。ゲーム後、茂手木監督は「不調ながらも北村が粘りのピッチングで2失点に抑えてくれたし、打線に関しては本当に良い繋がりを見せてくれたので、まさに若手とベテランが良い形で融合出来てるかなと思います」と語り、スプリングカップと共に2012シーズン以来の2大会制覇を目論んだ。
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