TOP > Victoriaリーグ1部(2014年) > バックナンバー > 「秋夜の完封リレー。東京ドナルドダックが連覇へ好スタート!!」
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     東京ドナルドダック         0        0        0        0        0        0        0        0        0    
     村田クラブ         0        0        0        0        0        0        0        0        0    
両者鉄壁のディフェンスを披露!白熱の投手戦は東京ドナルドダックに軍配!!
9月28日。東京都品川区の天王洲公園野球場では、1部リーグの決勝トーナメント1回戦「東京ドナルドダック × 村田クラブ」の一戦が行われた。
先攻の東京ドナルドダックは、昨年初出場にしてこの最高峰リーグの頂点を極めたディフェンディングチャンピオン。その誇りとプライドを胸に予選リーグを無敗で勝ち上がり、王者の戦いぶりを見せつける彼ら。それでもチームを指揮する田村監督はゲーム前、「優勝したのは去年の話なので、今年はまた挑戦者という気持ちで戦っています。村田クラブさんには昨年のサマーカップで負けているのでリベンジしたいですね。ポイントとしては1番の児島の出塁如何で得点の大部分が変わってくると思います」と語り、過去の称号に胡座をかく事なく気持ちを引き締める。
また、キーマンに挙げられた児島も「リーグ戦を1位通過したとはいえ決勝トーナメントになったら戦い方が全く違うので、とにかく勝つためにどんな手を使っても塁に出たいと思います」とリードオフマンとしてチームを勝利に導くべく、集中力を研ぎ澄ませた。
対する後攻の村田クラブは、『今季こそファイナル進出』を合い言葉に死のDブロックを勝ち上がってきた。その熱き闘志は王者との一戦を前にしても揺らぐ事はなく、ゲーム前に話を伺った金子代表は「東京ドナルドダックさんは強豪なので胸を借りるつもりでと言いながらも、今日はそれなりのメンバーが揃っているので負けないつもりでやります。先発の仙道がどんなピッチングをするかがカギになってくると思います」と強気のコメント。
その期待を背負いマウンドに上がる仙道は「今シーズンはずっと調子が悪いのですが、自分の持ち味である変化球を主体としたコントロール重視のピッチングが出来れば良い試合になると思います。とにかく力まず平常心で投げたいですね」と意気込みを語り、東京ドナルドダック打線に真っ向勝負を挑む。

そんな両雄の対決は西日がグランドを照らし始めた午後4時にプレーボールとなり、まさに死闘と言う名の大熱戦が繰り広げられた。
そしてその戦いの中心は、両投手陣を軸とした両雄のディフェンス力。
まず先にマウンドに上がった仙道は1回表、簡単に2アウトを取るも3番井上に9球粘られた後にセンター前ヒットを許すと、更には盗塁を決められいきなり得点圏にランナーを背負う。だが迎えた4番坂内をセカンドゴロに打ち取りピンチを凌ぐと、2、3回はキャッチャー栗城の盗塁阻止などもあり、共に3人で切って取り持ち味を発揮する。
対する東京ドナルドダックの先発山口は、毎回のようにスコアリングポジションにランナーを背負い、1、2回は共に2アウト2塁。3回には1番金子のフェンス直撃となる2ベースヒットに2番飯田の送りバントで2アウトながら3塁のピンチを招く。だがそれでもセカンド佐々木の好プレーに助けられるなど無失点に抑えると、続く4回に招いた1アウト満塁のピンチもライト磯田の好守備と自らの好フィールディングで脱し、村田クラブに決定打を許さない。

一方、そんな両投手の頑張りに応えたい両攻撃陣。5回表に東京ドナルドダック打線が1アウト2塁の場面を作ると、9番村上がセンター前へと弾き返し決定的なシーンを迎えるが、2塁ランナーの椚(敬)がセンター金子のレーザービームでホームタッチアウトとなり無得点。
対する村田クラブ打線も直後に2アウトながら3塁と再びチャンスを作り出すが、3番栗城がピッチャーゴロに倒れ又しても好機を生かしきれない。

するとゲームは終盤の6、7回を迎えても両者一歩も譲らず、0対0のままサドンデスへ突入。だがそのサドンデスも仙道と6回から2番手として登板したエース根岸の両投手が魂の力投で0に抑え、遂にはジャンケンで雌雄を決する事となった。
そのジャンケン戦は序盤の2人が勝利し村田クラブ優勢となるが、東京ドナルドダックが3人目井上の勝利を皮切りに怒濤の5連勝を飾り、ようやく決着。長き戦いに終止符が打たれ、王者が誇りを守ると共に連覇への階段をまた一段上った。

ゲーム後、田村監督は「苦しいゲームを獲れた事は、選手達にとってプラス材料。この勢いのまま昨年と同じ舞台に立ちたいと思います」と歓喜の笑みを浮かべながら語った。
一方、毎回のようにチャンスを作るもあと一本に泣いた村田クラブ。金子代表は「今シーズンこそはと懸けていたので、かなり悔しいですね」とコメントし、仙道の奮闘とは裏腹に6残塁に終わった攻撃陣の決定力を悔やんだ。
【MVPインタビュー】
  #17 根岸 泰雅      #14 山口 裕也
【監督インタビュー】 #30 田村 太一
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