TOP > Victoriaリーグ1部(2013年) > バックナンバー > 「FEARLESSが快勝!勝負を決めた倉田のアーチ。」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      FEARLESS           0        0        0        4        1        ‐        ‐        5    
      相模KOT'S           0        0        0        0        0        ‐        ‐        0    
長短打で5得点!走・攻・守が噛み合ったFEARLESSが決勝Tへ望みを繋ぐ!
日中の晴天から一転雲行きが怪しくなったきた8月11日の午後2時30分。神奈川県相模原市の横山公園野球場では、この日2つ目の取材ゲームとなったAブロック、FEARLESS 対 相模KOT'Sの一戦が行われた。
決勝トーナメント進出へ決して負けの許されない両者の対決。
その先攻はFEARLESS。Victoria初参戦にして1部リーグの猛者達と鎬を削るチームは、この日の午前中の戦いで強豪ジョルターヘッズをあと一歩の所まで追い詰めるなどポテンシャルの高さを発揮。それでも2勝2敗とギリギリのポジションに立たされている選手達は、この一戦を落とすまいと集中力を高めゲームに臨む。そんなチームが迎える5戦目の先発ピッチャーには二枚看板の一人橋本(貴)。加藤監督が絶対の信頼を寄せる右腕が自慢のストレートを武器にマウンドへと上がる。
対する後攻は相模KOT'S。吉田兄弟を中心に結成から11年を数え成熟期を迎えたチームは、参戦2年目のVictoriaでも結果を残すべく全員野球で勝利に拘る。4戦目のマウンドには勿論エース吉田(正)。ここまで1勝2敗と負けが先行しているだけに今日の一戦は何としても勝ちを掴みにいく。

雷鳴が響き渡り、雨もちらつく中始まったゲームは序盤、両投手がその実力を発揮する。
FEARLESS打線に相対した吉田(正)は、コースへと投げ分けるストレートに加え、打者のタイミングを外す変化球が冴え渡り、1回は三者凡退に抑える最高の滑り出し。 2回は四球とエラーで2アウトながら2、3塁のピンチを招くも無失点で切り抜けると、3回は再び三者凡退に抑え、持ち味の打たせて取るピッチングを遺憾なく発揮する。
一方の橋本(貴)は1回、3番吉田(正)にヒットを許すも、4番安瀬をサードフライに打ち取り無失点。2回は先頭の5番吉田(直)にレフトオーバーの2ベースヒットを浴びると、6番盛永の進塁打で1アウト3塁。 吉田(正)と同様に2回にピンチを招いたが、ここはスクイズエンドランを警戒していたキャッチャー佐藤の好判断に助けられピンチを凌ぐと、3回はきっちりと3人で打ち取り、負けじと上々のピッチングを披露する。

3回を終えて0対0と両投手の好投によりがっぷり四つの展開。しかし4回表、ついにその均衡が破れる。
クリンアップから始まったFEARLESS打線は、先頭の3番橋本(貴)が左中間への2ベースヒットで出塁。続く4番山口がヒットと盗塁でノーアウト2、3塁にチャンスを広げると、迎えた5番尾形の場面で加藤監督のサインはスクイズエンドラン。
この策戦に尾形がきっちりと応え、手堅く先制点を奪ったFEARLESS打線は、尚も続くチャンスに7番倉田。「狙い球はありませんでした。来た球を思い切り振るという意識が良い結果に繋がりました」と、吉田(正)がこの試合投じた58球目のカーブをジャストミート。打球は大きな放物線を描きスタンドイン。両翼91mの広さをものともしない豪快な一発は3ランホームランとなり、ゲームの流れを鷲掴みにした。

更に続く5回、この回からマウンドに上った二番手森田に対しても攻撃の手を緩めないFEARLESS打線は、満塁のチャンスを作り出すと再びスクイズエンドランで1点を奪取。終盤で追加点を奪うと共に相模KOT'Sの戦意も奪った。
最終回となった5回裏も橋本(貴)が三者凡退に抑えたFEARLESSが走・攻・守、全てにおいて相模KOT'Sを圧倒し、5対0の完封勝利で勝ち点3を獲得した。
【MVPインタビュー】  #2 倉田 智康 【監督インタビュー】  #30 加藤 岳久 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑