TOP > Victoriaリーグ1部(2013年) > バックナンバー > 「強豪ひしめくDブロック。BlueSpiritsが暫定首位!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      三晃クラブ           0        0        0        0        0        0        0        0    
      Blue Spirits           2        0        0        0        0        1        ×        3    
石井・樋口の大活躍!Blue Spiritsが決勝トーナメント進出へ大きな1勝!!
6月23日、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは埼玉勢対決となるDブロックの戦い、三晃クラブ 対 Blue Spiritsの一戦が行われた。
先攻は三晃クラブ。創立21年、総勢27名の有志からなる埼玉の強豪は今シーズンからVictoriaに参戦。 そんなチームのここまでの戦いは1勝1敗。今日の勝利を上位浮上のきっかけとすべく、高田監督始め選手全員勝利への強い闘志を漂わせる。 その戦いの先発マウンドに上がるのは18番を背負う本澤。剛腕から繰り出される威力十分のストレートが魅力のエースが、チームに勝利をと躍動を誓う。
対する後攻はBlue Spirits。こちらもVictoria初参戦の強豪チームだが、ここまで1勝2敗1分と負けが先行。 その分、残り2試合を連勝で突き進むべくキャプテン木田を中心にチーム一丸、気合いの入った表情で今日の戦いに挑む。 そのキャプテンが先発投手に指名したのは左の剛腕樋口。臆する事無く相手打者の懐を抉る速球が持ち味のサウスポーが大事な一戦のマウンドへと上る。

決勝トーナメント進出へ何としても勝ち点3の欲しい両者の戦いは1回、三晃クラブの1番阿部にいきなりのヒットで出塁を許すものの、2番熊井をダブルプレー。3番保坂をショートゴロに打ち取り、無失点で切り抜けたBlue Spirits。
その裏、こちらも負けじとチームリーダーの1番木田がしっかりとボールを見極め四球で出塁すると、2番阿住の送りバントで1アウト2塁。その後、パスボールに加え4番高橋の四球、盗塁で2アウトながら2、3塁のチャンスを作り出し、打席には5番石井。2球で2ストライクと追い込まれるもフルカウントまで粘った6球目、「かなり差し込まれたが、良い所に落ちてくれました」とゲーム後照れながら振り返った一打は、本澤渾身のストレートを気持ちで運ぶライト前ヒット。バットに当たったと同時にスタートを切った2塁ランナー高橋までもホームに還る2点タイムリーとなり、ゲームの主導権を握る大きな先取点を奪った。

2点の先制点を貰い気持ちに大きなゆとりが生まれた樋口は、そのピッチングをより一層研ぎ澄ましていく。2回、2アウトから6番岡部にストレートを弾き返され出塁されるも無失点。その後の3、4、5、6回は圧巻の一言で、一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを披露し、三晃クラブ打線に反撃の糸口すら与えない。
すると、このピッチングに触発されたのが本澤。2回以降は持ち味である力強い真っ直ぐが唸りを上げ、3回には2番阿住、4番高橋を見逃し三振に抑えるなど5回までに許したヒットは1本と、一歩も引けを取らない。だが、そんな本澤が疲れを見せ始めた6回裏だった。
クリンアップから始まったBlue Spiritsの攻撃は、3番平岩が倒れるも4番高橋が本日最高の一打となるライトオーバーの3ベースヒットでチャンスメイクすると、打席には先制打を放っている5番石井。 再びチャンスの場面で回ってきた石井は又しても1ボール2ストライクと追い込まれるも続く4球目をジャストミート。その打球は左中間へのタイムリー2ベースとなり三晃クラブの戦意を奪うダメ押しの一打となった。

このままでは終われない三晃クラブ打線は最終回、この回先頭の2番熊井が気迫のセンター前ヒットで出塁しチームを鼓舞。後続の主軸へと望みを託すが、最後は4番松尾が1-6-3の併殺打に打ち取られゲームセット。樋口の前に完封負けを喫した。
それでも試合後、「残り3試合、全力で頑張ります」と高田監督。その力強い言葉は後半戦の巻き返しを予感させるものだった。
一方、理想的なゲーム運びで勝利を収めたBlue Spiritsは、2勝2敗1分と暫定ながら首位に浮上。だが、試合後の選手達はその喜びに浸る事無く再び練習に取り組み、残る1試合に向け気持ちを新たに切り替えていた。
【MVPインタビュー】
    #16 樋口 智彦         #7 石井 政行
【主将インタビュー】  #8 木田 卓徳
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