TOP > Victoriaリーグ1部(2013年) > バックナンバー > 「攻守で圧倒!!BCC、強豪対決を制す。」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
      BCC           1        2        0        0        0        0        2        5    
      VICTORYS           0        0        0        0        0        0        0        0    
攻守で圧倒したBCCがVICTORYSをシャットアウト!完封勝利で勝ち点3獲得!!
5月19日、埼玉県富士見市の荒川運動公園野球場では強豪犇めくDブロックの戦い、BCC 対 VICTORYSの初代王者同士の一戦が行われた。
先攻はBCC。初戦を3対1で落としているだけに今日の二戦目に臨む選手達の表情は一味違う。 そんな絶対に負けられない戦いの先発ピッチャーは南。「このゲームを落とすと崖っぷちに立たされるので絶対に勝ちます」と、普段は女房役としてマスクを被る男が気合い十分にマウンドへ上る。
対する後攻はVICTORYS。ここまで1勝1分けのチームは今日の勝利でリーグ独走態勢を目論む。 しかし、BCCには今年初めのオープン戦で敗れているだけに一筋縄ではいかないと、選手全員が集中力を研ぎ澄ましゲームに臨む。 その一戦に先発投手として指名されたのは小川。一球一球に絶妙な変化を加える右のスリークォーターが北住代表の期待を背にマウンドに上がる。

時折強風が吹き荒れる中、正午のプレーボールで始まったゲームは、序盤からBCC打線が躍動する。 1回、不動の1番打者八木が内野安打での出塁に盗塁でチャンスメイク。続く2番宮崎がきっちりと進塁打を放ち1アウト3塁の場面を作り出すと、迎えた3番吉田。 2ボール1ストライクからの4球目を捉えた打球は前進守備のセカンド後方に落ちるタイムリーとなり先制点奪取に成功する。
さらにBCC打線は2回、1アウトから8番長嶋がファーストへの内野安打で出塁すると、続く9番玉城の放った一打はレフト線を破るランニングホームラン。伏兵による豪快なバッティングで2点を追加し、序盤で3点のリードを奪った。

2回で3失点とゲームプランを崩され、追いかける立場となったVICTORYS。
何とか攻勢に出たい打線だったが、3回までに放ったヒットは1番駒野の1本のみで、絶好調の南に対し反撃の糸口すら見つからない。
それでも4回、2アウトから3番村松がセカンドへの強襲ヒットに加え好走塁で2塁を落し入れ、この試合初めて得点圏にランナーを置くと打席には4番吉田。 ようやく作り出したチャンスに1点でも返しておきたいVICTORYSは主砲の一撃に期待するも結果はショートゴロ。この回も得点を奪う事が出来ずに攻撃を終える。
そんな悪い流れを変えるべくVICTORYSベンチは5回、先発の小川から菊池にスイッチ。
ここまでの展開に少しでも変化を与えようと、2年ぶりにチームに還ってきた右腕を登板させる。 すると菊池のピッチングは圧巻で、5回のアウトは全て三振。続く6回は3つの内野ゴロで抑える完璧な内容を披露し期待に応える。 だがその菊池も7回、9番玉城、1番八木に出塁を許しパスボールでノーアウト2、3塁のピンチを招くと、2番宮崎、3番吉田に連続でスクイズエンドランを決められ2失点。 満を持して登板させた速球派右腕も捉えられたVICTORYS。最終回も南に封じられ、5対0の完封負けを喫した。

先制点に始まり投げては南の好投と、一度も主導権を譲る事無く勝利を収めたBCC。
埼玉の強豪対決を完封で制し勝ち点3を手に入れた。 試合後、「負けたら冨田監督に何を言われるか分からないので、勝って本当に良かったです」と語ってくれた南。その安堵と喜びの表情は今日の勝利の大きさを物語っていた。
一方、「今日は良い所が無かったです。次に切り替えて頑張ります」と北住代表。悔しさを滲ませながらも次なる戦いをしっかりと見据えグランドを後にした。
【MVPインタビュー】#13 玉城 優希 【代表代理インタビュー】#12 南 和彦 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑